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yamaoka9のレビュー・評価・感想

メタリカ / METALLICA
10

「メタリカ」のギタリストはデイブ・ムスティン

今回は「メタリカ」の初期について書く。メタリカのリーダーはドラム担当のラーズ・ウルリッヒであるが、フロントマンで発言権があるのはギター・ヴォーカルのジェイムズ・ヘッドフィールドだ。もう一人のギタリストはカーク・ハメットということになっているが、ファーストアルバムのレコーディング開始前日までのギタリストは、後にメガデスを起こすことになるデイブ・ムスティンである。

クリフ・バートン(初代ベーシスト)在籍時の映像を集めたVHS『ビデオ・ザ・スラッシュ・クリフに捧ぐ』では、デイブ・ムスティンとジェイムズ・ヘッドフィールドの仲の悪さが見て取れた。
テレビのインタビュアーがバンド全体に「影響を受けたバンドを教えてください」と聞く。ジェイムズ・ヘッドフィールドが「そんなの多過ぎて答えられないよ」と答えると、他のメンバーは「しーん」となってしまう。そこでデイブ・ムスティンが「エンジェル・ウィッチ」と答えると、他のメンバーが「モーター・ヘッド…」と口々に発言を始める。まるで、中高生の不良の集団だ。

ジェイムズ・ヘッドフィールドが表向きはリーダーで他をしきっているが、本当の実力者はデイブ・ムスティンで、デイブ・ムスティンのせいにすれば他のメンバーは怖いもの知らずに発言することができる。メタリカを去らなければならなかった理由が簡単に分かる。

ところで、演奏面でのデイブ・ムスティンはどうであろうか。私は以前メタリカのデビュー前のデモテープを持っていた。一言で書くと「カーク・ハメットなんか要らない」だ。特に「モーター・ブレス」と「ウィプラッシュ」では、デイブ・ムスティンの走りまくったテクニカルな早弾きを聴くことができる。デモテープだから音質は悪いはずなのに迫力がすごい。1度聴いたらファーストアルバムはこっちの音源しかいらない。正規の「キル・エム・オール」など聴く気が起こらない(クリフ・バートンのベースソロ曲は別)。
メガデスでも2ndまでしかデイブ・ムスティンはギターソロを弾いていないので、メタリカのデモテープはとても面白い音源である。

プラダを着た悪魔 / The Devil Wears Prada
10

前向きな人生を歩もう!と背中を押してくれるような映画

この映画は、自分の人生において本当にやりたいことはなんだろうと考えさせられる映画だ。
主人公のアンディは、初めは「学歴」「経歴」のために興味のないファッション業界に足を踏み入れるが、上司ミランダの元で働くにつれ、自分が望んでいない地位やチャンスを与えられる機会が増え、普通はその業界人にとっては羨む状況にもかかわらずアンディは疑問を持ち続ける。
自分のやりたいことよりも将来の肩書きのために奮闘していたが、次第にそれは自分の力となるわけではないことに気が付いていく。
それに気付かせてくれたのは上司であるミランダの存在が大きいと思う。
ミランダはアンディとは逆で自分の意志を確立し、そのためなら家族や部下を犠牲にしてきた。
映画中のミランダの粗暴ぶりは今でいう「パワハラ」に近いものを感じるが、彼女にはとてもはっきりした意志があり、パワーを感じるからこそすぐにアシスタントが見つかるという状況が生まれるのだろう。また、世界中がミランダに憧れ、ミランダと仕事がしたいと日々奮闘しているのだ。
映画の最後は少しあっさりしているが、ただのファッション業界の大変さを描いている映画ではなく、人生に悩んでいる人、仕事に悩んでいる人の背中を押してくれるようなそんな映画であると思うので、悩んでいる人は一度立ち止まってこの映画を見てほしい。