栃木に生まれ奄美で名も埋没した画家 田中一村を追う。
栃木に生まれ奄美に移住しそこで一生を終えた画家 田中一村と現在の意外な扱われ方(?)を紹介しています。精巧かつ前衛的な作風なので作品を見ていると面白いかもしれません。
田中一村とは
田中一村(1908-77)は、栃木に生まれ、千葉市に20年住み、奄美大島へ渡って亜熱帯の植物や鳥などを題材にした日本画を描き、生前それらの作品を公表する機会もなく無名のまま没した画家です。
出典: www.ccma-net.jp
引用元は千葉市美術館。こうやって元々住んでいた場所の美術館が取り上げている事自体が嬉しいです。
ときは昭和33年。一村さんは50歳にして、千葉から奄美大島へ移り住みます。そうしてほぼ島を離れることなく、昭和52年、69歳で、奄美でその生涯を終えました。
約20年間も奄美にいたのですね。
一村は写真に強い関心を示し、千葉時代から奄美時代まで、愛用のオリンパスの2眼レフを用いて作画のために自ら撮影、現像を行っていました。
現物を見ながら描いていただけじゃないと言うのが意外だと思いました。
現在の奄美及び田中一村
田中一村にテーマを絞った場合は一泊二日でも可能だと思う。関東からはバニラエアの奄美行きが就航し、片道8000円からあるのでうらやましい。
格安飛行機のおかげで以前よりは奄美に行きやすくなったと思います。
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closedsearch.auctions.yahoo.co.jp
ヤフオク!で取り引きされているのがちょっとショックだったり時代を感じたり…。
昔の時代からしてみれば、確かに田中一村の絵は前衛的だったかもしれません。しかし、奄美と言う今よりずっと本土と情報手段が発達していない離島に住んでいた事も彼を無名にしていた所以かなと思います。今はこうやってインターネットできるし、絵も描いてる私自身としてはまだまだ頑張らないといけないなと感じました。