現代的アート辞典:無意識を取り出す「シュルレアリスム」
無意識に感じている方の心情風景を克明に描写した、どちらかと言うと親しみやすいシュルレアリスムについて解説しています。
このサムネとして載せた作品みたいに本編の画像を見て「なんじゃこりゃ」と感じ、そして文中の解説を聞いて親しみに変わってもらったら嬉しいです。
シュルレアリスム
一般的に、シュルレアリスムにおいては現実離れしているという印象を受けがちであるが、日本語訳からもわかるように「超現実」、すなわち現実の上位に存在している概念で、無意識における心象風景を捉えるところに重きを置いている。そのため、一見すると現実離れしている様に見られるのである。
出典: dic.nicovideo.jp
シュルレアリスム作品
関連人物
ジョアン・ミロ(スペイン、1893 - 1983)
サルバドール・ダリ(スペイン、1904 - 1989)
ルネ・マグリット(ベルギー、1898 - 1967)
代表的な人物の存命期間を見ると決して古いアートでもないようです。
その3人の作品集リンク
オールポスターズのジョアン・ミロポスター
www.allposters.co.jp
彼の作品一覧を見ると可愛いと言う印象がありますね。
ルネ・マグリット 作品 - Google 検索
www.google.com
この中で一番シュルレアリスムっぽいと思います。
ルネ・マグリットをフォーカスしてシュルレアリスムを紐解く
マグリットは、絵画は詩的であるべきであり、さらに、詩とは不思議な感情を呼び起こすものである、と考えていました。
デルヴォーが自分の好きなものを並べて不思議な世界を構築しているのに対し、マグリットは「見えている現実の裏側」に固執し、だまし絵的な手法を使って現実と非現実の狭間を見るものに提示して見せます。
出典: blog.livedoor.jp
だからこそこんな不思議な雰囲気を感じるのですね。
マグリットはイメージの達人として、日常の身近なものを取り上げ、それに新しい意味を与える。木の葉が樹木になり、りんごが部屋いっぱいになり、靴が足になり、岩が雲になる…。彼は観客に対して日常の現実を一風変わった手法でとりあげてみせる。
身近な物を違和感を思わせるものに変えるのを得意としているようです。
私達が感じるシュルレアリスムとは
彼等は無意識という私達が意識したくても出来ず、しかも私達を支配するもの、つまり神や運命に近い印象を抱かせるものを追い求めました。
シュルレアリスムを聞いたことがある方は多いと思いますが作品に違和感があるのは、自分たちの無意識を現実のものにあてがっているからだと分かりました。
「空想」と言うと夢があったり明るいものだと思いますがシュルレアリスムには極端に言えば明るさはない、ボーっとしていたらこう言うのが本当は見えるんだよと作家達は問いかけてるかもしれません。