ソードアート・オンライン アリシゼーション(SAOアニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ソードアート・オンライン アリシゼーション』とは、ライトノベル『ソードアート・オンライン』を原作とするアニメである。
キリトは過去に因縁がある死銃事件の実行犯による襲撃を受け、昏睡状態に陥る。キリトが目覚めると、そこは現実世界とそっくりな仮想世界・アンダーワールドだった。彼はそこで出会った少年・ユージオと共に、世界の中心「セントラル・カセドラル」を目指す。
現実世界での極秘プロジェクトと仮想世界での事件がリンクする世界観で、冒険や絆、バトルを描くSFアクション系ファンタジー。

リーナ先輩は、正当流派剣術の継承者であるリーバンテイン先輩に引け目を感じ、ずっとリーバンテイン先輩には勝てないでいた。しかし、自分と同じように独自流派剣術の使い手でありながらリーバンテイン先輩に全く引け目を感じず、引き分けという結果を出したキリトの戦いぶりを見て、リーナ先輩は自分に欠けていた物に気づいた。同時に自分が継承するセルルト流への誇りを強くし、独自流派剣術の使い手だろうが正当流派剣術の使い手に引け目を感じることはないのだと、キリトに教えてもらったと感じていた。
そのことをリーナ先輩がキリトに打ち明け、感謝を伝える場面の言葉である。
実際にリーナ先輩はこの時以降引け目をすっかり振り払い、最後の修剣士検定試合ではリーバンテイン先輩に勝利して首席で卒業してみせたのだ。

ティーゼ「私も…、私も強くなります!」

ティーゼは遠まわしにユージオに告白したが、ユージオはアリスを想う気持ちがあるため、ティーゼを傷つけないように曖昧な返事をした。ティーゼはその言葉を聞いて将来ユージオと恋仲になれるかもしれないと希望を持ち、嬉しさのあまり返した言葉。
ティーゼは嬉し涙を流しながらこの言葉を言っており、ティーゼのユージオへの想いの深さを伺うことができる場面だ。

ユージオの怒りの一閃

第10話で、フレニーカを助けるために危険を覚悟でライオスとウンベールの元へ乗り込んでいくも、逆に囚われて強姦されかかるロニエとティーゼ。そこへ駆けつけたユージオだが、ライオスから「これは帝国基本法及び禁忌目録に則った正当厳粛な貴族の採決である!そして採決権の妨害もまた重大な違法行為!!そこから一歩でも動いたらお前は法を破った罪人となるのだぁ!!」と、勝ち誇った表情で言い放たれる。
その瞬間、ユージオの右目に痛みが走り、その痛みと合わさって体が固まって動けなくなってしまう。その時ユージオは、8年前にデュソルバートにアリスが連れて行かれる際、その右目に痛みが走って体が動けなくなったのを思い出した。「これは…あの時と、同じ…」胸の中でそう呟いた瞬間、ユージオの脳裏にアリスが連れ去られる光景がフラッシュバックし、その直後にライオスとウンベールに強姦されるロニエとティーゼの姿を目の当たりにする。

「許せない…絶対に!!うあああぁぁぁっ!!!」と、絶叫するユージオ。すると、彼の右目が勢いよく吹き飛び、その瞬間に彼の体が急に動いた。そしてユージオは、腰に差していた青薔薇の剣を勢いよく引き抜き、青い閃光を纏った斬撃をウンベールめがけて放つ。その直後に痛みと呆然でユージオは動けなくなり、ライオスに襲い掛かられるが、駆けつけてきたキリトに助けられる。こうした僅かな間の見せ場となるが、このユージオのシーンに感銘を受けたSAOファンは多い。

キリト「お前は人間だ、ユージオ。俺と同じ。いくつも間違いを犯しては、その今を探してあがき続ける人間なんだ!」

ユージオは禁忌目録に違反し、ウンベールの左腕を切り落としてしまった。ユージオは、ティーゼとロニエを救うために無我夢中だった時には「他人の天命を奪ってはいけない」という禁忌を自分が破ったという事実に気づかなかった。しかし、全てが終わったことでユージオの良心に罪の意識が芽生え、「そうだ…、僕はもう…、あのゴブリンたちと同じだ…。」とユージオは呟いて俯いてしまう。そんなユージオに、キリトがかけた言葉だ。
今まで禁忌目録を守るようにと洗脳を受けたフラクトライトの1人であるユージオは、自分では自分の行動が正しかったとは思えず、心が押しつぶされそうになっていた。しかし、親友であるキリトはそんなユージオに気づき、はっきりと「ユージオは人間だ。」と告げた。この場面から、キリトが持つ芯の強さとユージオを受け入れる優しさが垣間見える。

ユージオ「僕はもう決めたんだ。アリスと一緒にルーリッドの村に帰るためなら、公理教会にも背く。必要なら、何度でも剣を抜いて戦うって」

キリトはセントラル・カセドラルの牢屋から脱出する時、アリスに関する真実を知ることは公理教会に反抗することで、その覚悟がないのならユージオは牢屋に残るようにと告げた。そのキリトの言葉に対して、ユージオが返した言葉。
禁忌目録に違反してウンベールの腕を切った時のユージオは禁忌を破ったことへの罪悪感に怯えていたが、アリスを助けるためなら禁忌を破ることを既に恐れていなかった。
キリトがユージオのことを心配して彼の覚悟を問うた場面であり、ユージオが精神的に強くなったことがよく分かる場面である。

カーディナル「温かい…。やっと…、報われた。私の200年は、間違いじゃなかった…。この温かさを知っただけで、私は満足…。報われた…。十分に…」

カーディナルはサブプロセスとしてシステムを正常に戻すために、アドミニストレータを含めたアンダーワールド全体を消去することを望んだ。そんな彼女だが、1つだけ望みがあった。それは、200年間自分が知らずに過ごしてきた人間の温もりを知りたいということだった。
カーディナルはキリトに抱きしめてもらうことで人の温かさを知り、自分が孤独に耐えてきたことは決して無駄ではなかったと知り、嬉し涙を流しながら言った言葉。無機質でシステムとしての顔しか見せてこなかったカーディナルが、初めて人間らしい表情を見せた瞬間だった。

キリト「だってさ、俺はあんたにも消えてほしくないんだ。10人選べと言われたら、そこにはあんたも入れるよ。間違いなく」

カーディナルは、キリトがアドミニストレータを倒し、アンダーワールドを消去するために自分に協力してくれたら、キリトが選んだ人物のライトキューブを10個まで保存することを提案した。その提案に、キリトはアンダーワールドを救う手だてがないか探しながらカーディナルに協力することを申し出る。カーディナルはキリトの返事に呆れてキリトのことを楽天家だと言ったが、キリトにこの返事を返されて驚きの表情を浮かべる。
キリトは仮想世界の住人だろうと生きている命だと考えていることがよく分かる言葉であり、カーディナルにとっては人間として自分のことを大事にしてくれる存在に初めて会った場面でもあったのだ。

ユージオ「今度こそアリスを助ける!だから…頼む!青薔薇の剣!力を貸してくれ!僕は前に進まなきゃいけないんだ!」

ユージオは剣に込める想いを何にしたら良いのかずっと迷っていたが、整合騎士と対峙したことで「アリスを助ける」という想いを強くし、その想いを剣に込めた。するとイメージの力が青薔薇の剣に宿り、ユージオは整合騎士デュソルバートとの戦いで勝利を収めることが出来た。ユージオが本当に大切な物を見極め、剣士としてさらに強くなった瞬間である。

キリト「これからどうするかはあんたが決める事だ」

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