現代的アート辞典:忠実に描いてるから怪しい「具象画」
具象画は写真でありません。写真ではないのでそれとは違う面白さが出るのが具象絵画しれません。
タイトルに気に入ったら本編を間違いなく見るべきかと。
具象画とは
具象絵画(ぐしょうかいが)は、具体的な対象物を、極端な捨象なしに具体的に描いた絵画。 抽象絵画が成立する20世紀以前は、絵画といえば具象絵画であったと言える。
出典: ja.wikipedia.org
藤田勇哉氏
1974年 埼玉生まれ
1999年 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業
埼玉県桶川市在住
-藤田勇哉-
絵画本来が持つ存在感はしっかりとした下地からも感じ取られ、丁寧な筆運びで描かれていくモチーフたちは単なる細密画とは違う、彼独特の世界観を創りあげています。絶妙な作品と距離感は、描かれた本来の対象の残像を残し、その深追いしないクールな観察眼こそ新鮮な今日性を感じさせるのです。
つまり若い具象絵画作家となります。
人物を描いた具象画
石黒賢一郎氏
石黒 賢一郎 – Kenichiro Ishiguro
略歴 - Profile
1967年
静岡県生まれ
1992年
多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
出典: shunpudo.co.jp
石黒さんの作品は、スーパーリアリズムとでも言うべき緻密で、執拗なまでの描きこみで表現されていて驚かずにはいられません。ここまで描くのかという執拗さ。光が当たれば当たるほど闇が際立つように、描けば描くほど石黒作品には隠された情念とも言うべき攻撃性が見えてくるような気がするのです
出典: www4.tokai.or.jp
バルテュス氏
画家。バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ。1908年~2001年。
ポーランド貴族の出身。フランスで、ほぼ独学で絵を学んだ。
出典: d.hatena.ne.jp
インタビューの中でバルテュスは「絵を描く上で大切なのは光と静けさと、そのほかにはなんですか」という質問をされて、彼は「何よりもまず光です」と答えている。
バルテュスは少女のあられもない姿を「この上なく完璧な美の象徴」として、センセーショナルな数々の作品を残しています
作品内の光を操作できれば、対象物がより映えると言うわけなんでしょう
シュルレアリスムは無意識をダイレクトに現実のものにあてがったのに対し、こちら具象画は物を忠実に描いて自分の思っているものを投影すると言う技法のように感じました。
この中であなたはどの具象画が好きになったでしょうか?
しかしそれこそ基礎デッサンがかなり必要だと思われる具象画をほぼ独学でやったと言うバルテュスはすごいですね。