ラッキー・ルウ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ラッキー・ルウの概要

ラッキー・ルウとは、集英社の発刊する『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。偉大なる航路（グランドライン）の後半の海・新世界で皇帝のような力で君臨する4人の大海賊・四皇の一人である赤髪のシャンクス率いる赤髪海賊団のコック。ずんぐりとした巨大な身体の持ち主で、この巨躯を用いて戦う。お腹はでっぷりと大きいが、足の筋肉は発達しており、意外と俊敏とのこと。

緑と白のストライプの服と帽子、赤いゴーグルを着用している。いつも骨付き肉を食べており、戦闘中でも欠かさないほど。が、本人はこれでダイエットをしているつもり。赤髪海賊団のムードメーカーで、宴の時はチャーミングな笑顔を見せながら仲間とじゃれている。東の海（イーストブルー）のゴア王国フーシャ村に滞在していた頃は、まだ7歳だった主人公モンキー・D・ルフィをかわいがっており、ルフィは海賊になってからも気にかけている。ワノ国編でのルフィと四皇・百獣のカイドウとの戦いが終わってルフィが新たな四皇になった時は、真っ先にルフィに会いに行こうと声を上げた。

2022年8月6日公開の劇場版映画『ONE PIECE FILM RED（ワンピース フィルム レッド）』にも登場。シャンクス達と共に音楽の島・エレジアに現れ、ウタの計画を阻止するために戦う。

プロフィール・人物像

本名：ラッキー・ルウ
年齢：33歳→35歳
身長：241cm
所属：赤髪海賊団
所属船：レッド・フォース号
出身地：南の海
誕生日：7月6日
血液型：F型
好物：鳥の骨付き肉（ダイエットしているつもり）

CV：土門仁

容姿

ずんぐりと大きくて丸っこい巨躯の持ち主。大きすぎるお腹はシャツに収まりきらずに、かわいいおヘソをいつも覗かせている。覇気を用いて自分のこの巨体をボーリングの玉のように用いて戦うそうだが、実際に描かれたことはない。大きな身体を支える足の筋肉が発達しており、意外と俊敏に動くことが可能とのこと。

フーシャ村に滞在していた頃は、緑と白のストライプの服と帽子、赤いゴーグルを着用していた。その後原作時間軸で登場する際は黄色いマントを羽織っている。

性格

陽気な性格。宴の時は他の仲間とじゃれて盛り上がっているところが多々描かれている。赤髪海賊団のムードメーカー的存在だ。コックであり、自身も食べることが大好きなようで、登場時は高確率で骨付き肉を頬張っている。戦闘中でも食べていることが多い。また本編では一切描かれていないが、女性が苦手ということが2022年8月に公開となった『ONE PIECE FILM RED（ワンピース フィルム レッド）』の入場者特典『ONE PIECE 40億巻』で明らかになった。麦わらの一味のコックで女好きであるヴィンスモーク・サンジとは真逆の設定になっている。

ラッキー・ルウの能力

覇気（はき）

覇気（はき）とは、『ONE PIECE』の世界において人々が潜在的に持っている「意志の力」。「気配」、「気合」、「威圧」などの感覚的なものと同じであるとされている。一般人も須らく秘めている能力であるが、覇気を開花させるには修練が必要であり、誰しもがその才能を花開かせるわけではない。基本的には長期の鍛錬が必要だが、生まれながらに能力が開花していたり、また自身が窮地に追い込まれた時などに突然覚醒する場合もある。覇気には武装色の覇気、見聞色の覇気、覇王色の覇気の3種類があり、覇気を扱うものを覇気使いと呼ぶ。

ラッキー・ルウの覇気がどのようなもので、どの程度の練度を持っているか詳細は不明。ただ自身の肉体をボーリングの玉のように使い、それに覇気を乗せて戦うとのことなので、自身を強化することに優れる武装色の覇気の使い手だと思われる。

ラッキー・ルウの武器

ラッキー・ルウはコックであるため、固有の武器を携帯していない。ただ海賊らしく銃を使って戦うところが第1話で山賊を相手にしているシーンで描かれている。その他自分の巨大な身体を武器として戦う。

ラッキー・ルウの必殺技

赤髪海賊団の船長のシャンクスや副船長のベン・ベックマンは、スマートフォンゲーム『ONE PIECE サウザンドストーム』などのゲームに登場している。一応必殺技があり、当たり障りない技名もある。ラッキー・ルウはスマートフォンゲーム『ONE PIECE トレジャークルーズ』に登場しているが、こちらのゲームは個々のキャラクターに”必殺技”というものがないため、技名などは登場していない。

ラッキー・ルウの来歴・活躍

過去

シャンクスとの出会い

ラッキー・ルウとシャンクスの出会いがどのようなものだったかは明らかにされていない。シャンクスが海賊団結成に動きだしたのは、ロジャーが公開処刑された24年前。そして2022年8月6日公開の劇場版映画『ONE PIECE FILM RED（ワンピース フィルム レッド）』のオリジナルキャラクターであるウタという少女を拾った時には既に赤髪海賊団が結成されており、ラッキー・ルウも所属していた。シャンクスがウタを拾ったのは20歳の時、つまり19年前。その間に出会ったものと考えられる。ウタを拾った当時、赤ん坊の世話なんてしたことがないシャンクス達はウタをどのように寝かしつければいいか苦悩していた。ラッキー・ルウはその時「ハリ倒すか」と意見を出してベン・ベックマンに「手ェ出したら全員でお前をボコボコだ」と釘を刺されていた。

東の海編

赤髪海賊団、フーシャ村に滞在

赤髪海賊団は『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィの故郷・東の海（イーストブルー）ゴア王国フーシャ村を拠点に活動していた時期がある。新世界編より12年前の出来事で、ルフィは当時7歳だった。ラッキー・ルウは酒場で樽をジョッキ代わりに酒を飲んだり、好物の骨付き肉を食べたりして過ごす。そして海賊になりたい、航海に連れていってほしいとシャンクスに言うルフィに「海賊は楽しいぜェ」と笑みを浮かべて楽しげに話していた。いつも笑顔を絶やさないラッキー・ルウだが、ルフィが悪魔の実「ゴムゴムの実」を食べた時は大層焦ったようで、「ゴムゴムの実」の絵を描いてルフィに食べたのかどうかをすごい勢いで確認していた。ルフィはその時「ゴムゴムの実」を食べたことで幼いながら悪魔の実の能力者になってしまうのだった。

ある日、フーシャ村にやってきた山賊一味ヒグマがシャンクス達を馬鹿にしたことに怒ったルフィが騒ぎを起こす。そこへ航海から戻ったシャンクス達が現れた。山賊の一人がシャンクスの頭に銃口を向けて脅す。しかしシャンクスは僅かな動揺も見せずに、「そいつは脅しの道具じゃねェって言ったんだ…」と山賊に声をかけた。次の瞬間、シャンクスに銃を向けていた山賊は、ラッキー・ルウに頭を撃ち抜かれて死んでいた。ラッキー・ルウはいつものように骨付き肉を頬張り、口角を上げて笑みを浮かべている。予告もなく仲間を殺された山賊はラッキー・ルウ達相手に「卑怯だ」と口々に声を上げるが、ラッキー・ルウ達は冷酷な海賊なのだ。卑怯も何もあったものではない。こうしてラッキー・ルウの発砲を火蓋に山賊達との戦いが始まる。山賊達は頭のヒグマ以外、副船長のベン・ベックマンにやられてしまうのだった。

偉大なる航路（グランドライン）編