おそ松さん(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『おそ松さん』とは、赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」を原作にしたアニメーション作品。キャッチコピーは「成長しても、やっぱりバカ」。「おそ松くん」では子供だった六つ子おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松は、成長し大人になるが童貞のニートになってしまう。六人は実家暮らしをしながら、今日も働かずにダラダラと過ごす。「おそ松くん」でお馴染みのイヤミ・チビ太・トト子・ハタ坊・デカパン・ダヨーンも登場。ナンセンスでシュールなギャグコメディ。

『おそ松さん』の概要

『おそ松さん』とは、「赤塚不二夫」の『おそ松くん』を原作にした作品。
2015年に、赤塚不二夫の生誕80周年を記念し、「おそ松くん」三度目のアニメ化を発表。
タイトルを「おそ松さん」にし、六つ子が大人になった設定で製作された。
2015年に第一期を放送、2017年に第二期を放送。製作は「studioぴえろ」。
監督を『銀魂』の「藤田陽一」、シリーズ構成・脚本を同じく銀魂に携わる「松原秀」、キャラクターデザインは映画ドラえもんシリーズなどで総作画監督を務めた「浅野直之」が担当。
声優は「櫻井孝宏」や「鈴村健一」など、実力のあるベテラン声優が数多く起用され、声優の豪華さが放送前から話題を呼んだ。
赤塚不二夫の絵柄を残しつつ現代的なスタイリッシュさを出し、下ネタ満載であるがそれが許せてしまう愛嬌があり、可愛いが毒がある、個性的な作品となった。
本来の「おそ松くん」の六つ子は六人で一人扱いの、六人とも同じ見た目と性格のキャラクターであったが、今作では六つ子それぞれが個性を持ち、見た目も少しずつ違いがある。
担当カラーが決められており、おそ松が赤、カラ松が青、チョロ松が緑、一松が紫、十四松が黄色、トド松がピンクに定められている。
大人になった六つ子は全員ニート・全員クズ・全員童貞という設定で、各々が自由気ままに生きている。
「おそ松くん」でお馴染みのイヤミやトト子と言ったキャラクターも登場し、元の設定を生かしつつそれぞれに新しい設定がつく。
しかし「おそ松くん」で一番人気があったイヤミは、「おそ松くん」の頃と殆ど変わらないキャラクターとなっている。
「おそ松さん」オリジナルストーリーのほか、原作にある話をアレンジしたストーリーも放送された。

第一話放送後からSNSなどで大きな話題を呼び、特に女性からの支持が集まる。
オタクの女子からは勿論であるが、非オタクの一般人たちからも注目され、ニュースになるなど社会現象となった。
おそ松さんを特集したアニメ雑誌が売り切れたり、放送の度にツイッターのトレンドにおそ松さん関連の言葉が入り続けるなど、類稀なるヒットとなった。
「おそ松くん」時代を知っている世代からは懐かしがられるが、「おそ松くん」時代を知らない視聴者も多い。
ちなみに前回の「おそ松くん」の放送からは27年経っている。
グッズ化、舞台化、ドラマCD化、小説化、漫画化、公式アンソロジーの発行、アプリゲームの配信、コンシューマーゲームの発売、パチスロ化、など様々なメディア展開がされる。
企業とのコラボも盛んに行われ、サントリーのオールフリーやマツモトキヨシとのコラボでは書き下ろしのショートアニメが公開された。
そしてJRAとのコラボ「走れ!おう松さん」では、完全新作アニメ「おそ松さん おうまでこばなし」を30分枠でテレビ放送、書き下ろしのショートアニメやCMも公開された。
2016年5月8日にはイベント「おそ松さんスペシャルイベント フェス松さん'16」が行われ、声優たちが第一期を全話振り返ったり、朗読劇のコーナーも設けられた。

第一期第一話「復活!おそ松くん」は白黒絵の「おそ松くん」から始まり、今時のアニメっぽくなりたいと六つ子がイケメンアイドル化するというぶっ飛んだ内容。
これは予想外であると大きな反響を呼ぶが、有名作のパロディや皮肉が多く入れられていたためか、DVD・BDには未収録となる。
また第一期第三話は「それいけ!アンパンマン」のパロディをしたが、下ネタが多かったため原作に失礼であるとしこちらもDVD・BDに未収録。
代わりにDVD・BD一巻には新作映像が収録された。

『おそ松さん』のあらすじ・ストーリー

第一期

白黒の画面の中、赤塚不二夫生誕80周年で再度「おそ松くん」がアニメ化することを知った六つ子たち。
長男がおそ松、次男がカラ松、三男がチョロ松、四男が一松、五男が十四松、六男がトド松である。
六つ子達の元には話を聞いた「おそ松くん」のレギュラーキャラ、イヤミ・トト子・チビ太・ハタ坊・デカパン・ダヨーンが現れる。
皆再アニメ化を喜ぶ中、チョロ松は今の時代に自分達は受け入れて貰えるのかと心配する。
しかしおそ松たちは人気が出る作戦があると言う。
画面がカラーに切り替わり、イケメンアイドル化したおそ松たちがステージでライブを始める。
赤塚不二夫財閥に属する六つ子「F6」という設定で学園アニメが始まり、トト子を少女漫画或いは乙女ゲームのヒロインに見立て、イヤミたちもイケメン化して登場する。
有名なアニメのパロディを挟むうちに六つ子たちの暴走はエスカレートし、おそ松たちの考えた人気が出る作戦は失敗に終わる。
画面が白黒に戻り、六つ子はアニメ再開という試練を前に迷走するのであった。
十数年の月日が流れ画面はまたカラーになり、六つ子たちは大人になった。
しかしそれだけ経っても誰もやる事も見つかっておらず、「おそ松くん」の六つ子たちは全員がニートの「おそ松さん」になるのであった。

大人になった六つ子たちには、クズな長男おそ松、ナルシストで痛いカラ松、真面目だが性欲の強いチョロ松、根暗で猫好きな一松、明るい狂人十四松、あざとい末弟トド松という、六つ子でありながらバラバラの個性がついた。
イヤミ・デカパン・ダヨーンは「おそ松くん」の頃のままの姿で登場し、トト子はアイドルを目指し、チビ太はおでんの屋台を営み、ハタ坊は財閥を築いていた。
ある日、おそ松は弟が誰もいなかったため一人六役でトランプをしていたが、さすがに空しくなってしまい、弟達を探しに出た。
カラ松は一人でナンパをしようと痛い服装で出歩き女性達に気持ち悪がられ、おそ松はカラ松を後ろから脅かし、カラ松は池に落ちた。
チョロ松はお気に入りの地下アイドル「橋本にゃー」の握手会に行くが、おそ松に邪魔されて激怒。
一松は路地裏で野良猫に餌をやっていて、おそ松が声を掛けようとすると突如、一松と猫が合体し、一松は猫人間になって何処かへ去って行った。
十四松はドブ川で服を着たまま高速バタフライをしており、おそ松は声を掛けられなかった。
トド松は女の子達とデートしており、おそ松が仲間に入れて欲しいと声をかけると「誰ですか?」と真顔で答え、おそ松は凍りついた。
おそ松はチビ太のおでん屋に行き弟達の愚痴を言い、チビ太は兄弟がいて羨ましいとおそ松に言うが、チビ太の話はおそ松の心には何も響かなかった。
それでも自分は長男だからと笑顔を作って家に帰ると、六つ子たちはトランプで遊んでいた。
しかしおそ松のポジションには謎のおじさん「聖澤庄之助」が座っており、弟達はNEWおそ松兄さんと呼んでモテはやす。
おそ松は怒り、聖澤庄之助はおそ松に蹴り飛ばされて飛んでいった。

六つ子たちはニートである事に多少の負い目を感じつつも、絶対に働きたくないという強い意思でダラダラと日々を過ごす。
だがある日、一人就職活動をしていたチョロ松の内定が決まる。
脱ニートの最初の一人はチョロ松となり、父・松造と母・松代、そして六つ子たちはチョロ松の就職を祝った。
しかしおそ松だけはその事実を受け入れられないで居た。
自宅で行ったお祝いの席ではしゃいでおそ松にぶつかってしまった十四松に、おそ松は突然激怒して暴力を振るう。
カラ松はおそ松を殴って止め外へ連れ出し、トド松は十四松を心配し、動揺するチョロ松を一松が落ち着かせた。
チョロ松は一人暮らしをはじめ家を出て行くが、おそ松はチョロ松を見送りに来なかった。
この事をきかっけにトド松も家を出ることを決意し、続いてカラ松も家を出てチビ太の家に居候になることになった。
十四松はバイトの面接に合格しデカパンの元に居候をはじめた。
人間関係を築くのが苦手な一松は最後まで残っていたが、自分も出て行かなければならないと思い、身を寄せる当てもなく浮浪者になる。
一人家に残されたおそ松は塞ぎこんでしまう。
見かねたトト子がおそ松にデートしようと声をかけるが、生まれた時からずっと一緒にいた5人の弟達を失ったおそ松の心は癒えなかった。
チョロ松はある晩、松野家宛の手紙をポストに入れようとする。
しかし突然手紙は謎の発火で燃えてしまい、予備の手紙も同じく燃えてしまった。
同じ頃、おそ松の元には一通の手紙が届く。
その手紙はなんらかの選抜の21世紀枠に松野家が選ばれた事を通知する物で、おそ松は成長や自立なんてしている場合では無いと大慌てで弟達を呼び戻す。
話を聞いた弟達は仕事や自立するための活動を全て捨て、またニートの状態で松野家に戻ってきた。
六つ子たちはこのなんらかの選抜のために力を合わせ、野球の試合に出場する。
しかし直ぐに負けてしまい、一年後もう一度挑戦する事になった。
強くなった六つ子とイヤミたちはトーナメントを勝ち抜き、宇宙でやる決勝戦へ出る事になった。
そこで第四銀河大学付属高校と戦うが、野球と言う名の殺し合いになり、仲間達は次々と倒れていく。
絶対絶命になった六つ子は逃げようとするが、トト子は六つ子に対し勝ったら「トト子と○○(規制音)出来る権利をあげる」と発破をかける。
やる気が出た六つ子は相手チームの超剛速球を6人で打ち返そうとするが、やはり無理な物は無理であった。
六つ子たちは宇宙へ吹っ飛ばされ、トト子は自決し、選抜は第四銀河大学付属高校が優勝した。

第二期

テレビが白黒時代の「おそ松くん」たちは、「おそ松さん」の第二期がやる事を知る。
しかしチョロ松は前回から二年も経ってもう皆に忘れられちゃったのではないかと心配する。
六つ子たちはテレビを使って未来の自分達を見てみる事になった。
テレビに映った未来の六つ子たち、即ち「おそ松さん」は人気アニメになってから一年と半年が経過していた。
フランス(本当はアメリカ)へ行っていたイヤミが久しぶりに地元へ帰って来てチビ太に会う。
二人は六つ子はどうしているか様子を見に行くと、松野家は巨大なビルになり、出入り口には六つ子に会いに来たファンたちでにぎわっていた。
六つ子たちは一発当てたことで中途半端なお金持ちになり、中途半端な良い生活を送っているという。
イヤミとチビ太は六つ子に会いに行くと、そこには変わり果てた姿になった六つ子たちが傲慢な生活を送っていた。
おそ松・カラ松・チョロ松・トド松はメタボになり、十四松は巨大メタボ化し、一松は痩せ細っていた。
変わってしまったのは六つ子たちだけではなく、松代と松代は六つ子のプロデューサーとなり、トト子とハタ坊は商品開発で荒稼ぎし、デカパンとダヨーンは六つ子と知り合いという事をダシにキャバクラでモテようとしていた。
しかし六つ子たちは近隣住民から嫌われ襲撃され、松野家は炎上してしまう。
未来の自分達の姿を見て、「クズしかいなかった」と絶句するおそ松くんたち。
こんな未来にならないよう、今からでも「ちゃんと努力しよう」と決意し、六つ子たちはちゃんとした生活を送った。
数十年後、おそ松は結婚して家庭を持ち、妻と子供と持ち家に住み、自家用車で仕事場へ向かい、後輩の面倒を見る「ちゃんとした大人」になった。
ちゃんとした大人になるために離れ離れになっていた六つ子たちの再会の日が訪れた。
カラ松はサイボーグ化してSFアニメキャラ風に、チョロ松はトト子と中身が入れ替わった状態で90年代の絵柄のキャラに、一松もちゃんはアメコミ風の絵柄に、十四松は3D化し、トド松は実写になって登場する。
そこへイヤミとチビ太が敵として表れ、六つ子はそれぞれメカに乗って合体ロボ・チャントシターになりイヤミと戦う、ちゃんとした王道アニメとなる。
一連の流れを未来を見るテレビで見ていた「おそ松くん」たちは、このままちゃんとしていればこういう風になれると喜ぶ。
しかしそんなおそ松くんたちも近隣住民から襲撃され、松野家は炎上してしまう。
調子に乗ってもクソ、ちゃんとしてもクソ、おそ松たちは出口の無い迷宮へを迷い込んでしまう。
結局何も活路が見出せないままダラダラと大人になり、やはりニートで童貞な「おそ松さん」になるのであった。

六つ子たちはお馴染みのメンバーと共に、やはりダラダラとしたニート生活を送る。
桜が咲く季節になり、六つ子たちは皆でお花見がしたいと話していた矢先、父・松造が倒れ入院してしまう。
六つ子たちは自分達のせいでもあるのではないかと責任を感じる。
おそ松は就職と自立をしなければいけないのかもと口にし、弟達はついにおそ松がまともになってしまったと嘆きつつも腹をくくる。
おそ松たちは松代の家事の手伝いをし、松造のお見舞いにも顔を出し、これまであまりしてこなかった二人の手伝いをする。
六つ子たちはそれぞれアルバイトや就職を決めて行き、兄弟以外のコミュニティを築いていく。
おそ松は初給料を手に入れ喜んでいると、そこへ宝探しに行くというイヤミに出会う。
イヤミから一緒に行くかと誘われるがおそ松はバイトがあるからと断ると、イヤミはおそ松に関心をなくしダヨーンなどお馴染みのメンバーたちと合流する。
イヤミたちを遠目に見るおそ松。
いつの間にかおそ松にとってイヤミたちは遠い存在になっていた。
おそ松が家に帰ると夜勤のため寝ている一松しかおらず、他の弟達の居所は分からなかった。
おそ松は嘗て弟達が好んで居た場所を歩き弟達を探すが、弟達は何処にもおらず、おそ松は雨が降っても傘も差さずただベンチに座り込んでいた。
そこにトト子が現れ、おそ松は今の気持ちをトト子に語る。
松造が倒れ一生懸命考えた結果が今であり、弟達とバラバラになってしまったのは寂しいが、しょうがないとも思う。
しかし本当にしょうがないことなのか、松造が倒れたのは本当に自分達のせいなのか、本当は自分の事は自分で決めたい、しかし今はそれが出来ない、と語る。
話を聞いていたトト子は、ポカンとした表情で自分で決めたいなら自分で決めれば良いと言う。
その話を聞いたおそ松は何かを決心し、トト子につまらない話をしてごめんと言うと、トト子はつまらない話だったと笑った。
翌朝、おそ松は忙しく日々を過ごす弟達に召集をかけ、「お前らにちょっと言っときたいことがあるんだよ」と語り出す。

丁度その頃、宝探しに行こうとしていたイヤミはダヨーンたちを置いて一人でヘリコプターに乗り、お宝を1人占めしようと旅立つ。
しかし空中でヘリコプターは壊れてしまい、ヘリが墜落したのはおそ松が今まさに弟達に何かを話そうとしている松野家であった。
六つ子たちが気がつくと、そこは三途の川で全員が死に装束を着ていた。
つまり六つ子は全員死んでしまったのである。
死んでしまったならしょうがないと軽いノリで、当たり前に天国へ行けると考える六つ子たち。
おそ松は何か大事な事を弟達に言おうとした事は覚えているが、その内容がなんだったのかは思い出せなかった。
第一期一話からサブキャラとして出てきた謎のおじさん「聖沢庄之助」が現れ、実は聖澤庄之助は閻魔大王だったと明かされる
閻魔大王は六つ子を地獄行きに決め、六つ子たちは地獄で責苦を負うことになった。
地獄にはイヤミも来ており、イヤミも六つ子と一緒に死んだようであった。
鬼から無限に体罰を受け、見も心もボロボロになった六つ子はもう限界だと倒れこむ。
しかしおそ松は全員が童貞だった事を思い出し、六つ子たちは童貞のままでは死に切れないと、どうにかして生き返りたいと思う。
その頃、松野家では葬式が行われ一見軽いノリで和やかに見えたが、全員が六つ子の死を悲しんでいた。
チビ太・トト子・ダヨーン・デカパン・ハタ坊は、六つ子の事が諦められなかった。
六つ子とチビ太たちは同時に「どうにかして!赤塚先生~!」と天国に居る赤塚先生に助けを求めた。
すると、地獄の空に光に包まれた赤塚先生が現れ糸を一本垂らした。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の如く、この糸を登れは生き返るのである。
六つ子たちはやる気を出して糸のところまで行こうとするが、閻魔率いる鬼達に邪魔され拘束されてしまい、頼みの赤塚先生はそれを見て大爆笑。
そこへ赤塚先生が空に開けた道からチビ太達が現れて鬼達をなぎ倒し、六つ子を蘇生させるために戦う。
さらに一期で登場したF6が、二期一話で登場したちゃんとしたロボ・チャントシターに乗って戦う。
他にも、これまでの登場したゲストキャラクターたちも皆死んで地獄にいたようで、戦いに参加し六つ子たちに協力した。
六つ子たちは漸く赤塚先生の垂らした糸へ辿り付くが、糸にはイヤミがぶら下がっておりどちらが生き返るか争いになる。
六つ子とイヤミの争いの衝撃で糸は切れてしまうが、チャントシターがバッドで六つ子を打ち上げ、六つ子は赤塚先生が空に開けた道へ飛ばされて行った。
おそ松たちを見届けると、チビ太たちは光に包まれ現世に帰還した。

火葬場では松代と松造が涙しながら息子達を送っていたが、突如棺が爆発し「ただいま!」と言う声がし、二人は驚きながらも「おかえり」と返す。
煙からは六つの人影が現れ、六つ子たちは無事生還できたのであった。
しかし良く見ると全員の体は元通りにはなっておらず、焼けたり縫われたりとゾンビのような酷い姿になっていた。

『おそ松さん』の登場人物・キャラクター

六つ子

松野家の松造と松代の息子たち。
六つ子のため誕生日は全員5月24日。年齢は20代前半と思われる。
全員同い年であるが、明確な序列があり自分より兄には「○○松兄さん」と呼ぶ。
服は「おそ松くん」が来ていた正装、長袖のパーカー、ツナギ、各々の私服もある。
二期では七部袖のパーカーやジャージなども登場。
お揃いの服は同じデザインの色違いになっていて、着こなし方が各々違う。
一人称は「俺」と「僕」で、場面によって使い分けることもある。
全員童貞で無職。

松野おそ松(まつのおそまつ)

CV:櫻井孝宏

長男。イメージカラーは赤。
「おそ松くん」からの主人公であり、おそ松くんの頃の面影を一番濃く残している。
性格は楽天家でずぼら、小学生がそのまま大人になったかのような奇跡のバカ。
パチンコと競馬が好きで、お金を持つと直ぐに賭け事をしてしまう。
弟達からは一番のクズと思われており、目の上のタンコブ状態。
おそ松本人は基本的には弟達が好きで、弟達に構ってもらおうとウザい行動に出て反感を買うタイプ。
しかしクズであるためそんな弟達をバッサリ切り捨てることもしばしば。
六つ子のリーダーであり、おそ松の一声で六つ子がまとまったり、おそ松のこうしようという提案で話が動くことも多い。
普段はクズであるが、悩むカラ松にそのままで良いと声を掛けたり、失恋した十四松の背中を押すなど、兄らしい面もある。
一期24話ではチョロ松が先に一人で就職してしまったことで仲が拗れ、普段は見せない無の表情の真顔を見せた。
チョロ松との絡みが多く、真面目なチョロ松とは喧嘩しがち。
カラ松とは長男次男の兄コンビであり、一緒に居るとさらにクズになるが、概ね仲は良い。
一松とも絡みが多く、一般的な兄と弟のような関係に近い。
十四松とはおバカコンビで、六つ子の中では一番十四松と近いバカさを持つ。
トド松とは長男と末弟であることから格差があるが、仲が悪いことは無い。
第二期二話では六つ子の中で一番特徴がないといわれ、少し気にしているようであった。

松野 カラ松(まつの カラまつ)

CV:中村悠一

次男。イメージカラーは青。
キリッとした眉毛と自信満々のドヤ顔が特徴。
中二病をこじらせた痛い言動をし、自分がカッコイイと思っているナルシスト。
しかし押しに弱く怖がりで、頼まれたら嫌と言えず、一松などに凄まれると泣いたり黙ってしまう気の弱さを持つ。
兄弟特に弟達に対して優しい行動を取るが、それは兄弟に優しい自分はカッコイイという概念から来ているもの。
痛い言動が多いため兄弟や親などから無視されがちで、常識的な行動をしても理不尽な目に遭う事も多い。
他人から「痛い」と言われる意味を勘違いし、他人を傷つける気は無いのに人を傷つけてしまうとおそ松に悩み相談するが、そのままで良いと言われ安心する。
その際に来ていた服が黒い革ジャンとスパンコールが凄いズボン、自分の顔がプリントされたクソタンクトップ、サングラスにカラーコンタクトと痛い三昧であった。
そんなナルシストさを、トド松からは「ナルシストを通り越してサイコパス」おそ松からは「オカルト」と評された。
性格がウザいという理由で一松からのあたりがキツく、「クソ松」と呼ばれ、第一期前半では一松とのまともな会話がなかった。
しかし一松もカラ松の服装などに少し興味があり、カラ松の優しさを知って自分をカラ松ボーイズと言うなどし、その後はあたりが少しだけ弱くなった。
カラ松の痛い行動に対してのツッコミはトド松がすることが多い。
チョロ松は比較的カラ松に対してのあたりが弱い。
十四松とは一緒に歌ったり、ギャグでの絡みが多く、大抵十四松に振り回される。
「チビ太の花のいのち」では見た目も心も汚い花の精「ドブス」を彼女にし、酷い仕打ちを受けながらも、彼女には自分いなければという典型的な依存彼氏になった。
頼りにならない次男であるが、一期24話ではおそ松に本気で蹴りとばされた十四松を庇い、おそ松を殴って止め外に引っ張り出すなど、男らしく兄らしい面が見えた。
二期24話では兄弟以外の仲間を作り、そこでも痛いと言われていたが馴染んでいる様子だった。

松野 チョロ松(まつの チョロまつ)

CV:神谷浩史

三男。イメージカラーは緑。
アホ毛がなく、下がり眉とへの字の口元が特徴。
六つ子の中では真面目で常識的であり、ツッコミ役や苦労人になる事が多い。
しかし実は優柔不断でいつも口先だけであり、性欲が強く女性が絡むとポンコツになる。
アイドルファンで、地下アイドル「橋本にゃー」がお気に入り。
オタク体質でもありコミケに行っている描写もあった。
自慰しているところをおそ松に発見されてしまい、以降「シコ松」「チョロシコスキー」と呼ばれるようになる。
そこからチョロ松の下ネタが多くなっていく。
始めは就職すると言っていたチョロ松であったが、それはポーズであり本心は全く働きたいとは思っていなかった。
しかし第一期24話では一番初めに就職し、第二期24話でも就職をしていた。
就職したり大人になるために個性や好きな物を捨てようとしているが、本心ではアイドルのマネージャーになりたいと思っている。
一松とは六つ子全員でいる時は会話するが、二人っきりになると気まずくなってしまい、お互いに人見知りする。
十四松とはコントネタでペアになる事が多い。
チョロ松がポンコツ化している時はトド松がツッコミ役になるが、次第にトド松の方が全体のツッコミキャラになっていく。
「ダヨーン族」ではダヨーンに吸い込まれダヨーンの世界に行き、ダヨーンの娘と結婚しようとする。
一期24話では就職し、上司や同僚とも上手くやっていた。

ryogin2
ryogin2
@ryogin2

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