英雄伝説 閃の軌跡 / The Legend of Heroes: Trails of Cold Steel

英雄伝説 閃の軌跡 / The Legend of Heroes: Trails of Cold Steel

『英雄伝説 閃の軌跡』とは、日本のゲーム開発会社、日本ファルコム株式会社が製作した人気のRPGシリーズの1つである。この作品は「英雄伝説シリーズ」の第8作、同シリーズ第3期「軌跡シリーズ」第3作にあたり、シリーズ初のコンシューマ機向けの作品である。
舞台となる架空の大陸・ゼムリア西部に位置する「エレボニア帝国」では、貴族派と革新派という2つの勢力が台頭し、国内の緊張は高まり始めていた。そんな中、主人公は「深紅の制服」の纏い、トールズ士官学院へ入学。複雑な政治情勢や様々な人間関係に巻き込まれていく。
本作は主人公が学生ということもあり、ゲームシステムとして授業や実技テスト、自由行動日などが設定されている。学内での評価を上げたり、他キャラクターとの絆を深めることができるものとなっており、隠しクエストなどやり込み要素も多く存在する。
また、これまでの「英雄伝説シリーズ」とは違う新たな主人公やキャラクターが登場し、彼らの成長や絆、苦悩が描かれるストーリーとなっている。物語の中心には冒険と友情、そして正義や信念を貫くことへの意義などがあり、プレイヤーはこれらのテーマを探求しながら物語に参加することとなる。
本作は日本国内だけでなく、国外でも高い人気を誇っており、特にその深い物語とキャラクターたちの魅力が称賛されている。ファルコムファンやRPGファンにとって、『英雄伝説 閃の軌跡』は必体験の作品として位置づけられている。

英雄伝説 閃の軌跡 / The Legend of Heroes: Trails of Cold Steelのレビュー・評価・感想

レビューを書く
英雄伝説 閃の軌跡 / The Legend of Heroes: Trails of Cold Steel
4

原作ファンに物足りなさがある?スピンオフアニメ化作品

2023年1月から3月にかけて放送された、日本ファルコムの人気ストーリーRPG『閃の軌跡』シリーズのアニメ化作品。
貧困国ノーザンブリアにて猟兵となっていた主人公・ラヴィが、エレボニア帝国の「英雄」を探るため潜入捜査するあらすじとなっています。

軸的には『閃II』の直後で『閃III』で語られた、ノーザンブリア併合について描かれるスピンオフ的な内容になっています。
『閃の軌跡』のアニメ化作品らしく、ゲームでも出てきた各地やリィンなど本編に登場したキャラクター達も登場しますが、メインはオリジナルキャラになっています。その辺りはスピンオフ作品らしさがあると思います。
一方原作のキャラクターは登場こそするものの出番は少ないため、あまり『閃の軌跡』のアニメ化の印象が薄く、物足りなさを感じるのは否めません。
特に序盤の帝国観光に関してはテンポの遅さも感じました。見方を変えれば原作の絆イベントやサブイベントに当たるかな?とも取れましたが。

一方で5話からリィンが登場(といっても客演みたいなポジションでした…)以降は、物語が急展開していくので比較的見ごたえが感じられました。全体的に観た場合ファンサービスも当然あるのですが、やはり『閃の軌跡』のアニメ化としては物足りなさがある作品でした。

英雄伝説 閃の軌跡 / The Legend of Heroes: Trails of Cold Steel
5

ストーリーRPGソフト感想

2013年にプレイステーション3及びビィータ用に発売された日本ファルコム制作の看板シリーズ「英雄伝説」の第3期「軌跡」シリーズの6作目にあたります。
前作まで舞台になっているエレボニア帝国を引き続き舞台に貴族派と革新派に判れて一触即発の状況の中前作にも関わった鉄血宰相の思惑を絡ませる骨子になっている事でシリーズに繋がりを感じさせる一方で、前作のキャラクターはあまり関わらないため本作から始めやすいというのもあります。
ストーリーRPGという事もあり、本筋以外でも「自由行動日」というのが設定されていて、主人公リィンを操作して任意のキャラクターとの「絆イベント」を起こすことでそのキャラクターとの友好度が上がり、それが本作の戦闘システムの戦術リンクに多いに高める効果となる他、メインキャラクターサブキャラクター問わず明確な個性が与えられていて、探索時の会話もその都度切り替わって印象深い他、釣りや依頼承諾など、ミニゲームやサブプロットも豊富で遊びごたえはそれなりのものとなっています。
本作は次回作で完結する前後編仕様になっていて、最終章で仲間の一人が実は敵勢力のリーダーだと判明し、ストーリー的には敗北のまま終わるので、次回作をクリアしないと後味の悪い終わり方になってしまっている感は否めません。