魔界戦記ディスガイア5(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『魔界戦記ディスガイア5』とは、日本一ソフトウェアの開発によるシミュレーションRPG『ディスガイアシリーズ』の第5作目。PlayStation 4専用のゲームとして発売された。舞台は魔界。テーマは「魔王集結、復讐と反逆」。全魔界消滅を目論む魔帝ヴォイドダーク率いるロスト軍を阻止すべく主人公「キリア」と5人がそれぞれの復讐のために力を合わせ魔界を救う。今作の魅力はプレイの快適さ。過去作をプレイしたことがある人や初めてプレイする人にも遊びやすい作品となっている。

CV:明坂聡美

争いを好まない悪魔たちの集まる「兎兎魔界」の跡取り娘。黒いウサギの耳のような物を頭に生やした黄色い服の幼女。肥満体の黄色いプリニーを連れており、移動の際にはそれに乗って移動する(拠点では玉乗りの玉にしている)。ニンジンが大好物で辛いものが苦手であり、カレー嫌いだったが、マジョリタから掛けられた呪いのせいで嫌いな物を食べないと狂暴化し死にいたる(逆に好物を食べると呪いの進行が早くなる)呪いをかけられていることもあり、カレー好きになった。配下の黄色いプリニーがキリアが作ったプリニーの賄いの鰯カレーを盗んだのを、そのカレーが食べたい反乱軍一行が追いかけた先で暴走する姿を見せたのが反乱軍との馴れ初めである。

自分のせいでマジョリタの手先として働かされ、死人にもされている兎兎魔界の仲間や、母親が作った甘口カレーを本当はおいしかったのにカレー続きでうんざりしていて「まずい」と言ってしまい、それが両親との最後の会話になってしまったことを後悔していたが、死人でありながら自分の意志で動いた兎兎魔界の兵士から彼女に手渡されたその甘口カレーのレシピや、死人でありながらマジョリタの意に反して彼女の身をマジョリタから守った両親の姿に吹っ切れ、呪いを吸収して自らの魔奥義に変えた。一連の騒乱の後は兎兎魔界を復興し、平和な魔界を実現した。

ゼロッケン

CV:柿原徹也

ゴルディオンの一番弟子を名乗り、孤軍奮闘でロスト軍と対峙する。自分が一番弟子であると思い込んでいるため、ゴルディオンの技(超魔流)を使うキリアを同じ技を使うキリアを盗っ人扱いしており敵視している。基本的にお調子者だが、相手によって態度を変える柔軟な思考の持ち主で臆病な自分の性格を気にしている。

故郷をロスト軍に襲撃され、やむなくロスト軍に従事し、囚人の世話などをしているところ、負傷したゴルディオンが収監された際に彼の世話を行った。元々ゴルディオンに憧れていたゼロッケンは親身に世話をし、その過程で超魔流を教わった。しかし、ヴォイドダークによってゴルディオンが洗脳されたのを機にロスト軍から脱走し、師匠を救うべく奮闘する。当初は「超魔流をパクった」とみなしたキリアを敵視していたが、同じくゴルディオンから超魔流を教わったと知るや否やキリアを「兄貴」と慕うようになる。洗脳されたゴルディオンを救うには超魔流最終奥義しかなく、臆病が祟って一度は不発に終わるも、ゴルディオンを救いたい気持ちと、もう二度と逃げないと誓った勇気から、ゴルディオンと同じく「心に魔界を宿す魔王」となり、キリアと共同で超魔流最終奥義を会得。未熟ながらも、ゴルディオンの洗脳を解除することに成功した。一連の騒動終結後、「ゴルディオン道場」を立ち上げ、超魔流を広める活動をしている。

ロスト軍

マジョリタ

CV:潘めぐみ

魔帝ヴォイドダークに忠誠を誓う魔将軍の一人。一人称は「私」。魔奥義「背神のマギア」の使い手で、自身の魔力を注ぎ込むことで相手を意のままに操る能力を持つ。ウサリアの故郷、兎兎魔界を滅ぼしウサリアに呪いをかけた張本人で、ウサリアからは親の仇として憎まれている。幼い少女のような容姿とは裏腹に残忍な性格をしており、使えない味方は殺してゾンビ化させ、自身の手駒としている。本人曰く「キル&リサイクル」で、同じ言葉を配下に覚えさせてはスローガンのように掲げている。ストーリーではウサリアの両親をゾンビ化させて支配下に置き、ウサリアを襲わせ家族同士で殺し合わせるというシリーズでも類を見ない外道ぶりを見せた。

戦災孤児だったところをヴォイドダークに拾われた過去があり、その経緯から狂信的なまでにヴォイドダークを崇拝しており、彼が掲げる全魔界の独裁支配(=悪魔のための理想郷づくり)の達成を悲願としている。ヴォイドダークのことを心から慕っていた彼女だったが、当の本人からは使える手駒程度にしか思われておらず、終盤で作戦に失敗したことを機にあっさり見限られ、魔奥義を奪われた挙句殺されてしまった。

その後、後日談にて呪いの力で復活するものの、代償として「自分を憎む相手(=ウサリア)の願いを叶え続けないと死ぬ」体質になってしまい、不本意ながらキリア達に近づくことになる。当然キリア達には事情を説明しても大不評で、受け入れてもらえる雰囲気ではなかったが、半ば強引に加入。以後、キリア達のもとでウサリアの奴隷として、彼女のご機嫌取りをする毎日を過ごすことになる。描写を見る限りウサリアはパシりにする程度で必要以上に痛めつける真似はしておらず、マジョリタも何故か死ぬ前より生き生きとしていたので、ある意味では幸せそうである。ちなみに正気に戻ったヴォイドとも再会しているが、上記経緯もあり一転して憎悪を向けるようになった。ただし当のヴォイドはマジョリタのことなど眼中にないといった様子でまるで気にしていない。

ブラッディス

CV:岩崎征実

ロスト軍の魔将軍の一人であり、ヴォイドダークの右腕にして陣頭指揮官。黒い鎧で全身を覆っていて素顔が分からないが、その正体はヴォイドダークに洗脳されたゴルディオン。過去に負った脇腹の古傷が弱点。ゴルディオンは伝説の大魔拳にして心に魔界を宿す魔王。

ロスト軍の暴挙(ヴォイドの暴虐)を止めるべくロスト本拠地に入るも、古傷(キリアが放った未熟な無明神水による脇腹の傷)が原因で敗北、洗脳され、魔将軍ブラッディスとなる。魔将軍として各魔界を蹂躙するも、キリアとゼロッケンによる未完成擬き(二人がかり)の無明神水による攻撃(と言う名の説得)で洗脳が解けるが、反乱軍の力を未熟と判断し、あくまでブラッディスとして反乱軍を、特にキリアを成長させた。最期は互いに究極奥義を撃ち合い、敗北。反乱軍の成長を見届け、ヴォイドの業の始末を託し、死亡したかに思われたがが、死の直前に修羅次元の悪魔たちにスカウトされたうえに治療されて復活。修行したうえでキリア達と再開し、修羅次元の悪魔達を成敗すべく仲間となる。

ヴォイド

CV:山本匠馬

『魔界戦記ディスガイア5』における敵勢力「ロスト軍」の最高指揮者。「魔帝」として恐れられ、数多の魔界を蹂躙し、その名を轟かせている。性格は冷酷で残忍。そのため、配下も自分の手駒としか考えていない。ヴォイドダークをトップとし、その下にブラッディスやマジョリタといった魔将軍を従え、魔界の制圧を行っており、配下の数は100億とも言われ、多くの魔界が蹂躙され、消滅の危機に瀕している。

彼の本来の魔奥義は「凶蝕のブリガンテ」。これは対象の魔奥義を奪った上でその魔奥義を自分の物にするというもので、その魔奥義を使い、作中では5種類の魔奥義を操る。本編開始の時点で魔界の1/3を手中に収め、弱小勢力には服従か死を迫り、強大な勢力とは一進一退を続けていた。途中、強大な勢力の一角が攻め込むも軽くいなし、大半を制圧した上で、魔力を吸い取る槍を無差別に放ち、魔界を恐怖に陥れている。しかしながら、反乱軍に悉く破壊された上に、本土上陸され、一転窮地に立たされる。

他の悪魔や天使からは全魔界の支配、ひいては三界の支配が目的と憶測されたが、その実態は「死んでしまった双子の姉リーゼを生き返らせ、二人だけの理想郷を創る」と言う物だった。かつて、自分の父ゴルディオンが氷血魔界の魔王キリアを弟弟子として拾ってきたことで父からは認められず、奔放。紆余曲折を経てキリアの魔奥義「氷刻のアルマ」を奪った上で殺そうとするも、割って入ったリーゼを殺してしまったことで逆上し、キリアを退ける。その後リーゼを氷刻のアルマで刻を止め、止める魔力を補う魔奥義や、蘇生に必要な魔力と魔奥義を探すためにロスト軍を結成し、あと一歩というところまで来た段階でキリアなどの反乱軍と対峙する。刻を止める「氷刻のアルマ」、魔力を奪う「魔喰のクリス」、力を増幅する「憎悪のアスティマ」、相手を弱体化させる「虚脱のクレーシャ」、そしてかつて自分を慕っていたマジョリタを殺した上で奪った死人の力「背神のマギア」を駆使して反乱軍を追い詰めるも、仲間の力を得たキリアの「心羅万掌」によって敗北。

真相を反乱軍に語った上で魔奥義を託し、事切れたかに見えたが、かろうじて生きていた。心羅万掌を受けたことで冷酷な性格が薄れた上、鍛錬の末、習得できないと言われたはずの超魔流を取得。邪悪な面である「ダーク」を討つ中、同じくダークを討伐していた反乱軍と再会。自害するつもりだったが止められ、反乱軍に協力することとなる。

その他

プリニー

CV:間島淳司

シリーズおなじみの下っ端悪魔。プリニーは小さく、基本的に色は青色である。ポーチを身につけたペンギンのような生物で、体のサイズと不釣り合いな小さなコウモリのような翼がはえている。小さなペグのような脚がついている。そして、口元の近くに縫い目のようなものがある。ペンギンの着ぐるみのような皮の体の中に罪人の魂が入っており、罪を償うために魔族に雇われ過酷な労働を強いられている。プリニーたちに共通の特徴は、陽気な性格と「ッス」で終わる話し言葉である(英語版では語尾に"dood"をつけて話す)。プリニーの体重は一様ではないが、直立したプリニーの身長は1メートルほどである。

プリニーはポーチに隠し持っているナイフ、爆弾その他の武器で攻撃する。そして、投げると爆発する。ゲーム中で言及されることは稀だが、プリニーは「プリニー・ジュース」と呼ばれる飲料を作る。日本一ソフトウェアアメリカのインタビューによると、プリニー・ジュースは「最も風味豊かで美味なぶどうのように実った新鮮なプリニー」から生産されているとのことである。

リーゼロッタ

CV:愛美

大魔拳ゴルディオンの娘でヴォイドダークの双子の姉で穏やかな雰囲気を漂わせる女性。腰まで伸ばした金髪に黄色の瞳で悪魔らしくお尻から先端が茶色の細い黄色の尻尾が生えている。愛称はリーゼでキリアのことを家族のように思っている。父や弟と違い魔力も武術の素質も無く、か弱いが心優しく芯が強い性分の持ち主でブラッディス一家の家事を一手に引き受けている。名前の由来になった「リーゼ」という黄色い5弁の花を付ける草花が好き。

憎しみの果てに力を得て戻ってきたヴォイドが父と妹を奪われたという思い込みからキリアを襲った際にキリアをかばって死亡したが「氷刻のアルマ」によって魂を保存されており、ヴォイドは彼女を蘇らせる為に一連の騒乱を起こした。

ゴルディオン

CV:岩崎征実

超魔流の師範で、ヴォイドとリーゼロッタの父。獅子のような風貌の長髪と尻尾を持つ筋肉質の男の魔族。その強さ故に「大魔拳」の二つ名で呼ばれている。超魔流の極意故に愛や心を大事にし、自分を襲う相手にすら説教するなどの無茶を繰り返すため、子供たちからは心配と同時にあきれられている。キリアを強引に弟子にしたのも、自身の魔力を制御しきれていない彼に対するお節介からであった。

キリアに超魔流の極意を教えるためにあえて無防備でキリアの攻撃を脇腹に受けたことがあり、その傷が治りきっていない状態でヴォイドダークに挑んだために敗北。洗脳を施されてブラッディスとなった。洗脳そのものはキリアとゼロッケンが放った最終奥義を受け止めた時に解けたが、キリアの成長を促し、ブラッディスとして行った行為の贖罪のために洗脳が解けていないふりをする。そして最終決戦でキリアに自分の手には負えない究極奥義を見せ、キリアが放ったそれを受け止め絶命した。その後、彼を手下にしようとした修羅魔界の者の手によって強引に治療され、キリアたちと再会する。

kidd05051
kidd05051
@kidd05051

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