日本のオタク文化を楽しむ。世界に向けて昇華されたネオテニー
主に村上隆など現代アート作家の作品。及びネオテニーに在り方についてまとめています。なるほど「ネオテニー」ってこう言うものなんだと思っていただけたら幸いです。
ネオテニーとは
ネオテニー(neoteny)は、動物において、性的に完全に成熟した個体でありながら非生殖器官に未成熟な、つまり幼生や幼体の性質が残る現象のこと。 幼形成熟、幼態成熟ともいう。
出典: ja.wikipedia.org
ここで取り上げているものはそれを作品上で表現したものになります。
ネオテニーの作品群
展覧会はまさにニッポン現代アートの祭典といった感じでした。出展された作品はほとんどが1990年代から2000年代のもので、日本の現在そのもの。有名どころでは村上隆さんや奈良美智さんの作品も多くありました。
上の3つの作品は高橋コレクション作品群からによるもの。現代アート≒ネオテニーなのかもしれません。
ネオテニーはいろいろなところに見られ、ミッキーマウスからドラえもんまで、鉄腕アトムからちびまる子ちゃんまで、大半のマンガの主人公はネオテニーにかかっている。頭でっかちで目が大きくて、その表情は幼児にもわかるようになっている。
そのネオテニーを逆にアピールして世界から支持されている村上隆の他の作品
ギャラリー、美術館、アートフェア、及びオークションなどを取り上げる海外サイト「ARTSY」では2014年に世界でもっとも活躍したアーティストを市場の動向からランキング化し、トップ14人を発表しました。誰もが知るような有名な芸術家たちがランクインしています。
たとえばオタク的行動の原則が子供のような「興味本位」だと定義するならば、30過ぎても40過ぎても精力的にオタクの状態を維持できるのは、精神が大人へと発達する前の滑走段階が長いからだと考えることはできないだろうか。
アートで言うネオテニーは、自然とそうなったのではなく敢えて意識してそうやってるように感じます。オタク文化が世界が支持されているようにネオテニーは決して日本人にしか理解されない文化ではありません。
「30過ぎても40過ぎても精力的にオタクの状態を維持できる」のも活躍できる要因なんでしょう。