監獄学園(プリズンスクール)のネタバレ解説・考察まとめ

平本アキラ原作の学園漫画作品。2011年2月より週刊ヤングマガジンにて連載中で既刊25巻に及ぶ。アニメ化や実写ドラマ化もされマルチにメディア展開されている。
元女子高が共学化されたことにより入学したキヨシ、しかし事件に巻き込まれ牢屋に閉じ込められてしまう。仲間と共に退学阻止を目指す青春脱獄漫画。

『監獄学園』のあらすじ・ストーリー

男囚人編

首都圏有数の進学実績と厳格な規律を重んじる私立八光学園。特に規則に厳しく、校内に設置している懲罰棟に規則を破り風紀を乱した者を収監する徹底ぶりだった。その懲罰棟を仕切るのが裏生徒会。会長の栗原万里を筆頭に副会長の白木芽衣子、書記の緑川花の3人で構成され、校内では絶大な人気と人望を集めていた。

今年より女子高から共学校に変わった事により、生徒総数1021名のうち5名のみが男子生徒という歪んだ状態になっていた。その男子生徒の一人であるキヨシは女子との出会いを求め入学したものの、男女の人数差により圧倒され相手にされない日々を過ごしていた。そんなある日、授業中、力士の消しゴムを使っていた事をきっかけに相撲好きの栗原千代と知り合う。仲を深めていく中、ついに相撲の観戦を二人で行く事が決まりデートが出来るとキヨシは喜んでいた。しかしある晩、仲間にそそのかされ女風呂覗きに加担してしまう。結局見つかってしまった5人は裏生徒会に捕まり、懲罰棟に投獄されてしまうのであった。

牢屋に閉じ込められてしまった5人だったが、キヨシは千代とのデート、三国志オタクのガクトが限定のフィギュアのために脱獄を図る事に。女装する事で学校を抜け出す計画を立てた二人は週末の決行日に向けて準備を始めた。そして、クリーニングに出された制服を拝借して脱獄は成功したものの、借りた制服がたまたま千代のもので、鞄に入れていた制服を観られてしまい気まずい空気になってしまった。そして脱獄が裏生徒会長の万里に見つかってしまうのであった。

脱獄発覚により、連帯責任として5人全員の刑期が1ヶ月延長してしまう。千代の姉であった万里はいっそう5人を毛嫌いするようになり、DTO(男子退学オペレーション)を始動させる。男子5人の中で、脱獄を図ったキヨシに一番不信感を持っていたシンゴを密偵として利用し男子生徒の粗探しを始める。シンゴの情報により、男子の残り4人の弱みを探り追い詰めるが失敗。業を煮やした万里は計画を最終段階に進める事に。芽衣子の体罰を唯一喜んでいたアンドレに合えて体罰を与えない事で精神的に追い詰め、またシンゴに密偵した見返りと評して学園外への外出を時間制限付きで認め、外出先で裏生徒会の手先である杏子を利用し足止めさせる事によって故意に時間切れをさせ脱獄扱いにしで3度の脱獄の罪を着せる事に成功。裏生徒会規約により退学が決定的となってしまう。

なんとか退学を阻止したい5人は、理事長を巻きこみ裏生徒会と様々な駆け引きを展開。姉のやり方に反発する千代の協力も得てDTOの証拠探しを始める。アンドレやシンゴの脱獄が計画的であった事を証明するため、計画を綴った書類が必要だった。そこで看守室に忍び込み、パソコンで破棄されてしまっていた書類を復元させる事になんとか成功。退学期限ぎりぎりで証拠を掴んだ5人は理事長に直談判、無事退学阻止を成功させた。今度は裏生徒会の3人が男子生徒を嵌めて退学させようとした罪で投獄されてしまうのであった。

女囚人編

キヨシ達を嵌めようとした罪で表生徒会に収監されてしまった裏生徒会の3人は、会長のケイトによる厳しい刑務作業を命じられてしまう。副会長の別当リサの圧力や精神攻撃などで、緑川花は裏生徒会を離反、白木芽衣子は精神的ショックで性格が幼児退行してしまうなど追い込まれて行ってしまう。

一方キヨシは牢屋から出てからは普通の学校生活をしていた。そんな中、裏生徒会に対する表生徒会の不正を疑っている千代はキヨシに表生徒会の不正を暴く事を頼まれ協力する事に。生徒会室に忍び込み、証拠を探そうとするが見つかり、再び収監されてしまう。その結果、牢獄を共にする事になったキヨシと万里だったが、ケイトの罠によりスキャンダル事件を起こしてしまう。その映像を撮影されており、万里の立場は一層追い込まれてしまう。

追い詰められた万里は、キヨシと共に脱獄を決心する。計画を進めていくものの、芽衣子の体罰を生きがいにしていて幼児退行によりそれを奪われ廃人化してしまっていたアンドレの暴走により発覚してしまう。それ以後も何度となく脱獄計画を進めるもののケイトの妨害により阻まれてしまう。

その後、アンドレを除いた男子生徒4人と千代の協力でいよいよ脱獄計画を結構する段階になったが、5人は脱獄計画に加担している事が発覚しリサに問い詰められ、表生徒会書記の横山みつ子に脱獄道具が発見されてしまう。いよいよ追い詰められたかに見えたが、万里はケイトの弱みを掴むことに成功。互いに弱みを握りあう形となり、ケイトは収監しておけなくなり万理は解放されるのであった。その後、ケイトの罠で行き違いになっていた花の誤解も解け再び裏生徒会は3人集まって活動を再開するのであった。

体育祭編

裏・表生徒会は、体育祭の騎馬戦で両組織の存亡を賭けた対決を行う事となった。この戦いに参加する事になったキヨシ達は、廃人化し理性を失っているアンドレはケイトの誘導のもと表生徒会側に付き、残りの4人が裏生徒会側に付くことになった。裏生徒会は生徒会メンバー3人とキヨシで一騎、残りの男子3人とオーディションで選んだPBR様で騎馬を作り戦闘態勢を整えた。

体育祭が始まり、騎馬戦の前哨戦となる女子障害物競争が行われる。花とリサが対決する事になったが、花は序盤大きく後れを取るものの、万里やキヨシの協力で追いつき接戦となった結果、同率一位に終わった。

メインプログラムとなる騎馬戦が始まる。表生徒会はケイトを大将とし参戦し、参加者のほとんどを味方に付け、優位に試合を進める。裏生徒会は万里を大将とし、PBR様と千代の騎馬のみで劣勢だったが、キヨシがタイトなズボンで局部が目立つ姿をさらす事で相手の戦意を落とす事に成功し善戦する。しかしそれは同時にキヨシへの精神ダメージでもあった。最後は花によってズボンまで下げられてしまった事でダメージはピークに到達。そのまま意識を失い生死を彷徨う事態になってしまう。しかし、千代や万理、花の想いで辛うじて息を吹き返す。騎馬戦も最終局面を迎える中、今度は芽衣子が生死を彷徨う事態に。幼児退行状態で戦っていた事による精神的ダメージにより昇天するが、自分を讃える歌を送ってもらった代わりに自分も歌を送る、という万里との幼い頃の約束を思い出し蘇生。復活した芽衣子に動揺しアンドレが暴走するなど騎馬戦は混迷を始める。そんな状況を打破するため、ケイトは最終兵器として、みつ子を送り出す。普段からドジを連発しピタゴラドジっ子と評されるみつ子だが、頭の上部で二つに結った団子を解くと周りを巻き込んだ現象を巻き起こしてしまう性質があったのだ。これにより体育祭会場はさらに大混乱、閉会式のため現れた理事長や様々な偶然が重なりついには懲罰棟までもが崩壊してしまう。その結果、競技続行不可能となり、第48回八光学園体育祭は幕を閉じたのだった。

『監獄学園』の登場人物・キャラクター

男子生徒

藤野清志/キヨシ

CV・神谷浩史

通称キヨシ。女子との出会いを求め元女子高である私立八光学園高校に入学。しかし、そのあまりの男女比率の差に立場を悪くしていた。そんな中、千代と出会って片思いをする。その後デートまで発展するものの牢獄に収監される羽目に。人並み外れた行動力で事態を打開する力はあるものの脱獄に使った制服が偶然千代のものだったりと不運に見舞われる事もしばしば。現在も千代に告白するため奮闘中。

諸葛岳人/ガクト

CV・小西克幸

通称ガクト。自称「練馬一の知将」と自負し、歴史からITまで幅広い知識を有するが、口癖が語尾に「ござる」をつけるなど変わり者。三国志ヲタクで、諸葛孔明に憧れキヨシたちの司令官的存在でもある。友情に熱く、仲間のためなら恥をも恐れない熱いところもある。

若本真吾/シンゴ

CV・鈴村健一

通称シンゴ。リーゼントがトレードマークのヤンキー系男子だが不良という訳ではない。天然気味の性格で勘違いしやすく、しばらくの間キヨシとガクトが付き合っていると思っていた事がある。恋愛にも疎い所があり、裏生徒会から差し向けられた杏子の罠にあっさり嵌ってしまう。その後、杏子と親交を深めるものの、キヨシにアドバイスが仇となり機嫌を損ねてしまう。それ以来キヨシとの仲が悪くなる。

根津譲二/ジョー

CV・浪川大輔

通称ジョー。いつもフードで顔を隠す物静かな男子。いつも冷静ではあるが、溺愛するアリが関わると性格が激変する。アリが万里のカラスに襲われた時は激怒し、万里を襲撃しようとするが寸前でキヨシに体を張って止めてもらう。それ以来キヨシに友情を感じている。

安堂麗治/アンドレ

CV・興津和幸

通称アンドレ。一際大きい体格を持つ男子。気は優しく良心的な性格ながら男子5人の中で一番のM属性を持つ。収監中、他の男子が芽衣子の体罰に苦しむ中一人だけお仕置きと評し喜びを感じていた。裏生徒会が収監された後、表生徒会に命じられ看守を務めていた。そこで芽衣子に虐げられて楽しんでいたが、ケイトからの精神攻撃で幼児退行した姿を観てショックを受け廃人状態となってしまう。その後も錯乱状態の中、リサの女王様の才覚を本能で感じ表生徒会側について行動をする事に。騎馬戦中は、暴走し様々な形態を辿るが体育祭後は元の姿に戻った。

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