天才作家の妻 40年前の真実

天才作家の妻 40年前の真実のレビュー・評価・感想

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天才作家の妻 40年前の真実
9

不満があふれ出る瞬間がわかった。

すごくおもしろかったです。話のあらすじを聞いたときから、まあ、秘密って、妻の方が書いているとかそういうことだろうなと思っていたけど、それだけの話ではありませんでした。ジョーンが小説家をあきらめた経緯とかを思うと、そんなことでって話で、そりゃあ思うところがあるだろうなって感じだし、40年というと長すぎます。それなのに、夫はそのことに感謝していない気がする…、これは耐えられないと思います。特に家事のことを言い出すとか、なんかすごく冷めました。夫婦には夫婦の形があるので、もし、二人の間で互いに納得がいっていたのなら、それでもよかったと思います。でも、不満が募っていってたんなら、解消されてしかるべきかなって思いました。ジョーン役のグレン・グローズはさすがでした。なんか貞淑な妻のようだったのに、それが変わる瞬間がわかりました。人には堪忍袋があるとか、不満を溜めるバケツがあるとかよく言うけど、不満があふれ出た瞬間が表情で分かった感じです。こういう映画が出てきて、ほんと、女性たちが自由になりたいっていうか、言いたいこと言いたいってなって言ってるんだろうなって感じがします、ジョーンはかなりかっこいい女性です。残りは少ないかもだけど、自由に生きてほしいです。