社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった

社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だったのレビュー・評価・感想

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社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった
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社畜がホワイト企業に勤務したら驚きの日々

粕森美日月(かすもりみかづき)は、30日連続勤務、泊まり込みの仕事、有給や年末年始、夏休みもないうえ、残業代もない、全く福利厚生の制度がないブラック過ぎる会社に勤務していました。
そんな三日月はある日、有給あり、土日祝日休み、定時終業、社員食堂あり、フレックスタイム制度ありなど、多くの福利厚生制度がある株式会社ホワイト製作所ぐんま支店に中途採用されます。
職場のみんなに「かすみ」と呼ばれ、優しい上司たちと会社の福利厚生制度に驚きながら、仕事に精を出す物語です。
福利厚生制度に驚く「かすみ」と周囲の反応の面白さが見所です。
ブラック過ぎる会社とあまりにも違う部分、昇給や有給があったり、理不尽なことで叱られなかったりということが起きると、倒れたり、震えたり、怯えたりするリアクションが面白いです。
ブラック企業で飼いならされ、自分の意思に逆らいサービス残業もいとわない奴隷のような状態の社畜精神を持ってしまっている「かすみ」のリアクションは何度でも見たくなります。
ホワイト企業の定時の終業や有給を繰り返すうちに、ブラック企業の影響でボロボロだった「かすみ」の体がホワイトになり、悪玉菌が悲鳴を上げるところもオススメです。
「かすみ」の前職の話を聞いた周囲の上司や同僚、部下が、驚いたり、怒ったり、めまいがしたりするところも思わず笑ってしまいました。「かすみ」に休みを取らせるために、さまざまな方法で頑張る姿も面白いうえ、ホワイト過ぎるほどの企業で、どんな制度が出てくるのか楽しめるのも魅力です。