奥深い美しさに惹かれる…。モノトーン 静かな魅力
シンプルな美しさがあるモノトーンの美術を紹介したいと思います。モノトーンとは簡単にいえば白黒しかない作品になりますが、ここにある作品群の美意識を感じてもらえら嬉しいです。
モノトーンとは
1 単調であること。また、そのさま。一本調子。「―なリズムの音楽」
2 単一色の濃淡・明暗で表現すること。
出典: kotobank.jp
一見難しいことが書かれているように思うかもしれませんが…。
モノトーンアートプログラム研修会③
-シンプルな素材を使ったアイデアプログラムー
―
墨・木炭・鉛筆などを基本の描画材に使用したアートプログラムです。
出典: www.zoukei.co.jp
ようするにそれの道具を使えば誰だってモノトーン作品が作れると言う事です
日本語で言うモノトーンと 英語で言うモノトーンは意味が違います。日本ではモノトーンは(c)のように 無彩色のみの配色を指します。それに対して英語では、(d)のように同じ色み 同士を用いた配色もモノトーンと言うことがあるのです。
ここではその日本語のモノトーンについて作品を取り上げたいと思います。
モノトーンの作品群
色のないモノトーンの世界は
「観る側がその世界を色付けする」と言う
自由が与えられているのですね~
出典: ameblo.jp
白黒映画がそうであるように、絵にも同じ事が言えます。
Sachiko Miyazaki instagram photos
www.trgram.com
その上の作品の作家 宮嵜 祥子の他のモノトーン作品がここで見られます。
墨は五彩ありといわれるように、墨色の変化で色彩を想起させ、墨と水による微妙な黒の諧調やにじみ、ぼかしなどで多様な表現を可能とする。こうした墨の魅力をよく伝えているのが水墨画である。また筆を自在に操った表情のある線は、墨の線そのものが見え、書にも通じるところが多い。
鉛筆や木炭などモノトーンの画材を使うのは、それらの画材がシンプルであるゆえにごまかしがきかず、いま取り組むべき課題がはっきりするから、というのが理由の一つです。
紛れにくい分だけ課題がはっきりと見えてくると言ってもいいかもしれません。
だからこそ多くの人達がモノトーンでの作品作りに挑戦しているのかもしれません。
私にとってモノトーンの魅力は画面が静になることだと思います。例えばカラフルな作品はそれだけで情報量が多いと思います。
モノトーンになればそう言った色の情報量を取っ払って、ここでも取り上げられているように線の形や強弱がはっきり見えて分かりやすい感じがします。
モノトーンの魅力を少しでも感じてもらえたら幸いです。