ゼノブレイドDE(Xenoblade)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゼノブレイド(Xenoblade)』とは、2010年に任天堂から発売されたWii用ロールプレイングゲーム。3DSやWiiUにも移植され、国内外から高い評価を受けている。2020年にはNintendo Switchで追加シナリオを収録したリマスター版『Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション)』が発売された。巨大な神の骸の上に築かれた世界を舞台に、人間と機械との戦いを壮大なスケールで描く。

機神界フィールド

機神内部の脚から胴体にあたるエリア。高低差が激しく、ここから中央工廠へ行くには、昇降機をいくつも乗り継いで上部へ上がる必要がある。大隔壁を開くと機神外部へ出られ、巨神との戦いの傷跡を見ることができる。傷跡の付近には、マシーナたちが機神兵の動向を監視するための隠れ家が設置されている。

中央工廠

機神の胸あたりに位置する機神兵の製造施設。多くの機神兵がここで製造され、保管されている。捕らえたホムスをフェイスに改造している設備もここ中央工廠にある。最上階には帝都アグニラータへ向かうための転送装置がある。

帝都アグニラータ

機神頭部に存在する、かつてのマシーナの都。はるか昔は機神メイナスの庇護のもと繁栄を謳歌していたが、突如テレシアが襲ってきたことにより壊滅。古代二神戦争を見届けたあと、わずかに残っていた住民たちも皆退去した。現在は機神兵が徘徊するだけの無人の都となっているが、帝都中枢タワーのターミナル・マシンがいまだに起動したまま、帝都の管理を担っている。

機神界中枢

機神を操ることができる中枢。全周囲スクリーンによって機神外部の様子を見渡せる。
ここの直下には、モナドの力を制限する反モナド(アポクリファ)発生室が設置されている。

記憶空間

ザンザの記憶を再現した空間。宇宙空間に似た場所で、火星や月などの惑星が点在している。
各フロアには今まで相対したフェイスやテレシアの思念体が待ち受けている。

世界観に深く関わる要素

モナド

狭義においては古代の戦いの際に巨神が振るった神剣モナドを意味し、広義においてはこの世界そのものであり、世界に生きる者ひとりひとりが持つ光を意味する。
前者について解説すると、剣状の武器であり使用時には光の刃が展開される。柄の円い部分に何層にも重なったガラス状のプレートがはめ込まれており、能力発生時にはその一枚一枚に文字が浮かび上がる仕組み。
機神兵に対しては非常に有効だが、ホムスやハイエンターなど巨神界の人族を斬ることはできない。しかし中盤でザンザによってその枷が解き放たれると、人間も人間を使用したフェイスすらも容易く斬れるようになった。
使用者に先の未来を見せる“未来視”の力を与えるほか、浮かび上がる文字に応じて身体強化やガードなどの能力を使用できる。能力の発動のきっかけとなるのは、未来を変えようとする使用者の意志。
かつてはオセの塔に封印され、ハイエンター皇家に仕える神聖予言官が儀式で使用した。14年前にホムスの手に渡ってからは、対機神兵の最終兵器として活躍する。
その姿はストーリーの進行に伴って何度も変化する。シュルクが力を得るたびに光の刃は長大になり、ザンザの手に渡った際は幾筋もの枝が生えた形状の両刃の剣に変形した。巨神本体が振るう際は非常に巨大な光の剣となる。
ザンザと同様にメイナスも双剣型のモナドを所持していたが、ザンザに敗れた際に奪われてしまう。そちらもザンザが手にした際に二又の巨大な剣へと変形した。巨神と機神、2つのモナドを手に入れたことで、ザンザは巨神界と機神界の因果律に干渉する力を得る。

広義の意味のモナドについては、世界の基盤となっている高次意識体そのものである。この世界を創り上げた相転移実験の管理用コンピュータが転生した存在であり、人間の形を取る際はアルヴィースと名乗った。この世界を管理する存在として、シュルクに新たな世界の在り方を託す。
この世界に生きる者はすべて自分だけのモナドを持っているが、それが具現化されることはまずない。しかし未来を掴み取ろうという強い意志があれば、神ならぬ人間にもモナドを顕現させることが可能となる。

エーテル

エーテル欠乏症になったメリアの治療のため、エーテルを上から噴霧するシーン

この世界を構成する根源元素。巨神界、機神界問わず、全ての物質は突き詰めればエーテルの集合体である。純度の高いものは結晶化し、巨神界ではエーテル鉱床、機神界ではエーテルギアという形で採掘できる。またモンスターを倒した際も、体内で蓄えたエーテルを結晶として落とすことがある。
エーテルの属性には炎・水・雷・氷・風・地の6種類がある。エーテル結晶はジェムの精製に利用されるほか、日常生活や軍事目的として様々な用途に使われている。カルナの持つエーテル銃やエーテルランプなどがその例。ハイエンターの中には、メリアのように触媒を使わずエーテルを操れる者がいる。
全ての生物はエーテルがなければ生きられず、周囲のエーテルが極端に不足するとエーテル欠乏症に陥ることがある。その際の治療は、高純度のエーテル結晶を体の真上から噴霧することで行われる。
モナドはこのエーテルに干渉することで奇跡とも思える能力を行使している。“未来視”の原理も、エーテルの個々の位置や運動量、相互に関係するそれらの未来の振る舞いについて予測することで成り立っているとされる。根源元素の動きを予測することで、集合体である生物の未来を映像という形で使用者の脳裏に映し出している。

未来視(ビジョン)

”未来視”が発動する際はシュルクの目が青く輝く

minami619o5
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@minami619o5

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