さよならみどりちゃん

さよならみどりちゃんのレビュー・評価・感想

さよならみどりちゃん
7

腹が立つけど、共感しちゃう。

南Q太さんの同名漫画の映画化で、漫画は読んだことなかったのですが、南さんらしい話だなと思いました。決してみどりちゃんになれないゆうこが哀れで悲しい話でした。どうして、女ってのは本命にはなれないと知ってて男に執着しちゃうのか、それは永遠の謎かも知れません。星野真里演じるゆうこはほんとに都合のいい女で見ていると腹も立ちます。でも、そういうことしちゃうのが、全くわからないわけでもなく、なんか共感できるところもありました。みどりちゃんを見に行くのとか痛い、痛すぎます。登場人物全員が乱れている感もありますが、リアルな男女って感じがします。てか、ユタカがクズなんですよ。ひどい男です。女好きでちゃらんぽらんすぎます。西島秀俊さんは顔もなんか情けない感じで母性本能をくすぐられます。だからユタカ役が似合ってました。彼が演じると女がユタカに寄ってくるのにも説得力が増す感じです。こういう人を好きになってしまったらつらいなと思います。いろいろ賛否もある話かもしれませんが、リアルでよくできたラブストーリーだったと思います。綺麗なだけが恋愛ではないってのがよくわかります。でも、最後は手放せたから良かったと思います。