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fuk9502のレビュー・評価・感想 (2/2)

龍が如くシリーズ / Yakuza series
10

これぞ漢の生き様

龍が如くはps2から始まった極道の生き様を描いたアドベンチャーゲームです。
主人公、桐生一馬の伝説的な強さをもってして各地で起こる闘争に挑んでいくという仕様です。
作中はこの桐生一馬という筋の通った極道の生き様がとてもかっこいいです。
まさに男が惚れる男です。
その他キャラも魅力的で個性豊かな面々ばかりです。
そして龍が如くといえば、恒例の芸能人の方の起用です。
これまでも様々な大物芸能人の方が起用されており、その一面を垣間見るのにもおすすめです。
また闘いだけではなく、アドベンチャー要素がとても好評なのがこの作品の特徴です。
シリーズによりますが、タクシーの運転やキャバ嬢の育成ゲーム、ギャンブル等様々なやりこみ要素が
これでもかと盛り込まれています。
闘いだけではない、真に遊べるアドベンチャーゲームなのです。
番外編として、侍となり戦国や明治の時代を駆け抜ける剣士となったり、果ては街中がゾンビで蔓延した歓楽街でのガンアクションゲームとなったり、外伝もやりごたえおり満載で面白いのです。
最近ではPS2のリメイク版がPS4で登場しており脚光を浴びています。
よりリアルになった龍が如くを体験できる良い機会です。
また、昨今ではドラゴンエンジンと呼ばれる独特なシームレス環境が話題を呼んでいます。
より自由度の高くなった龍が如くでプレイしてみてはどうでしょうか。

La'cryma Christi
10

La'cryma Christiのおすすめ

La'cryma Christiは、90年代に一世風靡したヴィジュアル系バンドです。1991年に大阪で結成され、1997年にメジャーデビュー。2007年に解散をしていますが、その後も数回復活をしており、近年ではメンバー同士が共演する機会が増えており、近い将来ライブが観れる可能性があるかもしれないバンドです。
La'cryma Christiとは、「キリストの涙」という意味です。その名の通り、歌詞にも異国情緒あふれる物語が浮かび上がってきます。
初期の曲は宗教的な雰囲気が多く、La'cryma Christiの世界観は初期曲がまさにそれ!といった感じです。後期はハードロックが多いですが、それでもLa'cryma Christiらしさは変わっていないと感じます。
ロックな部分と異国な雰囲気を漂わせるLa'cryma Christiですが、筆者がオススメする作品は『Sculpture of Time』と『Lhasa』です。
『Sculpture of Time』は初期La'cryma Christiが全て詰まっていると言えます。90年代ヴィジュアル系の王道アルバムで、儚くも強くたくましい曲が多いです。
そしてLa'cryma Christiを語る中で『Lhasa』は外せません。全曲良いです。明るい曲から始まってロックな世界に巻き込み、途中からは段々とマイナーコードが多い楽曲に持っていかれます。特にラストの『Zambara』は心して聴いてください。意味のわからない歌詞とメロディー。何年聴いてもこの歌の答えは出ません。しかし、確実にLa'cryma Christiの魅力の虜になります。

ボス・ベイビー / The Boss Baby
4

期待値が高かった分、内容が薄い

話題作と言う事で、期待をして劇場へ足を運びました。映像が綺麗でコミカルな動きが楽しかったのですが、いつまで経っても盛り上がるシーンというものがなく、単調なストーリーでした。

弟が生まれたお兄ちゃんの寂しさや、不安がよく描かれていたり、下の子に手がかかる両親の様子がリアルだったので、お兄ちゃん、お姉ちゃんになりたての子供と一緒に観るには良い映画かな?と思います。

設定では、本当の兄弟ではない、任務のために送り込まれた赤ちゃんで、お兄ちゃん以外は普通の赤ちゃんだと思い込んでいるという設定でストーリーが進むので、お兄ちゃんのもどかしい気持ちが多く描かれていますが、退屈に感じたのはそのせいかな?と思っています。

結果的に、兄弟愛が描かれたハッピーエンドで、本当に子供向けの作品という感じです。

大人からすると、内容が薄く感じるので、子供と一緒に観る大人の感性もくすぐる様な、一捻りあるシーンが欲しかったです。
とは言え、登場人物も可愛らしく、心優しいセリフもたくさんあったので、子供に観せられて良かったと思います。

ボスベイビーの声がムロツヨシさんだった事を忘れるくらい、ボスベイビーのキャラクターと声がマッチしていました。

りゅうおうのおしごと! / The Ryuo's Work is Never Done!
8

タイトルなし

『りゅうおうのおしごと』とは、主人公が「竜王」という将棋のタイトルを取った所から始まります。そのタイトルを16歳で取ったがために周りからの圧力、プレッシャーに押されてタイトルを取ったばかりなのに10連敗してしまう。そんな時、一人の少女が主人公の家に来て「弟子にしてください。」と頼みにきた所から物語がスタートする。
弟子はとてつもない才能の持ち主で、将棋歴1か月なのに600手詰めを頭の中で行うということができ、将棋において終盤戦において女性の棋士のなかでもずば抜けた才能を発揮し、弟子になってから半年で女流棋士になってしまったのだ。
主人公も弟子の活躍ぶりを見るにスランプが直り名人と竜王のタイトルの防衛戦挑み最初は3連敗してしまい、主人公の得意戦法も破れてしまい、ピンチ陥ってしまう。しかし、主人公は諦めずそこから4連勝をしなんとか竜王のタイトルを保持する。アニメでこの熱い場面がカットされてしまっているのが非常に残念だが、12話全体を見て将棋の良さが伝わる非常に良い作品だと思う。
すこし、アニメりゅうおうのおしごとからはなれるのだが、web上で作者が同じのりゅうおうのおしごとの外伝もあるので、是非そちらも読んでみて欲しい。彼らの日常が見れる実にいい作品になっているので本編を読んだ・視聴しかたには楽しめる作品になっています。

SHISHAMO / シシャモ
9

スリーピースのガールズバンド、青春ど真ん中の楽曲の数々、これからもご期待あれ

SHISHAMOは2010年に結成された女性3人によるバンドです。高校の同級生だったボーカルとギターの宮崎朝子とドラムスの吉岡美冴貴、松岡彩は旧メンバーのバンドからの引退に伴い加入しました。バンド名のSHISHAMOは元々柳葉魚で、宮崎朝子の姉が「読むとかわいいのに漢字で書くとかっこいい」と言って命名しました。ちなみに柳葉魚はアイヌのお話には、神様が柳の葉っぱを魚に変えたという伝承が残っています。何気なく命名されたにしては神がかったバンド名ですね。
SHISHAMOは2012年に開催された第9回TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2012にて優秀賞とボーカル賞を受賞しました。この時披露された楽曲は宮崎朝子のオリジナル「宿題が終わらない」です。彼女らはこの時にはまだ高校在学中でしたが、軽音楽部の顧問の先生が常連のトンカツ屋でかけてもらった曲が音楽制作会社GOOD CREATERS RECORDSの関係者の耳に留まる、その年の秋には音楽専門誌「MUSICA」にインタビュー記事が掲載されるなど、じわじわと知名度を上げてきました。
そしてメンバーが卒業後本格的に活動を開始し、2013年11月にアルバム「SHISHAMO」でメジャーデビューしました。2014年7月にリリースされたシングル「君と夏フェス」、10月リリースのシングルは「量産型彼氏」と、今どきの青春ソングの定番で、中高生からの支持を受けるSHISHAMOはこれからも注目のバンドです。

B'z / ビーズ
9

デビュー10周年目にリリースされたB'zのベストアルバム、PleasureとTreasure

それまで数多くのミリオンヒットを飛ばしていたB'zの、デビュー10周年目という節目の年に発売された初のベストアルバムです。「B'z The Best "Pleasure"」は1998年5月、「B'z The "Treasure"」はその3ヶ月後の8月とそれぞれリリースされました。ジャケット一面の金色、銀色が特徴的です。
まず「B'z The Best "Pleasure"」1曲目から大ヒットシングル「LOVE PHANTOM」とは、アルバム全体が名曲揃いなのを強調しているようです。特にこの曲はスピード感が命、サビのノリは抜群です。2曲目の「love me,I love you」、3曲目の「Easy Come,Easy Go」と、シングルバージョンがアルバムに収録されるのは初、という楽曲が続きます。他には「裸足の女神」や「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」と、今でもカラオケなどで人気のある曲が続きます。
「B'z The Best "Treasure"」こちらにはファンから投票されて上位に入った楽曲ばかり収録されています。2曲目の「恋心ーKOIGOKOROー」はライブで盛り上がること間違いなし、歌詞もどこか懐かしくほろ苦い一曲です。9曲目の「もう一度キスしたかった」はシングルではなく5枚目のアルバム「IN THE LIFE」に収録された楽曲ですが、根強い人気が伺えます。そして13曲目はもの悲しい歌詞ながらクリスマスの定番となった「いつかのメリークリスマス」
様々なヒット曲の詰まったベストアルバム、B'zの楽曲入門にはオススメです。

バイオハザード リベレーションズ2 / Biohazard Revelations 2 / Resident Evil: Revelations 2 / バイオリベ2
7

協力プレイと程よい謎解き感

バイオハザードリベレーションズ2は、2人のオフラインプレイが可能です。1人はサポート役ですので、初心者の方と上級者の方が一緒にプレイしても楽しめます。バイオハザードファンの方はどうかわかりませんが、初心者がバイオハザードを始めたいときにプレイしやすいゲーム性だと思います。程よい謎解き感もあり、個人的には楽しめました。
クレア編、バリー編でうまく時系列を構成されていて、エンディングに近づくにつれて、ストーリの全貌が見えてきます。
1人プレイだと協力の場面でわずらわしさがあるので、あくまで協力プレイ向けのゲームかと思います。
ステージ自体が明るく、暗いステージが少ないのでホラー要素は少なめです。初めてする方でもびくびくせずプレイできるかと思われます。ゲームの操作性もメニューを開かなくても、アイテムの確認や武器の持ち替えができるのは快適です。ストーリーモード以外にもレイドモードはやりこみ要素が盛り込まれており、長期間楽しめる内容になっています。
ストーリーも何度かやりこむと、「こういうやり方もあるのか」「こんな仕掛けあったのか」と発見があります。バリー編後半には、バイオハザードファンとしては懐かしい洋館もでてきます。賛否両論あるとは思いますが初心者でも楽しめるゲーム内容となっています。

スタッフ
7

スタジオ・ミュージシャンが集合したフュージョンバンド

メンバー編成はリーダーであるゴードン・エドワーズ(b)、リチャード・ティー(key)、コーネル・デュプリー(g)、エリック・ゲイル(g)、スティーブ・ガッド(ds)、クリストファー・パーカー(ds)らによって結成された。各々がスタジオ・ミュージシャンとして活動していているが70年代のクロスオーバームーブメントの中にあって、ザ・セクションやトム・スコット率いるL.A.エクスプレスの後を追う形で登場してきたようにも受け止められる。勿論、異論はあるかと思うが…。
とにかく、スタジオでの経験があるミュージシャンたちだったので演奏能力は高かった。’76年トミー・リピューマーをプロデューサーに迎え「スタッフ!!」をリリース。同年8月に「モントルー・ジャズ・フェスティバル」出演した音源がラジオで放送され日本では話題となった。音楽的内容では他のフュージョンバンドとは違って難易度の高い演奏テクニックや緻密なアンサンブルを展開するものではなくR&B的なアプローチな印象。翌年にはヴァン・マッコイのプロデュースにより「モア・スタッフ」を発表。前作と違っている点はヴァイオリン奏者やゴードン・エドワーズ自身のヴォーカルが加わったことか。’78年スティーブ・クロッパープロデュースにより「スタッフ・イット」を発表。’80年には彼らの活動拠点ともいうべきミケールズで収録された「Live in New York」がリリースされるが各々の活動が忙しくなってきたためバンドは空中分解に。
なお、悲しいことにメンバーの3人、リチャード・ティー、エリック・ゲイル、コーネル・デュプリーが他界している…。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
10

ジャズに燃える若きサックスプレーヤーの熱い物語!!

最高にドキドキ、ワクワクさせてくれる漫画です。一冊読み終わるたびに次の巻が待ち遠しくなるのです。
舞台は仙台。バスケ部に所属している中学生・宮本大が本作の主人公です。友人に連れられて行ったジャズの演奏に心打たれ、大は一人テナーサックスの練習を始めます。世界一のジャズプレーヤーになることを夢見て。
夢へと向かう階段で大は数々の出会い、別れそして挫折、栄光をくぐり抜けていきます。初めて受けるブーイング、師匠との猛特訓、共に戦う仲間との出会い。その一つ一つのシーンが読者の胸に迫ってくるのです。なぜって登場人物の表情が皆、生き生きしているから!汗や涙をボロボロこぼしながらコマの中で弾ける喜怒哀楽に、心を奪われてしまいます。
生き生きしているのは表情だけではありません。作品中何度も繰り広げられる、演奏シーンの臨場感といったら!並大抵のものではありません!!もちろん漫画の中で演奏しているのですから音は聞こえてきません。それでも実際に読んでいると、まるで自分がその場にいて演奏を聞いているかのようなのです。背中をのけぞらし、口を噛み締め、仁王立ちで。必死に演奏するプレーヤー達に引き込まれてしまいます。
音楽が好きな人にはもちろん、興味が無い方にも自信を持ってオススメできる漫画です。巻数も十巻と読みやすいのではないでしょうか。ぜひぜひ!!読んでみてください!

平井堅
10

日本を代表するアーティスト、平井堅

平井堅はまぎれもなく日本を代表するアーティストです。曲を出せばドラマや映画、CMに起用され、作品の価値を何倍にも高めています。『世界の中心で愛を叫ぶ』で主題歌となった「瞳を閉じて」は累計出荷枚数100万枚を超える大ヒットを果たしました。日本J-POP界を語る上でなくてはならないアーティストです。
しかし、最初から売れていた訳ではありません。デビューから5年間「un-balanced」、「Stare At」とアルバムを出しましたが、話題となることもなく、歌手生命さえ危ういところでした。そこで背水の陣としてリリースされた8thシングル「楽園」が話題を呼び、歌手・平井堅は表舞台へ出ます。そこからは新曲を出せばオリコンのチャートの上位に位置し、テレビやラジオに取り上げられ、ドラマや映画の主題歌にタイアップされるという、人気歌手となっていきました。
平井堅で思い出すことと言えば、その顔の「掘りの深さ」だと思います。どこから見ても外国人に見える顔つきは、新宿駅西口を歩いていたときにインド人の団体からインド人と間違えられるほど。それをヒントにインドテイストな曲「ソレデモシタイ」が生まれました。老若男女に親しまれる曲を歌い続け、新しいことに挑戦し続ける平井堅は、「歌手」というより、まさに「アーティスト(芸術家)」です。今後も目が、いえ耳が離せません!

さよなら、ハイスクール
10

学校生活を描いた文化作品

読み始めはギャグ漫画かな、て思うけど読み進めると深い。かなり深い。入り込みやすくて読みやすいので、さくさく読めます。まぁこんな展開になるかな、というのをことごとく超えてくれます。こちらの想像よりはるかに上をいってくれます。読みながら、えぇ!そうなっちゃうの、と笑いが絶えませんでした。それでいて、こうなって欲しいな、ていうポイントは抑えてくれる、気持ちのよさもあります。

特に、途中花火大会での前田くんへの扱いは本当に笑えました。あぁ、私、心のどこかで前田くんが傷つくのをみて喜んでる、という自分の負の感情にもびっくりしました。一般の学校社会では、ごくごく普通の青春を謳歌しそうなリア充キャラの前田くんの、この漫画の中での扱いといったら。そこらへんに、現実の学校生活への不満のはけ口を前田くんに当てはめているというか、いかに普通だと思って過ごしていたあの高校生活が特殊な世界だったか、という部分がよく表れているような気がします。

教師の心の声も現実的で笑えましたね。大人になってから当時を思い出すと、社会に出てから困るぞ、と言い放っていた教師に腹が立つというより、なんだか哀れな気持ちがします。その免罪符、学生にしか通用しませんから。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

美しき世界を夢見るが残酷な世界だけを見続ける少年少女たち

残酷な世界を非道なほどに辛辣に描き切った作品です。
原作は漫画で、作者の少々荒々しいタッチが残酷な世界観を後押しし、緊迫した情景が上手く伝わってきます。
砦の中でしか生きられない人間と、人間を食らう巨人の長きに渡る闘いの話ですが、最初は巨人からいかにして生命を守るかに焦点が当てられていましたが、物語が進むにつれ、巨人側の歴史に触れ、砦の中だけしか描かれていなかった世界から飛び出し、とても広い世界に発展していきます。話が広がると破綻を来たすことがありますが、この作者にはそれが無いのが、何とも舌を巻くところです。一つの謎が更なる謎を呼び、ミステリアスな物語にどんどん深みが増して行くのです。
主人公であるエレンは、生死をかけた死闘を何度も繰り広げますが、仲間たちの協力により、生き延びる続けます。果たしてそれが、良かったのかどうかは、物語が進めば進むほどに分からなくなっていきます。より、残酷な世界を見聞きすることになるエレンたち、命を失っていく仲間たち、この世は美しいはずだと思い続けても、美しさに浸る時間を与えてはくれません。見る人を選ぶかもしれませんが、エンターテイメント作品としてかなりの大作と言えるでしょう。

キリング・ゲーム
10

ぞくぞくする犯罪者心理

キリング・ゲームとはジャック・カーリイによる小説です。
主人公のカーソン・ライダー刑事はもちろん、出てくる人物全てが魅力的でした。
その中でも犯人、グレゴリー・ニーヴスが犯行に至るまでの経緯が読んでてぞくぞくしました。歪んだ、グレゴリーの中だけでの真実がきっかけで殺人事件が始まる。最初はグレゴリーに対する警察官の横暴さ故の犯行かと思いきや、読みすすめていくとグレゴリーの歪んだ思考が明らかになってぞわっとしました。
グレゴリーが何故歪んだ、狂った人格になってしまったのか?そこには孤児院で経験した壮絶な体験が大きく関わっています。更には姉であるエマの存在も。
常人では理解できない思考を持つグレゴリーの標的になるのが、主人公のライダー刑事です。彼は優秀が故に、グレゴリーに“警察官の象徴”として捉えられ、警察に対する復讐=ライダー刑事を苦しめズタボロにする、という何とも理不尽な巻き込まれ方をするわけです。
初めは全く繋がりを持たなかった事件たちが、徐々に繋がりを持ち、犯人であるグレゴリーへと到達するまでページをめくる手が止まりませんでした。
最後は本当に衝撃で、すべての黒幕が分かった瞬間どうしようもない絶望、もやもやが生まれました。
何回でも読み直したくなる作品です。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
4

やっぱりロボット関係のアニメをやっちゃダメだよ...

従来のガンダムとは違い、ビームによる攻撃なし、すべて実弾と肉弾戦での戦闘ということで、とても楽しみに見ていました。物語初期には数々の鬼畜名言が出る等、個人的にかなり期待に満ちた出だしでしたが、終わってみればガンダムの広大な世界の中で、ひたすら狭い世界での内輪揉めに終始した内容でした。
敵の黒幕も途中まで有能でミステリアス感をかもし出していたのに、最終的には別キャラクターのような無能になって...非常に残念な思いをしました。
これは脚本家の影響によるものが大きいように思います。過去に『トラどら!』、『あの花』や『ここさけ』など、青春ストーリー物のアニメではかなりの実力を有した方ですが、ロボットが出てくるアニメのストーリーとなると、アクエリオンEVOLのように駄作メーカーとなります。さすがにアクエリオンの時よりは少し工夫したのか、オルフェンズの方がまだましでしたが...。
一般的に適正がピーキーな人はその専門分野では著しい成果を出せますが、その他の分野ではかなり劣る傾向かと思います。脚本家だけに言えたことではないですが、今後も楽しくアニメを見るためにも、ご自身の適正を踏まえて発注側も受注側も仕事を進めて欲しいものだと深く感じた作品でした。

ジョーズ / Jaws
10

子供の頃のトラウマ作品

スティーヴン・スピルバーグの最高傑作です。
やはりJAWSは最高です。この映画で初めてホオジロザメって生き物を知りました。プールも、もちろん海も泳ぐことが怖くなりました。JAWS特有の登場音楽はあれはトラウマものです。JAWSそのものよりも映画音楽にトラウマを持ったかもしれません。
今は亡きロイシャイダー演じるブロディ署長が、アミティシティーで8メートルクラスのホオジロザメを倒す映画です。共闘するフーパーという海洋博士、クイントという漁師が初期段階では「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の思想の違いから仲違いしていた。それが夜中にお酒を酌み交わしお互いがサメに噛まれた際の傷を見せ合いっこするシーン。ブロディ署長も傷がないのに傷を探すシーンは一番好きなシーンであります。
ショッキングなシーンは、アミティ号がホオジロザメに沈められていくシーンで、クイントがサメに食われて、血を吐き出すシーンは一時期は見ることができませんでした。あんな死に方は絶対にしたくないなーってくらいです。動物に食べられて死ぬことを「食害」と言います。ホオジロザメによる食害が複数起きたことにより、打倒ホオジロザメで戦いにいき一番タフネスなクイントがあんな殺され方をしたのが本当にショックです。本当に悲しかった。

神様はじめました / 神はじ / Kamisama Kiss
7

あやかしと人間の物語。

よくある設定といえばそうなのですが、あやかし、つまり妖怪と人間の女の子との恋愛もののアニメです。この主人公の女の子ですが、父親はギャンブラーで幼少期に蒸発、母親は若くして他界して、貧乏です。そして、そんな父親のせいで、住むところをなくし、ホームレスになろうとしていました。それでも持ち前の明るさで乗り超えようとしていたのですが、不可能ですよね…。そんなときに土地神様にならないかと、とある男性に言われ、指示された神社へ向かうことになります。そこで出会う狐のあやかしとの恋の物語です。
このあやかしですが、作中ではダントツで男前ではないかとささやかれています。見た目が男前なのですが、中身もなかなかの男前です。ちょっとSっ気があるのですが、とてもやさしく、いつも主人公の女の子を守ります。契約によって女の子を守るのですが、次第に契約ではなくなっていくところも見所です。
とりあえず、このアニメは、あやかしの男前度に注目ですね。女子なら、こんな人が恋人ならいいのになと思うはずです。

ウッドストック
7

音楽漫画好きにオススメ!

近年音楽漫画が多く実写映画化されていますが、この作品も実写化してほしい漫画の一つです。主人公の成瀬楽はインターネット上で一人きりで作った架空のバンド「チャーリー」の自作の曲をアップし、その曲が良いと口コミで広がったことからストーリーが展開していきます。
登場人物がみんなとても魅力的で、人によってどのメンバーが好きかかなり意見が分かれそうなほどです。読み進めるうちにだんだん「チャーリー」の音楽が聞こえてくるような錯覚に陥るほど、演奏シーンの描写に迫力があり、思わず引き込まれます。
個人的には主人公の出身地である山口県の方言にもとても魅力を感じました。おそらく作者さんがかなりの音楽好きで、実在するロックやパンクのバンドも語られていたりしてリアリティーがあり、「チャーリー」が実在するんではないかと、現実と漫画の世界が混ざるような感覚もありました。
「BECK」のように歌唱シーンに曲を入れずに、どれほどの音楽なのかを表現する実写化もとても好きですが、ウッドストックでは曲の歌詞が出てきているので、もし実写化されるなら「NANA」のように演じる役者さんでバンドを組んで、曲も同時にリリースしてほしいと感じました。とてもオススメの作品です。