不揃いの連理

不揃いの連理

『不揃いの連理(ふぞろいのれんり)』とは、作者・みかん氏(みかんうじ)による年齢や家庭環境の異なる女性同士の恋愛を描いた百合漫画作品。みかん氏のpixivで定期連載がスタートし、『角川コミックス』にて単行本が発売され、累計部数は22万部を突破している。また、2020年11月20日からKADOKAWAの『コミックNewtype』に掲載されている。
社畜OL・田中伊織と、伊織の行きつけの居酒屋店員・船頭南をはじめとする、「不揃い」な3組6人の女性たちのガールズラブストーリーを描いた漫画作品である。

不揃いの連理の関連記事

不揃いの連理のレビュー・評価・感想

不揃いの連理
9

不揃いの連理 寂しさという優しさ

「みかん氏」という作者によるGL漫画。何組かのカップルが出てきて回を重ねるごとに増えていく。編集者と漫画家、OLと一見すると怖いウェイトレス、一般生徒と問題児、教師と同じ学校の生徒のカップルがいる。

見た目が怖いキャラの方が優しいと感じる。やはり、過去に苦労してきたので自分の周囲の人間が苦労することになるのは耐えられないのであろう。
ちなみに、一見すると怖いウェイトレスと問題児は同じところにいた事があり、境遇も似ている。ウェイトレスは甘えるのに慣れているが、問題児はつきまとう人間は全て嫌いだ。でも結局相手のことを許してしまう。
すべてのキャラが不器用なので普段の会話からしてたどたどしく、綾波レイみたいな空気感を感じたり、独り言を言っているかのように感じることがある。だが、2人の距離が縮まるにつれて会話が自然になり人間味を帯びてくる。
また自分が人間嫌いであるかのように振る舞うキャラが多いが、逆に愛情に飢えていると分かってしまう。

共通点はいくつもあるにも関わらず、それぞれのキャラが立っているのが面白い。2人が近くなっても関係性は一般的なものでなく、それぞれ特徴のあるものである。
私は好きだ。桐原小鳥や冬目景、藤原ここあが好きでGLに抵抗がないのであれば好きになるのではないだろうか。

親タグ