スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』はレア社が開発、任天堂が発売したスーパーファミコン用の横スクロール型アクションゲームである。同社の『スーパードンキーコング』の続編にあたり、好評だったCGや音楽をさらに進化させつつチームアップなどの新たな要素を取り入れ、よりアクション性を向上させた今作はシリーズの中でも人気が高い。チンパンジーのディディーコングが、海賊キャプテンクルールに捕らえられた親友のドンキーコングを助けるため、ディクシーコングと共にクレムリン島へ乗り込む様子を描く。

『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』の概要

『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』とはレア社が開発し、任天堂から発売されたスーパーファミコン専用の横スクロール型アクションゲームである。

同社の『スーパードンキーコングシリーズ』の第2作目にあたり、2004年に『スーパードンキーコング2』としてゲームボーイアドバンスに移植された他、2007年にWii、2014年にWii U、2016年にNewニンテンドー3DSにてバーチャルコンソール対応ソフトとして配信された。2020年にはNintendo Switchのスーパーファミコン Nintendo Switch Onlineにて配信された。

『スーパードンキーコング』の続編として発売された今作はシンプルな操作性とやりごたえのある難易度はそのままに、相方を担ぐチームアップやアニマルフレンドに変身できるアニマルバレルといった新アクションや新要素を取り入れており、シリーズの中でも屈指の人気を誇る。前作でも好評だったCGはさらに進化し、マグマの噴き出る火山や鉱物でキラキラと輝く鉱山、ハチミツの滴るハチの巣などの背景は多くのプレイヤーを魅了した。

SE のこだわりも強く、船の板の軋む音やマグマの泡立つ音、雨風の音なども細やかに表現されており、臨場感を高めている。BGMも茨ステージの曲「Stickerbrush Symphony」や鉱山ステージの曲「Mining Melancholy」などは人気が高く、難しいステージでも「曲が素晴らしいから投げずに頑張れる」といった声も聞こえるほど。

やり込み要素もパワーアップしており、DKコインという収集アイテムや「ロストワールド」といういわゆる裏ステージが追加され、大変充実した内容となっている。

物語はある月の綺麗な夜、お気に入りの浜辺へと散歩へ出かけたゴリラのドンキーコングが消えてしまったことから始まる。心配したドンキーの相棒のディディーコングがガールフレンドのディクシーコングと捜しに行ったところ、ワニの集団「クレムリン軍団」を率いるキャプテンクルールからの脅迫状を発見する。そこには「ドンキーを捕まえた。返して欲しけりゃバナナをよこせ」と書かれていた。怒ったディディーはディクシーと共に、クレムリン軍団の拠点「クレムリン島」へと乗り込んだ。

『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』のあらすじ・ストーリー

クルールの脅迫状は「パイレーツ パニック」の船室で見ることができる。

ある月の綺麗な夜のこと。お気に入りの浜辺へ散歩に出かけたドンキーコングがなかなか帰って来ないことを心配したディディーコングは、ガールフレンドのディクシーコングと一緒に捜しに出かけた。しかし浜辺にドンキーの姿はなかった。不安に思って波打ち際まで歩いていくと、壊れたビーチチェアと無数の足跡を発見した。

ディディーはそれがクレムリン軍団のものだと瞬時に看破した。ビーチチェアの上にはメモが置かれており、そこには「臆病者のコングファミリーへ。わっはっは!ドンキーを捕まえた。返して欲しけりゃバナナをよこせ。キャプテンクルールより」と書かれていた。

ディディーはすぐさま助けに行こうとしたが、コングたちの長老クランキーコングが「お前にはまだ無理だ」と反対する。そこにディクシーが「ディディーにチャンスを与えてあげて!私も彼と一緒に行くつもりよ!」と声を上げると皆が驚き、クランキーは渋々許可を出した。クランキーの妻リンクリーコングやドンキーの親友ファンキーコングに見送られ、2人はクレムリン軍団の本拠地クレムリン島へ向かった。

2人はクレムリン島の近くで座礁する海賊船を経由してクレムリン島へと乗り込んだ。灼熱のマグマが流れる洞窟や難破船が沈む沼地といった過酷な環境を抜け、クレムリン軍団の危険な遊園地を突破し、さらに静寂に満ちた不気味な森を進むと、ようやくクルールの砦に辿り着いた。

クルールの砦の天辺でディディーたちはドンキーと再会を果たすも、ドンキーはクルールによって空飛ぶ戦艦へ連れ去られてしまう。追いかけるディディーとディクシーは戦艦の中でクルールと戦い、激闘の末にクルールを撃破。最後は解放されたドンキーの一撃によって海まで落下し、クルールはサメの餌食となった。

それでもしぶとく生き残っていたクルールはロストワールドという異世界で再起を図るが、追ってきたディディーとディクシーと戦い、再び敗北を喫する。ロストワールドの王宮は沈み、クルールは船で去っていった。

『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』のゲームシステム

前作『スーパードンキーコング』と同様に、基本は横スクロール型のアクションゲームであり、敵を倒したり避けたりしながらゴールを目指す。今作ではゴールに「ゴールターゲット」という的が設置されており、このゴールターゲットを踏めばクリアとなる。そして初めてゴールした時の操作キャラクターの顔マークがステージにつく。

またゴールターゲットを勢いよく踏めば表示されたアイテムを獲得でき、ディディーやディクシーが音楽に乗ってパフォーマンスする。一度クリアしたステージは何度も訪れることができ、クリア後であればステージを途中で抜け出すことも可能となる。

操作するキャラクターはディディーコングとディクシーコングの2人。操作中ではないキャラクターは色が少し暗くなり、控えとして操作キャラクターを追随する。非操作キャラクターはアイテムを獲得することができず、敵とぶつかることもないが、チームアップで投げている時は例外として判定がある。操作キャラクターが敵にやられると自動的に控えが操作キャラクターに切り替わる。穴や溶岩などに落下したり、控えがいない時に敵とぶつかったりすると、ミスになって残機が1つ減る。残機がすべてなくなるとゲームオーバー。

ステージをクリアしたりボスを倒したりすると、セーブ画面などで見られる達成率を示すパーセンテージが上昇する。すべての要素をコンプリートした時は、このパーセンテージが102%となる。

ゲームモード

1人用(ONE Player)

プレイヤー数は1人。1人でディディーとディクシーの操作を行い、クリアを目指す。

2人協力(TWO Player Team)

プレイヤー数は2人。プレイヤー1がディディーを、プレイヤー2がディクシーを操作して、2人で協力してクリアを目指す。

2人対戦(TWO Player Contest)

プレイヤー数は2人。画面に赤い服のディディー、青い服のディディーが現れて、赤チーム、青チームとしてそれぞれがクリアを目指し、どちらが先にクリアできるかを競う。セーブも別々に行われる。

アクション

ジャンプ

基本的な操作。ハチのジンガーや背中にトゲがあるスパイニーなどを除き、多くの敵を踏みつけで倒せる。しかし前作と違いボスに対しては、踏みつけが有効ではなくなっている。

ローリングアタック / ポニーテールスピン

ディディーは側転、ディクシーはコマのように回り髪を振り回して横方向に攻撃する。ローリングアタックやポニーテールスピンで敵を倒すと加速する。またディクシーのみ、ジャンプ中にポニーテールスピンを出すと髪をプロペラのように回してゆっくりと降下することができる。

ローリングジャンプ(かいてんジャンプ)

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