nishi@nishikura

nishi
nishi
@nishikura
23 Articles
15 Reviews
0 Contributions
0 Likes
nishi

nishiのレビュー・評価・感想

ウェンズデー(ドラマ)
7

学ぶことの多い皮肉の連発

13日の金曜日の不吉な日に生まれたが、母親のひん曲がった価値観でウェンズデーと名付けられた少女。この少女も一般的な価値観とは大きくかけ離れており、通常の学校では馴染めず、「除け者」として扱われてきた。ある日、弟を虐めた水泳部の男子に対して、彼がプールに入っている最中に大量のピラニアを放流し、彼の陰部が無くなるという事件を起こしてしまう。学校を退学になってしまったウェンズデーを見かねて、彼女の両親は彼らの母校であり今作の舞台である「ネヴァーモア・アカデミー」に転入を進める。そこは除け者たちの集まる学校。狼人間や能力者など人外の巣窟だった。しかし、そんな除け者たちの中でもウェンズデーは異質な存在だった。彼女は孤独と残酷さを愛し、他人の気持ちが理解できないことで周りとの確執がある中、様々な事件に巻き込まれてしまう。
ウェンズデーとバラエティー豊かなキャラクターたちとの一風変わったやり取りに面白さを感じること間違いなし。彼女の独特の雰囲気や魅力に取りつかれた視聴者は多く、第2期の作成も決まっている。ただ、1期の最終回に関しては、内容を詰め込みすぎだと個人的に感じる部分はあった。ネットフリックスで見れるのでぜひおすすめしたい。

100日間のシンプルライフ
7

心に穴が空き、モノで埋める。シンプルライフ入門書。

ミニマリストになるための映画、というより家族や友情、恋愛に関する物語でした。
物を少なくすることをエンターテイメントとして見ようとしている人は肩透かしにあう可能性がありますが、物語としては面白い題材です。
シンプルライフの精神面を学ぶにはもってこいの作品です。
伏線も散りばめられています。最後、アプリを奪ったスティーブ・ジョブズとマーク・ザッカーバーグを足して2で割ったようなキャラクターに反撃するところはスカッとしました。

残念だった点
主人公の二人が裸の状態から1日1つモノを取り戻し100日間生活して根を上げた方が負けという勝負をするのですが、
仕事中に飲み物を拝借したり部下の社員を使ってチートをしていて本当の生活というよりかはエンターテイメントの側面が強いです。
本気で断捨離を具体的に促進する作品という訳ではないので、ミニマリストに憧れて具体的な実践法を知れると思ってもあまりピンと来ないです。
また、祖母の死があっさりしているところも残念でした。

良かった点
全裸から自分の大切だと思っているモノや考え方、人について向き合うきっかけを与えられます。
買い物依存症も一つテーマに組み込まれており、考えさせられます。
ミニマリズムの本質である、最小限の大切なものに囲まれて過ごすという考えが最後の場面で登場して感動しました。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
6

スター・ウォーズを手掛けた監督がアガサ・クリスティーに捧ぐ古典的ミステリー!

「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆したオリジナルの密室殺人ミステリー。見終わった感想としては、定番ミステリー。
大物作家が殺され、大家族がその死者の莫大な財産を争って醜く争う。そんな中全財産を手に入れるのはまさかの死者の看護師。
ここまでのシナリオはよく見るが、注目すべきなのは、それぞれのキャラクターの作りこみだ。それぞれの演者の演技力はもちろんずば抜けているが、それぞれのキャラクター設定も非常に濃い。ただ、残念に思ったのは、冒頭30分の事情聴取の段階で、観客にはそれぞれが犯人ではないということがわかってしまうところだ。実は観客には見せていない所が犯人なのか!?と思っていたが、どうやらそうでもなかった…。
看護師以外は無実だとして、観客に看護師が犯人だと思わせておいて実は真犯人が…!という展開も割とお決まりのように思う。(ぶっちゃけ、キャプテンアメリカ役で有名なクリス・エヴァンスが出てる時点で犯人か?って思ってしまった。)
もっと、ミステリー作家を中心としたミステリーらしく、実は死んだ本人がすべてを仕組んでいた!みたいな展開なのかなと思っていたが、案外あっさり終わった。
総じて、アガサ・クリスティーを彷彿とさせるミステリー映画で役者も実力はが揃っていたことから、満足度は高いが、ミステリー好きには少し物足りないところもあるかもしれない。

ルビー・スパークス / Ruby Sparks
10

思い通りにはならない…!

本作は『ポール・ダノ』が扮する『カルヴィン』と、『ゾーイ・カザン』扮する『ルビー・スパークス』のラブストーリー。
一度は売れたものの、そこから低迷期が続く小説家のカルヴィン。
そんなスランプを抜け出すために、ルビー・スパークスを主人公にした小説を書き始める。
すると突然、現実の世界にルビーが現れる。
しかも小説を書けば書くほど、彼女は思い通りになる。
つまり自分の好みに合わせて、ルビーを理想の彼女に設定できるのだ。
自分の恋人が自分の思い通りになるなんて、なんて理想的なんだろう。
物語の途中までは幸せそうな二人をみて、羨ましくなってしまう。
この時点でカルヴィンは小説を書くことをやめる。
しかし、物語の中盤からルビーの様子がおかしくなる。
小説の中のルビーではなく、現実世界のルビーとして自我を持ち始めるのだ。
段々と二人の関係も崩れていく。
思い通りにならないことに苛立つカルヴィンは、再び小説を書き始め、ルビーを都合のいいように変えてしまう。
ここから物語は終盤へ。
自分がおかしいことに気づき苦しむルビーと、自分の欲望のままにルビーを変えようとする、狂気じみたカルヴィン。
物語の中盤とは一転して、軽くホラーチックな展開になっていく。
二人の幸せそうなシーンにキュンとさせられたかと思えば、ハラハラドキドキもさせられる。
観る人の感情を忙しくさせる映画である。

「単純なラブストーリーじゃ満足できない!」、「人間の欲望むき出しな映画が観たい!」という方にも、ぜひオススメしたい映画だ。

イエスタデイをうたって / Sing "Yesterday" for Me
7

あなたは昨日を信じますか?

原作漫画は未読でしたが、作者の絵は以前から気になっていたこともあり、アニメを視聴してみました。
結論から言うと、結末に唖然としました。まさかそんなオチだとは。見終わった後は「原作を読んでいたらアニメは見なかったかも」ぐらいのショックを受けてしまいました。
主人公の男は、大学時代からずっと好きで一度告白して振られた相手を思い続けて、やっと付き合うことができた。相手の女も、昔の不幸(思いを寄せていた幼馴染を亡くしてしまった)はありながらも、やっと振り払って主人公と付き合うことになった。なのにお互いに何かイマイチしっくりこない様子。
結局、男は以前から好意を明確に示してくれていた不思議ちゃんのもとに、女も同様に自分に思いを寄せてくれていた幼馴染の弟のもとへ行くことになり、お別れとなってしまいました。
うーん、確かに付き合ってみたらお互いしっくり行かず、かえって本当の気持ちに気付くということがあるかもしれないですが、それにしてもご都合主義が過ぎるのではないかと。
ただ、物語全体を通じて落ち着いた雰囲気だったのはとても良かったです。作画も安定しており声優さんも役にぴったりハマっていました。
また強調しておきたいのが、自分は最初から不思議ちゃん推しだったということ。カラスを飼っているのはなかなかハードルが高いですけど。

ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT
6

ポケモン史上初の格闘ゲーム

このゲームはポケモンシリーズ初の格闘ゲームですが、正直それをポケモンで行う必要があったのかどうかは微妙なところです。
まずポケモンの中には地球を滅ぼすほどの能力を持つ種族も存在しておりますが、格闘ゲームという枠の中ではその強大さをどうしても表現し切れません。また、ポケモン本編においては変化技と呼ばれる分類の技が強力ですが、やはり格闘ゲームという縛りの中ではそれを体現できないのです。
ただリアルな質感のポケモンのグラフィックには定評があり、かく言う私も気に入ってます。プレイすると思うようにキャラクターを動かせないことはありますが、上級者のプレイ動画を見るのはそこそこ面白いです。
それでも、バトルポケモンが23匹しか存在しないというのはマイナスポイントで、これでは様々な種族の使い勝手を試したいというプレイヤーには楽しみが少ないでしょう。
というようにここまで読んでいただければわかるように、私は格闘ゲームは得意ではありません。ですが、ポッ拳についてレビューする人はむしろ格闘ゲームについて詳しくない人の方が多いのではないでしょうか。というのも、ポケモン本編自体が反射神経を必要としない対戦RPGだからです。

ドラゴンクエストX オンライン / DQ10 / ドラクエ10 / Dragon Quest X
7

勢いは落ち着きつつあるが

まず私のプレイ状況は合計1万時間程度、エンドコンテンツを楽しむ層です。
オンラインゲームとしては目新しさも少なくはなって来ました。しかしながら歴代のナンバリングのキャラクターや敵、ボスなども多数登場し懐かしさを感じるところも多いです。私自身は前ナンバリング、番外編(トルネコ、テリーなど)もプレイしてきたドラクエ好きなのでとても楽しくプレイしております。
ドラクエを今までプレイしてきていない知人に勧めプレイしたところ一年以上プレイしているので全くドラクエを知らない方でも楽しめるかと思います。その方曰くマイナスな点としては呪文や敵の名前が今までプレイしていないことにより取っ付きにくい、また他プレイヤーが知っていて当然という空気感を感じるとのことでした。
今までのドラクエを大事にしながら新たなドラクエらしさを模索している作品です。私自身はサービス終了までぼちぼち続けてやろうと思っております。
お勧めできない点としてはエンドコンテンツが他のMMORPGに比べると少なめで難易度も低めかと思いますので、他ゲームでガチ勢と呼ばれるような人にとっては少し物足りないかもしれません。
逆にそういうコンテンツは苦手だった、あまり興味のない方などにはお勧めです。

サマナーズウォー: Sky Arena
9

モンスターの成長だけではない、ゲーム戦略が鍵となる

私自身が携帯ゲームで始めて4年以上継続しています。最初はちょっとして飽きたら、すぐに止めるつもりで始めました。しかし、チュートリアルが終わっていくうちに、今回のゲームの奥深さを知っていったのです。
今まではレア度が高いモンスターを集めたら強くなっておしまいのゲームが多かった気がします。このゲームにおいてもレア度が高いモンスターも強さはありますが、それだけではバトルには勝てないのです。モンスターに見合ったルーン(装備)をしないと負けることが多々あります。また、それだけではなくゲーム戦略もしっかりと考えていかないといけません。相手のモンスターの行動パターンや行動順、スキル使用効果などについても頭に入れてないといけないです。そのため、レア度が低いモンスターでもバトルに勝てることが多々あります。
また、バトルだけでなく自身の成長を試せるような仕組み(試練の塔)もつくられています。これらすべてのバトルについてはオートモードがあり、何かの作業の片手間で出来てしまいます。自分も家の事をしながらゲームをしたりしているので、その点もゲームを続けられることに繋がっているのではないかと思っています。

RADWIMPS / ラッドウィンプス
10

哲学的な歌詞と飽きない音楽!!

個人的にRADWIMPSは他のバンドとは一線を画していて、もっと有名になっていても不思議ではないバンドだと思っています。
何度も何度も聴いて考えさせる哲学的な歌詞はRADWIMPSの一番の魅力です。最も美しい形で日本語を使っていて、自分も日本人で良かったなあと思わせてくれる世界観です。哲学的な歌詞だけでなく、ライブで大盛り上がりするような掛け合いのできる歌詞やドライブの帰り道で聴くようなしっとりとした曲があったりと、日常のどんなシーンでも楽しんで聴く音楽が豊富です。
またヴォーカルの野田洋次郎が書くラブソングは恋愛観を誰よりもうまく心の中を表現していて、どの年代にも共通して心に響きます。自分はギターやベースを弾いたことはないので、演奏の難易度がどうとかは言えないですがRADWIMPSの音楽は常に頭にリピートされるように残ります。RADWIMPSの曲はシングルだけでなくカップリンング、アルバムともにすべてがレギュラーを張れるものであり、デビュー当時からちゃんと聴くよう自信を持っておすすめするバンドです。RADWIMPSがRADWIMPSであり続ける限り自分はいつまでもファンで居続けようと思っています。

キングダム / KINGDOM
10

男と男の闘い

キングダムは、戦国七雄の時代の「秦国」とその他の国との闘いを主に描いています。
この漫画では主人公の「信」の成長はもちろんのこと、仲間との出会いや別れ、そしてなによりも熱い男達の闘いが鮮烈に描かれています。「闘い」というと残酷さや卑劣さが先行し、あまり良いイメージが浮かばないかもしれません。しかし、このキングダムという作品を読む事で、根底にある「闘い」に対しての暗いイメージが崩されると思います。男と男の「闘い」の中にも、主人公の「信」や、「秦国」を導いている後の始皇帝こと「政」、またその仲間達や敵、散っていった者達の考え方が、この「キングダム」という作品に現れていると思います。後世に生きる人達が、幸せに生きる為にどうしたらいいかという政の葛藤もこの作品には忠実に現れていてとても惹かれます。
そして、何よりも「闘い」のシーンで生まれる作画や名言は必見です。この作品では、前段にあるとおり、闘いには出会いもあれば、別れもあります。しかし、散っていった者も含め、全ての仲間や敵の思いを背負って戦う主人公の後ろ姿に惹かれ、そしてその後ろ姿でさえも作画で完璧に再現しています。ぜひ、一読してください!必見です!

citrus / シトラス
7

百合系のアニメや漫画はキスシーンが多いと感じるのは気のせいですか?

心がドキドキするような、心が躍るアニメがないか、手あたり次第、録画するのが私の日課。2話まで観て、心に響かなかったアニメは、続きを観ないと決めています。残念ながら、自由に使える時間は限られているので、すべてのアニメを観ることはできませんからね。そんなことを繰り返しているある日、ある百合系のアニメに出会いました。高校生ギャルの女の子が、親の事情で姉妹になった黒髪ロングの女の子に恋に落ちてしまうというストーリー。百合系のアニメとは知りませんでした。どうしようかな、この調子で進み続けるなら、録画はキャンセルだな…と思って観ていると、女の子同士でキスをするシーンがでてきました!これは百合アニメというやつか!と、心拍数が上がりました。女の子の絵がかわいくて、セクシーすぎるわけではないけど、フェロモンが出てないわけでもなく…。高校生になってはじめて本気の恋をして、主人公たちがドキドキしてるのが、観る側にも伝わるような…。甘酸っぱいドキドキが私の中にも生まれました。同じ屋根の下、はじめは同じ部屋にふたつ布団を並べて寝ていました。それだけでもドキドキするのに、主人公が以前言ってた願望を叶える為に、親がダブルベッドを買ってくれたので、主人公と、妹になった女の子は同じベッドで寝ることになりました。主人公のドキドキと同じぐらい私もドキドキしてしまっていたかもしれません。百合系のアニメを観たのは、この作品がはじめて。それ以降、いろいろ観てみました。百合系のアニメや漫画はキスシーンが多いのがスタンダードなのでしょうか。キスシーンが、とても美しく描かれているのが特徴ですかね。「citrus」だから、そう感じるのかもしれませんが…。百合系のアニメでなにかいいのがないかと誰かに聞かれたら「citrus」をお勧めしようと思います。とにかく、美しかったです。

デトロイト・メタル・シティ / Detroit Metal City
10

山田孝之みたいに松ケンも色々と面白いことしてほしい

ポップでおしゃれな音楽がやりたい根岸君。どう間違えたらそうなってしまうのか、デスメタルのヴォーカルで人気者に。
素の根岸君を演じる松山は、なんかかわいそう。松雪は楽しそう。今観るとロバート秋山の木偶の棒のような扱いが、もったいない。メイクもせずに、なにやってんだジーン・シモンズ。加藤諒が眉を細くししてしまってる。ローサは、かわいい。
牛が出てくるのは、そういうことか。
主人公が、挫折し、田舎に帰ってくると、純粋だったはずの弟がデスメタルのクラウザーにハマって、家も手伝わず、学校にも行かない荒れた人間になってしまっていた。
そこで、クラウザーになって、弟を説得するところがいい。
悪魔メークのまま、草刈り、べーべーと牛を飼いならし、トラクターを颯爽と扱い、大学にも行って、すべてを勉強したと。
デスメタルするには、すべての基礎がないといけないのだと熱く説得するのです。

自分が思う方向でなくても、必要とされることがあるかもしれない、ということ
基礎が大事 ということを、笑いと共に感じることができます。
今見ても面白いです。
当時は松ケンがすっごいハマっててすごいなぁと思ってましたが、今見たら高橋一生も出てて当時と顔が違っててびっくりしましたwよく似てる人なのかとw

今となってはこの頃の松ケンの方が肩の力が入ってない演技してて好きだなー
演技派俳優言われてますけど、こういったコメディーの方がイキイキしてて好きですねぇー
そういえばこの時日本アカデミー賞ももらってましたし、世間の評価も高かったんではないかと思います。

個人的には山田孝之みたいに松ケンも色々と面白いことしてほしいですねー
その方が絶対カッコイイと思う。

ダイヤのA / ダイヤのA actII
7

ダイヤのAの面白いところ

ダイヤのAの主人公は弱小校のエースピッチャーでした。中学最後の大会で最後の1球を投げましたが大暴投でゲームセット。その主人公は高校でも中学の友達と一緒にやるつもりでした。しかし、その最後の大会を見ていた強豪高校の人が素質を見抜き、主人公を強豪高校へ勧誘しました。主人公は強豪高校で野球をしたくない。仲間とやりたい。という思いがあり断りましたが、ひとまず練習を見てみなさいという事で主人公は強豪高校に見学を行きました。そこで見たものは最新の設備や良いグランドで、一瞬で心を奪われました。
とある練習中、先輩が後輩が投げている球にいちゃもんを付けてきて、地元に帰れ等の酷いことを言っていることに対して、主人公は仲間思いが強い事もあり反抗した。
先輩と主人公が口論をしている時、主人公を見学に誘った人が野球で勝負したら良いと提案。そして1回勝負の末、主人公が勝利した。その球を受けたキャッチャーは即座に主人公の球質が特別である事に気づく。主人公はその事がきっかけで強豪高校へ入学した。
その後は強豪高校の一員として成長していく様子が書かれています。プロの野球選手も見ているという事を聞いた事があります。是非、ご覧ください。

スパイダーマン:スパイダーバース / Spider-Man: Into the Spider-Verse
9

スーパーヒーロ―映画ファンでなくても楽しめる作品

『スパイダーマン:スパイダーバース』は、批評家から絶賛された映画で、2019年度アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞した作品です。CGと手描きの漫画を融合した斬新な手法を使い、舞台となるブルックリンの街がとても魅力的に描写されています。また、コメディとアクションを見事に織り交ぜており、思わず吹き出す場面や登場人物達のダイナミックな動きに観客は引き込まれます。

本作の見所は、登場するキャラクター達。スーパーヒーローである事に疲れたメタボの40才、豚、そして未来の東京を守る女の子等総勢6人のスパイダーマンが登場します。
悪役・フィスクが家族の死を乗り越えられず、他の次元に生きる家族を取り戻そうとします。加速器と呼ばれる巨大装置を使ってパラレルユニバースを融合させようとしますが、現世界に存在する人々全てが消滅してしまうため、スパイダーマン達が阻止するために立ち上がり、その攻防が本作の主軸となるストーリーです。
声優陣が非常に豪華で、主人公の少年マイルスの叔父役に『ムーンライト』と『グリーンブック』で2度アカデミー賞助演男優賞を獲得したマハーシャラ・アリ、白黒の世界から来たスパイダーマン・ノアール役にニコラス・ケイジ、そして『トゥルー・グリット』に出演し、若干14才でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた才能溢れるヘイリー・スタインフェルドがスパイダー・グウェン役と錚々たるメンバーで話題を集めています。マーベル・コミックやスパイダーマン等スーパーヒーロ映画を全く知らない人でも堪能できるエンターテイメント性の高い映画です。