しあわせももりんご

しあわせももりんごのレビュー・評価・感想

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しあわせももりんご
8

可愛い顔して、縦横無尽なスケベなひらめきがいっぱい

この漫画は、中学生で幼馴染のももくんとりんごちゃんと、ときどきりんごちゃんのパパと、かっぱもどきのかっちゃんが繰り広げる、愛らしいキャラデザインと温和な雰囲気の日常ほのぼのコメディ…のように見える。
この漫画は料理に例えるならふんわりとろとろの卵の上にケチャップでハートが書かれていて、ハート形や星形にくりぬかれた野菜が添えられているオムライスだ。しかし、ふたを開けると、エロスという名の米とひき肉がぎっしりで、ひき肉はハンバーグ以上に肉汁が滴り落ちている(年齢制限なし)。
なぜこんなたとえを表記するか、それはこの漫画に出てくる男性キャラが全員変態という名の紳士だからだ。
一人一人が特定の性的嗜好に強いこだわりを持っていて、エロスへの情熱が半端ではない。例えば、男子のみで構成された裏体育祭実行委員の会議の回では、ももくんが、下着をテーマにしたとてもここでは書けない変態チックな盛り上げ方と、実行する作戦の段取りの説明を行う。語るももくんも聞いている男子たちもすごく熱くなっていた(りんごちゃんの乱入で委員会が壊滅して実行はされなかったが)。
これ以外にも商店街で買い物中、年末の大掃除など、日常生活のあらゆる場面において、ももくんは常に柔軟な発想で頭の中をスケベでいっぱいにしている。りんごちゃんのパパも同様に、ことあるごとに巨乳フェチであることを包み隠さない言動をしれっとしている。さらに校長先生の弱みを握っていじめるセーラー服少女、可愛くて怒りっぽい眼鏡っこ司書さんなど一部のフェチの方々にも嬉しい女性キャラが登場する。さらにさらに物語の最中にうさくん先生の「ようこんなん思いつくなあ」と発想力に感服するえっちい挿し絵が挟まってくるので、紳士淑女の皆様には、大充実な一品と言えるだろう。