デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション / Dead Dead Demon's Dededede Destruction

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション / Dead Dead Demon's Dededede Destruction

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』とは、『ビッグコミックスピリッツ』にて2014年から2022年にかけて連載された、浅野いにおによるSF漫画。その圧倒的な書き込みと秀逸なストーリーが高く評価され、第66回小学館漫画賞など数々の漫画賞に輝く。略称は「デデデデ」で、2024年に劇場版アニメが2部作で公開される。
東京上空に巨大なUFOが出現して3年。“UFOが存在して当たり前”の日常を謳歌する小山門出と中川凰蘭は、ひょんなことからそのUFOの墜落が間近に迫っていることを知る。

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション / Dead Dead Demon's Dededede Destruction
10

青春を謳歌する

作品名からどんなストーリーなのか全く見当のつかない作品だが、簡単に紹介するなら「地球侵略によって女子高生が青春を謳歌する話」ではないかと思う。

ある日、東京に謎の飛行物体が表れて「侵略者」たちが東京に表れるようになった日本。2人の女子高生が主人公であり、「非日常」が「日常」になってしまった世界で恋愛をしたり、イベントを楽しんだりしている。
でもやはり「侵略者」は人間の脅威であって、SNSではいろんな憶測が飛び交って妄信している人もいる。

心に響いたセリフの1つに、「私はネットの言葉じゃなくて、自分で見たものを信じる」というような言葉がある。
SNSなどで情報が飽和している世の中で何が正しくて間違っているのか、信じるべきものなのか、判断するのが非常に難しくなっているのではないかと思う。自分自身、明確な判断基準がなく生活してしまっているが、先ほどのセリフを聞いて我に返った。
その他にも、「全員を救おうなんて無理。だけど、自分が大切だと思う誰か1人でも守れればいい」というようなセリフもある。
この言葉を聞いて当たり前のようで当たり前に考えられていないと自分は思った。
ふざけたようなタイトルとキャラクターが多い作品だが、ハッとさせられるセリフが多く見てよかったと感じた。