JUDY AND MARY / ジュディ・アンド・マリー / ジュディマリ

JUDY AND MARY / ジュディ・アンド・マリー / ジュディマリ

JUDY AND MARYとは、1992年から2001年まで活動していた日本のロックバンドである。シングル「POWER OF LOVE」でデビュー。卓越したメロディセンスから生まれる楽曲、ライブパフォーマンスが人々の注目となる。シングル「Over Drive」でブレイク後、立て続けに大ヒットを記録。

JUDY AND MARY / ジュディ・アンド・マリー / ジュディマリのレビュー・評価・感想

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JUDY AND MARY / ジュディ・アンド・マリー / ジュディマリ
10

最高にクールなJ-POPバンドの完成系!

数あるバンドの中でも、ここまでPOPで、個々のメンバーの個性が融合したバンドがあるだろうか。

まずはボーカルのYUKI(ユキ)。
バンド解散後はソロとして活動している彼女のボイスは、力強く、疾走感がありながら、抜群のキュートさを持ち合わせた唯一無二の魅力を持つ人物。そのカリスマ性のある存在感は、バンドの「かっこよさ」を体現している。ほとんどの曲の作詞も担当しており、バンドの世界観を作り上げている。

そしてギターのTAKUYA(タクヤ)。
カッティングやキレのあるソロ、時にはメロディアスなアルペジオなど、多彩なJAM(JUDY AND MARY)ミュージックを彩っている。ギタープレーヤーであれば、弾きたくなること間違いなし。ちなみに、彼の公式YouTubeでは本人が弾いてみた動画が見れるので、ぜひ1度見ることをお勧めする。

ベースの恩田快人(おんだよしひと)のベースラインは、縁の下の力持ちというよりはTAKUYAのギターに負けないくらいの存在感がある。特に「くじら12号」での2人のコントラストは、まるで会話をしている様だ。

五十嵐公太(いがらしこうた)のドラムは、ミリオンセラーを達成した「そばかす」に代表されるように特徴的なテンポを生み出し、バンドの音楽にJAMらしさを与えている。

メンバーの個性が合わさると、パワフルで、時にはしっとりと、1つのバンドでたくさんのテイストを楽しめる。誰か1人でも欠けると、間違いなくバンドは成り立たない。そう感じさせる化学反応を起こしているのだ。
よくある、楽器がボーカルを引き立たせるような、そんな構成ではなく、1人1人がハードパンチャー。そんな音楽が、人を惹きつける。

解散してしまったのが惜しいが、それもまた彼らが伝説たる所以。活動期間中に全てを出し切った彼らの音楽は、だからこそ1曲1曲がエネルギーに満ち溢れている。

聴いていて元気になる、思わず外に飛び出したくなるような音楽は、どんな世代にも愛される。絶対に聴くべきモンスターバンド、それがJUDY AND MARYである。

JUDY AND MARY / ジュディ・アンド・マリー / ジュディマリ
10

王道ロック

JUDY AND MARYはかつて一世を風靡したロックバンドです。解散してしまいましたが、その後も根強い人気があります。その魅力はどこにあるのでしょうか?それは出だしからグッとリスナーの心を鷲掴みにしてしまう曲のスタイルにあると言えるでしょう。さらにヴォーカルのYUKIの独特な歌唱が支持されたのだと思います。彼女のリズム感の良さと、エレキギター、ドラムなどが快速で駆け抜けるようなサウンド。それらが合わさって人気を博したというわけですね。もちろん、アップテンポの曲以外のミディアムテンポの曲でも彼らの演奏はとても光っています。大ヒットした「散歩道」や「そばかす」以外にも、「RADIO」のようにコーラスも含めて完璧に格好いい曲があります。今でも解散が惜しまれているバンドですが、YUKIはソロになってからも活躍を続けています。彼女の著書によると解散の理由は、内紛や、彼女の私生活における発展のためだったそうですが、優れた演奏技術を持ったメンバーでした。いわゆるバラードよりもアップテンポの曲が目立つところも、いかにもロックバンドらしくて素敵ですね。1990年代には新しいバンドが多く出現しましたが、その中でも優れたアーティストだったと思います。

JUDY AND MARY / ジュディ・アンド・マリー / ジュディマリ
10

解散してもまだ人気のグループ

1992年結成して、1993年にメジャーデビューをしました。2001年に惜しまれつつ解散しました。メンバーはボーカルであるYUKI、ギターはTAKUYA、ベースは恩田快人、ドラムは五十嵐公太です。ほとんどの曲の作詞はボーカルであるYUKIが担当をしています。
シングルCDは22枚リリースをしています。オリジナルアルバムは6枚、ミニアルバムは1枚リリースをしています。ベストアルバムは3枚、ライブアルバムは1枚リリースをしています。NHK紅白歌合戦には2度出場経験があります。ミリオンセールスも記録をしたことがあります。
タイアップをしている曲がたくさんあります。「そばかす」はアニメ「るろうに剣心」の主題歌になっていました。この曲を聞くと今でも口ずさむことができ、カラオケでも定番の曲となっています。他には、「ニュースの女」の主題歌にもなった「ラッキープール」があります。YUKIの高音がとてもきれいです。
解散から5年後の2006年2月、2000年にリリースしたベスト・アルバム『FRESH』に同年から解散までの間にリリースしたシングル楽曲4曲を追加したアルバムを出しました。オリコン初登場2位を記録しました。