東京スカパラダイスオーケストラ(Tokyo Ska Paradise Orchestra)の徹底解説まとめ

東京スカパラダイスオーケストラは1990年メジャーデビューした、ジャマイカ発祥のスカを”トーキョースカ”スタイルで確立したスカバンド。1985年に結成されたバンドで、ボーカルを招いてのコラボスタイルが有名。奥田民生がボーカルを務める「美しく燃える森」を収録した『Stompin' On DOWN BEAT ALLEY』はアルバムチャート第1位を獲得している。またアメリカのフェスに出演したり、ザ・スカタライツの全米ツアーに同行したりなど、日本国内のみならず世界でも活躍している。

東京スカパラダイスオーケストラの概要

東京スカパラダイスオーケストラは、ASA-CHANGにより1985年に結成されたスカバンド。略称は「スカパラ」。所属事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。メンバーはNARGO(トランペット)、北原雅彦(トロンボーン)、GAMO(テナーサックス)、谷中敦(バリトンサックス)、沖祐市(キーボード)、川上つよし(ベース)、加藤隆志(ギター)、大森はじめ(パーカッション)、茂木欣一(ドラムス・ボーカル)の9人。旧メンバーに武内雄平(ソプラノサックス・フルート)、林昌幸(ギター)、ASA-CHANG(パーカッション)、クリーンヘッド・ギムラ(ボーカル)、寺師徹(ギター)、杉村ルイ(ボーカル)、青木達之(ドラムス)、冷牟田竜之(アルトサックス・アジテーター)がいる。
1988年の3月に新宿JAMでのイベント「MARCH OF THE MODS」でステージデビューを果たす。1989年の11月18日に『東京スカパラダイスオーケストラ』をリリース。メジャーデビューは1990年4月21日にリリースされたシングル
『MONSTER ROCK』。翌月にはアルバム『スカパラ登場』を発売した。

ヴォーカルを招くスタイルが有名で、小沢健二、キミドリ、石川さゆり、竹中直人、奥田民生といったアーティストとコラボしたことがある。コラボ曲の多さや、メロディの素晴らしさ、演奏力の高さ、ライブパフォーマンスなどが魅力。海外での活動にも積極的であり、2019年にはメキシコシティ最大の音楽アワード「Las Lunasdel Auditorio2019」にてライブパフォーマンス賞にノミネートされた。

東京スカパラダイスオーケストラの活動経歴

ステージデビューとメジャーデビュー

東京スカパラダイスオーケストラは1985年に、ASA-CHANGにより結成された。1987年にはクリーンヘッド・ギムラ、青木達之、川上つよし、沖祐市、武内雄平が加入する。その翌年の3月には新宿JAMのイベント「MARCH OF THE MODS」でステージデビューを果たした。また5月にはGAMOと谷中敦が、6月には冷牟田竜之が加入。10月に北原雅彦、12月にNARGOが相次いで加入した。この当時はまだメジャーデビューを果たしていなかったが、ライブなどの口コミで評判が広がっていた。1989年の6月に林昌幸が加入し、メジャーデビュー当時のメンバーが揃う。
1989年の11月にはファイルレコードからアナログ盤『東京スカパラダイスオーケストラ』をリリース。そして翌年の4月に武内が脱退したものの、シングル『MONSTER ROCK』でメジャーデビューを果たした。5月にはアルバム『スカパラ登場』を発売し、オリコン初登場10位を記録した。

アーティストとのコラボ

1991年の6月に2ndアルバム『ワールド フェイマス』をリリース。そして同バンド初となる日本武道館公演を成功させた。それから順調に3rdアルバム『PIONEERS』、4thアルバム『FANTASIA』、5thアルバム『GRAND PRIX』をリリースするものの、ギターの林やASA-CHANGが相次いで脱退。また1995年の4月23日にはクリーンヘッド・ギムラが永眠してしまう。
5thアルバム『GRAND PRIX』には小沢健二、キミドリ、石川さゆり、竹中直人、高橋幸宏、スリラーU、ミスティ・オールドランドなどが参加しており、アーティストを招くというスタイルを確立していく。

メジャーデビュー10周年

東京スカパラダイスオーケストラは2000年にメジャーデビュー10周年を迎えた。しかしサポートギターとして参加していた加藤が正式加入したり、前年にボーカルの杉村が脱退しドラムス・青木達之が列車に撥ねられ死亡したりなど、慌ただしい出来事が相次いだため周年記念ライブなどは行なわれなかった。
翌年にはドラムスの茂木が正式加入。また男性シンガーをフィーチャーした歌モノ三部作をリリースし、外部からボーカリストを招き入れる、いわゆる「歌モノ」が本格的に始まった。2002年には9thアルバム『Stompin' On DOWN BEAT ALLEY』をリリースし、オリコンアルバムチャート1位を獲得した。2003年にはドラムスの茂木が歌唱する「銀河と迷路」がオリコン9位を獲得。東京スカパラダイスオーケストラ単独としては最高順位である。

2018年以降の活躍

2018年に『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO』にクロージングアクトとして出演を果たす。サプライズも含め、史上最多の10人のゲストが出演しており、ゲストの中村達也、奥田民生、チバユウスケ、キヨサク、TOSHI-LOW、ハナレグミ、甲本ヒロト、尾崎世界観、斎藤宏介、峯田和伸とともに会場を盛り上げた。
2019年の10月にはメキシコシティ最大の音楽アワード「Las Lunasdel Auditorio2019」でライブパフォーマンス賞にノミネートされる。
また2020年には『仮面ライダーセイバー』の主題歌とエンディングテーマを担当することに。さらに2021年には2020年東京オリンピックの閉会式に出演し、東京スカパラダイスオーケストラの名を世界に知らしめた。翌年には『紅白歌合戦』に初出演し、オープニングテーマ「愛の讃歌」、そして坂本冬美の「お祭りマンボ〜スカパラSP〜」を演奏した。

東京スカパラダイスオーケストラのメンバー

メンバー

川上つよし(かわかみつよし)

ベース担当。東京都出身。本名は川上毅。
基本はフェンダー・ジャズベースの指弾き。
様々な音楽に精通しており、パソコンやサッカー、旅行、居酒屋等趣味も豊富。タモリ倶楽部の空耳アワーにも出演。
川上つよしとムードメイカーズの主宰。

谷中敦(やなかあつし)

バリトンサックス、フルート、ボーカル担当。東京都出身。
ボーカル曲の主な作詞を担当携帯電話による短い作文を打ちながら作詞を行う。
早稲田大学に進学するが除籍。俳優としても活躍している。

GAMO(ガモー)

テナーサックス、ソプラノサックス担当。北海道出身。本名は蒲生俊貴(がもうとしき)。
初期は曲によってバスクラリネットを演奏していたが、ソニーロリンズに感銘を受けてサックスを始める。
髪型がよく変わる事でも注目を集める存在。

北原雅彦(きたはらまさひこ)

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