SUPERCAR(スーパーカー)の徹底解説まとめ

1997年にデビューし、同時期に登場したナンバーガール、くるりらとともに「'97の世代」と呼ばれ、90年代後半から00年中盤まで活躍したロックバンド・SUPERCAR。
シンプルな楽曲ながら、男女2人のツインボーカルで耳に残る楽曲を数多く残した。
2005年に惜しまれつつ解散してしまったが、後のバンドに多大な影響を残した。

SUPERCARの概要

1995年、古川が青森県八戸市にあった「楽器の文明堂」にバンドメンバー募集の張り紙を貼り、メンバーが集まりバンドを結成した。
レコード会社へ送ったデモテープがきっかけとなり、1997年、『cream soda』でメジャーデビューとなった。

同時期に登場した、ナンバーガール、中村一義、くるりとともに「'97の世代」と呼ばれ、新世代のロックバンドとして注目を集めた。

1999年には「ミノルタVECTIS2000」のCM曲に『Flicker』が採用され、古川がイメージキャラクターを務めた。
2000年に発表した3rdアルバム『Futurama』あたりからエレクトロサウンドを取り入れ始め、2002年の4thアルバム『HIGHVISION』ではロック色がかなり薄れ、トランスミュージックといったテクノサウンド主体となり、ファンを大いに驚かせた。
2002年に公開された映画「ピンポン」に主題歌「YUMEGIWA LAST BOY」、挿入歌を数曲提供し、話題となった。

CDセールスやライブ活動は好調であったが、2005年2月26日、STUDIO COASTでのライブをもって解散した。
解散した理由は不明であるが、各メンバーは解散について、下記のように語っている。

スーパーカーじゃできない音楽をやる(中村)
スーパーカーが間違ってなかったことを証明していく(古川)
スーパーカーじゃなければいいドラムはできない。だからもうバンドはやらない。(田沢)
出来ることなら続けたかった。(石渡)

SUPERCARのメンバー

中村弘二

ボーカル、ギター、作曲、シンセサイザー担当。通称「ナカコー」。
バンド時代からNYANTORA名義でソロ活動をしており、解散後はiLLとして活動している。
また、2011年からは古川からの誘いを受けて、LAMAとしても活動している。

石渡淳治

ギター、作詞担当。通称「ジュンジ」。
解散後はいしわたり淳治名義で、チャットモンチーや9mm Parabellum Bulletのサウンドプロデューサーをしている。
また、2007年には小説・エッセイ集『うれしい悲鳴をあげてくれ』を出版している。

古川美季

ベース、ボーカル担当。通称「ミキちゃん」。
解散後はフルカワミキ名義でソロ活動を開始した。
歌手以外にも、ミツカンのCMのナレーション業、クラシエ『海のうるおい藻』のキャラクター「うみうる」の声優・ナレーションなどの活動も行っている。

田沢公大

ドラムス担当。通称「コウダイ」。
バンド解散後はaM?[aem]名義で、他のアーティストのプロデュースやプログラミング活動を行っていた。
2014年より地元の青森県十和田市で一般の職に就いているが、音楽活動は継続している。

オリジナルアルバム

『スリーアウトチェンジ』

1. cream soda
2. (Am I) confusing you?
3. smart
4. DRIVE
5. Greenage
6. u
7. Autmatic wing
8. Lucky
9. 333
10. Top 10
11. My Way
12. Sea Girl
13. Happy talking
14. Trash&Lemmon
15. PLANET
16. Yes,
17. I need the sun
18. Hello
19. TRIP SKY

1998年にリリースされた1stアルバム。
19曲と曲数が多いが、約300曲に及ぶストックから厳選された曲である。
ほとんどの曲で一発録りしたものを収録している。

『JUMP UP』

1. Walk Slowly
2. Sunday People
3. Jump
4. My Girl
5. Wonderful World
6. Love Forever
7. Tonight
8. Skyphone Speaker
9. Low-down(Live Scene)
10. Talk Talk
11. Daydreamer

1999年にリリースされた2ndアルバム。
後にシングルカットされた『Love Forever』も含め、3曲のシングルが収録されている。
このアルバムは終始ノイズがかけられているが、意図的なものである。

『Futurama』

YUEMIRU_199
YUEMIRU_199
@YUEMIRU_199

目次 - Contents