ヤッターマン(タツノコプロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『タイムボカンシリーズ』の人気を不動のものとした『ヤッターマン』。「主役」であるヤッターマン1号・2号と、「影の主役」ドロンボー一味とのドクロストンを巡っての数々の戦いは、自ら「マンネリ」と称しながらも高い人気を得て、多くの派生作品を生み出した。
「全国の女子高生の皆さん!」「おしおきだべぇ~」「ブタもおだてりゃ木に登る」など、この番組をきっかけとして広まったギャグも数えきれない。

『ヤッターマン』の概要

『ヤッターマン』は、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』として1977年1月から1979年1月までフジテレビ系列で全108話放送されたアニメである。

オリジナル版のヤッターマン1号とヤッターマン2号、オモッチャマとヤッターワン

及び、リメイク版として『ヤッターマン』として2008年1月から2009年9月まで(ただし、北京オリンピックや特番などによる休止期間を含む)全62話が読売テレビ系列で放送されている。

リメイク版のヤッターマン1号と2号、オモッチャマ、ヤッターワンとヤッターペリカン

また、2009年3月には三池崇監督作品として実写映画『ヤッターマン』が製作されている。

実写版のヤッターマン1号(櫻井翔)と2号(福田沙紀)

ストーリーは、「三悪」ドロンボー一味がインチキ商売で資金を獲得し、ドクロベエの指令を受けてメカを制作し、「ドクロストン」などのアイテムを探すところを、ヤッターマンの2人がメカを駆使して阻止し、敗れた三悪はドクロベエからのおしおきを受ける、のが例外を除いてのパターンとなっている。

ボロボロのドロンジョ、ボヤッキー、トンズラー。ここからドクロベエによるお仕置きが待っている

オリジナル版は平均視聴率20.1%と高い数値を記録し、リメイク版もシリーズ初の長編映画や多くのメディアミックスが制作され、実写版は2009年度の邦画興業成績ランキングでも第9位を獲得するなど、高い知名度と人気を得ている。

後述する『平成タイムボカン』や『夜ノヤッターマン』、『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』など多くの派生作品が作られているのも特徴である。

主な登場人物・キャラクター

ガンちゃん/ヤッターマン1号<CV:太田淑子、リメイク版:吉野裕行>

設定年齢13歳の中学1年生で、本名は「高田ガン」。着ているツナギは裏返すとヤッターマンのボディスーツとなり、ヤッターマン1号に変身した後の武器は「ケンダマジック」。

オリジナル版では「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えない!」の口上の後に歯を光らせるのが特徴(62話では股間を光らせている)。ドロンボーに対してはかなりクールに接しているが、ドロンジョから愛情を寄せられた際にはまんざらでもない様子を見せ、ヤッターマン2号から2人まとめて電撃を食らうのが常だった。

リメイク版では普段はあまりやる気がなく、ミーハーな面が見られる一方で、決めるときには正義の味方らしく活躍を見せ、ドロンボーに対しても危機に瀕した彼らの生命を救おうとするなど、オリジナル版にはあまり見られなかった人間性が描写されている。

実写版では櫻井翔が演じており(年齢は本編で言及されていない)、ドロンジョを間一髪で助けたり、アイちゃんに対してしっかり愛を伝えたりなど、格好良さが強調されていた。

アイちゃん/ヤッターマン2号<CV:岡本茉利、リメイク版:伊藤静>

設定年齢12歳の中学1年生で、本名は「上成愛」。変身する際に見せるレオタード姿は、ファンからの人気が高い。ヤッターマン2号に変身した後の武器は「シビレステッキ」。

変身時のセクシーシーン

オリジナル版では「いざ尋常に勝負!」などの口上の後で目を光らせるのが特徴。道中で困った人に出会えば親切な一面を見せる一方で、ドロンボーに対してはクールを通り越して上から目線で接しており、身も蓋もない一言を浴びせることもしばしばあった。

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