never young beach(ネバヤン)の徹底解説まとめ

never young beachとは、日本の4人組バンドである。Vo&Gtの安部勇磨と元メンバーGtの松島皓の2人で、2014年に宅録ユニットとして結成された。安部勇磨と松島皓に加え、3人が加わり、2015年にインディーズデビュー、2017年にメジャーデビューを果たす。レトロな曲調と、素朴で温かみのある歌詞が魅力で、ファンが増え続けている。2020年に公開された映画『ロマンスドール』の主題歌を歌い、注目を集め、老若男女問わず、愛されている。

never young beachの概要

never young beachとは、Vo&Gt安部勇磨、Gt阿南智史、Ba巽啓伍、Dr鈴木健人で構成される日本の4人組バンドである。2014年春にVo&Gt安部勇磨と元メンバーGt松島皓の2人で、宅録ユニットとして活動開始。バンド活動を始めるため、同年8月にメンバーを3人追加し、5人体制となる。2018年7月に、初期メンバーであるGt松島皓が脱退し、4人体制となった。自主企画〈Fight Club〉ほかライブ活動を重ね、2015年に1stアルバム『YASHINOKI HOUSE』を発表し、インディーズデビュー。同年に異例の早さで、「FUJI ROCK FESTIVAL`15」への出演を果たす。2017年1月に発表したアルバム『A GOOD TIME』でメジャー・デビュー。

彼らの音楽は、レトロでどこか懐かしさを残しつつも、素朴でリズミカルな楽曲が印象的である。Vo安部勇磨の歌声は、脱力感のある渋い低音が特徴的で、新しいロックバンドのかたちを確立。
等身大の日常を歌い、フォークロックの懐古な雰囲気がある彼らは、世間では、「西海岸のはっぴいえんど」と呼ばれている。J-ROCKの高音が特徴的な音楽が人気を集める中、時代を逆行しているバンドであるという声も少なくない。明るい雰囲気で緩くゆったりとしている曲調とは裏腹に、複雑で深みのあるサウンドが特徴的。

数多くのフェスに呼ばれるという実績を持っており、他のバンドとは一風違った独自の雰囲気を持つnever young beachの音楽ファンは年々増え続けている。一度、never young beachのステージを体感した者は、独自の世界観に引きずり込まれていく。

日常のシーンを切り取ったシンプルかつ温かみのある歌詞で、日々の生活での優しさを人々に思い出させ、心温まる歌を提供する。never young beachとは、そんなバンドである。

never young beachの活動経歴

never young beachの原点

never young beachのVo&Gt安部勇磨

Vo&Gt安部勇磨の音楽の原点は、彼の生い立ちやバックグラウンドまで遡る。彼は5人兄弟の3男として生まれる。母親は1人であるが、父親が3人存在し、次男を除く他の兄弟とは異父兄弟である。このような複雑な家庭環境での経験が、他にはない表現力につながっていった。元々、彼は自身の声がコンプレックスであったが、プラスに転換し、個性として発揮していることから、ポジティブ性格であると見える。また、古いものが好きで、家具や服も、ボロボロなものに愛着が湧くと語っていた。こういった、古いもの好きが、懐古的で70年代を思わせるサウンド作りに投影されている。
また、1970~80年代に活躍したフォークロックバンドである「はっぴいえんど」やそのメンバーでもある「細野晴臣」の大ファンであり、元々昔の曲を好んでいる。

兄がバンドをしていた影響もあり、親友であり元メンバーのGt松島皓と宅録ユニットを結成。高校でもバンド活動をやるつもりでいたが、当時共学になったばかりの美術学校に通っていたため、断念。

バンド結成からメジャーデビュー

バンド活動を始めるため、Gt阿南智史、Ba巽啓伍、Dr鈴木健人が加入。当時、バンドメンバーの募集をネット掲示板で行ない、それに集まったのがこの3人であるという。これが、「never young beach」の誕生である。5人揃ってからは、ライブ活動や自主企画を積み重ねていった。そして、2015年5月に「Roman Label」からリリースされた、1stアルバム『YASHINOKI HOUSE』がロングセラーとなり、2015年上半期の「CDショップ大賞」ノミネート作品に選ばれた。同年7月には、異例のスピードで「FUJI ROCK FESTIVAL`15」に出演を果たす。「FUJI ROCK FESTIVAL`15」では、新人にも関わらずROOKIE A GO GOではなく、苗場食堂ステージへ出演。続いて、2016年6月にリリースされたアルバム『fam fam』では、オリコン週間アルバムチャート最高26位を記録した。このアルバムには、その後、定番曲として愛され続ける「明るい未来」「お別れの歌」が収録された。翌年1月にビクターエンタテインメント内のレーベル、スピードスターレコーズと契約し、3rdアルバム『A GOOD TIME』でメジャーデビューを果たした。

Gt松島皓の脱退

右から2番目が元メンバー松島皓

「宅録ユニット」時代からのメンバーであるGt松島皓が、2018年7月に引退を表明した。松島皓は、頸肩腕症候群を発症し、ロックフェス「METROCK 2018」なども欠席していた。しかし、安部勇磨は、ラジオで、松島皓が「never young beachの活動についていけなかったこと」が原因であると語った。結成当初からのメンバーであり、安部勇磨の親友でもあった松島皓の引退は、ファンの間に衝撃を走らせる出来事となった。松島皓脱退後は、4人体制としてバンド活動を続けている。

映画の主題歌を担当

安部勇磨の実兄である俳優高橋一生が主演を務める映画『ロマンスドール』が、2020年1月に公開された。主題歌は、never young beachが2020年1月17日にリリースした、3曲入りの配信シングルに収録されている「やさしいままで」である。主題歌を、never young beachが担当したため、「兄弟コラボ」として、一躍注目を集めた。映画の切ない恋愛にぴったりな、少し悲しげで寂しさのある主題歌となっている。

never young beachのメンバー

現メンバー

安部 勇磨(あべ ゆうま)

Vo&Gt担当。1990年9月生まれ。東京都世田谷区出身。never young beachを立ち上げた中心メンバーであり、作詞作曲の担当をしている。安部勇磨の兄弟は、なんと俳優の高橋一生である。2人は、父親が異なる異父兄弟である。美術学校に通っていたこともあり、独特なアーティスト気質が彼の魅力である。ライブのMCを担当しており、MCの面白さでファンの心を鷲掴みにしている。ロックフェスでは、穏やかな曲が多いバンドであるにも関わらず、客席に飛び込むパフォーマンスを行っており、陽気な1面も垣間見える人物である。

阿南 智史(あなん さとし)

Gt担当。1992年5月生まれ。福岡県福岡市出身。2014年9月加入。never young beachのギターパートをほぼ全て担当しており、欠かせない存在となっている。never young beachとは別で、「PAELLAS」というバンドにも加入している。古着好きで、おしゃれでファッションセンスがいいことでも注目を集めている。おしゃれさと持ち前のルックスのよさで、ファンからの支持は圧倒的である。

巽 啓伍(たつみ けいご)

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