ラビット・ホラー3D

ラビット・ホラー3Dのレビュー・評価・感想

ラビット・ホラー3D
4

役者とか設定はいいんだけど…。

すごくごちゃごちゃしている映画でした。これは現実だろうか、それとも妄想かどうかわからず、話についていけないところがありました。こういう話の着ぐるみってウサギが多い気がします。ドニー・ダーコもそうでしたし、なにかあるのでしょうか。なんとなくウサギは不気味ってことなのかもですが、この映画のウサギはそんなに怖くなかったです。ラストもわかりにくくて、多分こういうことかな?と思う程度でした。映像も暗くて、何が起きているのかよくわからないところがありました。あと、キリコさんが最初から病んでる感じだったけど、この話なら普通に明るい女性として描いて、実は彼女の方が狂っていたって感じにした方が良かったのではないでしょうか。弟が悪夢で狂っちゃってそれを助けるために奔走したけど、実は…みたいなほうが、どんでん返しっぽくていいです。設定は面白いのに、暗くてよくわからなくて残念でした。父役の香川照之さんは相変わらず雰囲気があって、やつれ具合がいいし、良かったです。満島ひかりさんの演技も好きなので、もうちょっとどうにかならなかったかなと思っちゃいます。

ラビット・ホラー3D
4

映像にこだわっている

映像はすごかったけど、話は2の次だった印象です。映像にこだわるのもいいけれど、話が一番だろうと感じました。まあホラーはそれでいいのかもしれませんが。いや、ホラーこそこだわってほしいです。一見怖くないウサギが怖い存在ってのはいいけど、ストーリーの荒さが気になって怖さが半減しました。着ぐるみは表情が変わらないからそれなりには怖かったんですけどね。ウサギがモチーフってドニー・ダーコみたいだなとも思いました。日本でウサギがホラーになるのは珍しい気がします。満島ひかりさんは声をなくした役なのに、彼女の声でナレーションがあって、それが気になりました。喋れないことが際立たなくないか?と思いました。他の人もエキセントリックなことをするし、話は「ん?」って感じるところが多かったです。でもお化け屋敷みたいで、アトラクション好きな人は楽しめると思います。3Dを上手く使っている作品といっていいのではないでしょうか。手が本当にそこにある気がしてよかったです。それに香川照之さんもでているし、どんな脚本でも彼が演技しているともうそれだけでおもしろいです。彼が出ているシーンは妙に締まって見えました。この映画を見ればウサギが怖くなること、請け合いです。