ドールズフロントライン(ドルフロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ドールズフロントライン』とは、中国のサンボーンが開発しているスマートフォン用のゲームアプリである。民間軍事会社の指揮官であるプレイヤーは、第三次世界大戦により荒廃した近未来を舞台に、人工知能の反乱により襲い来る機械の兵士たちを撃退するため、銃の名前を冠する戦術人形と呼ばれる機械の少女を率いて戦うことになる。

鉄血の戦術人形らしからぬ陽気な性格といい加減な態度

声:大坪由佳
鉄血の高等戦術人形で工兵指揮官。コードネームは「建築家」の意。
鉄血人形らしからぬ快活で能天気な性格で、面白いことを思いつくと後先考えずに行動してしまう。そのため迂闊な失敗をしてしまうことも少なくない。
自分本位で忠誠心が低くそのためグリフィンに対する敵意も薄いが、破壊や爆破が大好きという危険な嗜好のため警戒すべき相手ではある。
戦闘時にはグレネードガンと一体化した巨大なロケットランチャーを使用する。
「低体温症」において指揮下の部隊が敗北し基地に取り残され、保身のためグリフィン部隊に投降。その後は鉄血の大型兵器技術を提供することで解体を免れグリフィン側の食客となっている。「宿舎」で特定の家具セットをコンプリートすると、家具の付属物として宿舎に登場することがある。

イベント「キューブ作戦PLUS」では、ウロボロスの部下としてM4を襲撃するが、これはペルシカの依頼を受けて機能不全に陥ったM4のメンタルモデルを再起動させるためウロボロスのAIコアを使用して行った仮想現実のシミュレーションであった。
その後、鉄血への忠誠心を欠片も見せないアーキテクトを訝しんだウロボロスに対して「(リコリスによって造られた)鉄血の人形には本当の自由がない」と示唆しており、これまでの言動が単にお気楽で短慮なものではなかったことを垣間見せている。

「VA11Hall-A」コラボでは、グリフィンシティで鉄血の残党として登場。デイナに買収されたふりをしてエリザに細工をする等の悪事を働いていた。しかし、本当はグリフィンの指揮官の要請でWA2000と共に416の電脳内に発生した世界の調査をするために潜入していたことが判明する。これにはメンタルモデルをグリフィンに鹵獲されたウロボロスも協力していた。
ハロウィンイベント「怪夜狂騒劇」では、P7たちのいたずらが原因で「人形にも感染する伝染病に感染した」と勘違いされて監禁された指揮官を助けるために、電脳空間を通じて事態の解決に手を貸す。しかし改心したというわけではなく、あくまで気まぐれからの行動であった。

融合勢力としてグリフィン傘下になって以降もノリは鉄血時代とあまり変わらず、相変わらずテンションが高いお調子者である。指揮官に対しても忠実な部下というよりは仲の良い遊び相手といった接し方をしてくる。

ケルベロス

見た目は間抜けだがパワー、スピード、火力とも優れる

声:高田憂希
ドリーマーがデストロイヤーに悪ふざけで与えた強化ボディ。超巨大なダイナーゲート(鉄血の代表的なザコ機械兵)の姿をしている。見た目はバカみたいだが強力なミサイルとビーム砲を装備しており機動力も高い。更に巨体のためパワーもある。しかし情報処理能力は低く、索敵のためにうっかり棒立ちになったことで弱点を晒して撃破された。

ガイア

幼女から一転大人のボディに変化、総合性能も大幅に強化されている

声:高田憂希
デストロイヤーに与えられた強化ボディ。全方面の性能強化に加えて以前の子供体型から念願の長身グラマラス体型を獲得している。しかし中身は所詮デストロイヤーだったので色々と詰めが甘く、機能停止から復活したUMP45の指揮を受けた404小隊の捨て身の反撃により撃破された。

M16A1(鉄血)

鉄血人形となってもM4やAR小隊の仲間を見守っている

声:山根希美
「傘」ウイルスに冒され、ドリーマーによって改造されたことで鉄血人形となったM16A1。現在はドリーマーと行動を共にしている。鉄血の力を手に入れたことで大幅に強化され、閃光手榴弾だけでなく広範囲を攻撃する爆発物やガイドビーコンを使用した特殊攻撃を使用可能となった。
鉄血人形となった今もM4を大切に思う気持ちは変わっておらず、イベント「特異点」の終盤に敵としてM4の前に現れた際にも今のM4がエルダーブレインと接触することは時期尚早であること、M4にとって本当に倒すべき敵は鉄血ではないことを告げている。前述の内容から、M4とエルダーブレインが同一のデータから作られた存在であることを知っていると思われる。
イベント「秩序乱流」では、EP10において正規軍に撃たれ機能停止していたSOPIIを再起動させ、鉄血の残骸を利用して応急修理をするよう促していた。

イベント「異性体」では新型人形のビークを含む強化型の鉄血部隊を率いて古代文明の遺産である「バラクーダノード」をパラデウスから奪取するために現れ、成り行きから反逆小隊と一時的に共闘する。その後、パラデウスからバラクーダノードを奪い、その内部データを抜き取った後に反逆小隊とグリフィンによる挟撃から逃れて脱出した。
M16もM4に宿っているものとは別個体のOGASが自身のメンタルモデルの中に入り込んでおり、そのOGASからM4の秘密を聞かされたことで、M4を古代遺跡やOGASにまつわる陰謀から遠ざけるために鉄血へと加わったことがおぼろげながら判明した。

ビーク

重武装の大型バイクによるずば抜けた機動力と攻撃力は脅威である

声:なし
鉄血の新型高等人形。名前は「嘴」または「交通警官」を意味する。他の高等人形と違い鉄血工造のアーカイブに掲載されておらず、これまでに戦闘データも記録されていなかったことからエルダーブレインの反乱以降に設計された「人形が作った人形」であるらしい。
強力なミサイルやレーザー砲装備型ドローン、防御用のフォースフィールドを搭載した大型バイクを武器としており、反逆小隊4人がかりでも苦戦するほどの戦力を誇る。その一方でメンタルモデルは粗暴かつ短絡的であり、情緒には幼稚さが残る。グリフィン人形を「つまんねー奴ら」と呼んで見下しており、イベント「異性体」ではチームを組まされたM16に対して彼女が元グリフィン人形ということで反発する場面も多かった。その一方で、パラデウスと戦う際にやむなく共闘したAR-15やAN-94たちの優れた連携を認めるといった面も見せている。

イベント「異性体」では、M16と組んでベルグラード市の城塞地下に秘匿されていた古代文明の遺産「バラクーダノード」を奪取するため行動、同じくバラクーダノードを狙うパラデウスやパラデウスを追ってきた反逆小隊と戦う。反逆小隊によってニモゲンとマーキュラスが倒されパラデウスが撤退した隙をついてバラクーダノードを奪うことには成功したが、反逆小隊とグリフィンによる共同作戦によって包囲されてしまった。しかし、バラクーダノードに接続したM16がその力を使って強力なジャミングを発生させたことで脱出に成功。M16が内部データを吸い出したことで用済みになったバラクーダノードを放棄し撤退した。

本編中ではプレイヤー側との戦闘シーンがミニゲーム形式の特殊戦闘のみだったこともあり、通常戦闘画面用のSDキャラクターも戦闘時ボイスも未設定となっている。また、ゲーム内の図鑑にも収録されていない。

ダイナーゲート

声:粟津貴嗣(アニメ「どるふろ 癒し編」のみ)
「軍隊アリ」の名を持つ鉄血の小型機械兵。小型犬程度の大きさだが大量に出現するため、射撃速度の遅い部隊にとっては脅威になり得る。
愛嬌がある外見のため民間人が捕獲してペットロボットにするため持ち帰ることが多く、グリフィンからは「スパイロボットに注意」との広報が出ている。そのグリフィンでもダイナーゲートを鹵獲しメンタルをツェナープロトコルに書き換えてペットロボットにする戦術人形は少なくない。P7が飼っている「箸」やSOPIIが飼っている「バナナ」もその一匹である。
「VA-11 Hall-A」コラボでは、鹵獲してデータを書き換えたダイナーゲートをグリフィンがグリッチシティの駐屯地でペットとして販売していることが描写されていた。イベント「雪夜の無礼講ノクターン」では多くのダイナーゲートがグリフィン基地で飼われており、それらは識別のために鉄血のものとは違う色で塗られていることが描写されていた。また、イベント「秩序乱流」では、破壊されたRO635が応急措置としてダイナーゲートの身体にメンタルを移されていた。(その後、RO635が修復されて空になったダイナーゲートをペルシカが改造したのがSOPIIのペットである「バナナ」である)

パラデウス

ネイト

謎の組織「パラデウス」に所属する上級の女性型人形。白いネイトと黒いネイトの2種類が存在し、白いネイトが上位種、黒いネイトが下位種である。白いネイトは黒いネイトに絶対的な優位権限を持ち、黒いネイトの不始末に対して暴力で懲罰を加える場面も見られた。固有の人格を持ち感情表現が豊かな鉄血の上級人形と違い、その言動は極めて没個性かつ無機質である。自身を群体として意識しており、個体の損失を怖れない。そのため、鹵獲されそうになると機密保持のために自爆することも厭わない。
戦闘用のネイトは攻撃ダメージを大きく減少させる偏向障壁を持つため、通常の手段では倒すことができない。一方で作業用のネイトは戦闘力が低く、人間の使用する拳銃でも射殺可能である。作戦においてネイトが撃破されるとパラデウスの他の人形部隊は撤退するため、戦場での指揮権はネイトに一任されているようである。
損傷個所からは戦術人形の生体部品から出るものとは違う血のような赤い液体が出たことから、ネイトの残骸を目撃したRO635や指揮官はネイトの素材は人間ではないかと疑っている。
ネイトはE.L.I.D感染者を「受洗者(洗礼を受けた者)」と呼び、自身が攻撃されても反撃することはない。そのため、SOPIIが誘導してきたE.L.I.D感染者の群れに襲撃された際には無抵抗であった。

その正体は、ある人物のクローンを改造し、電脳をOGASシステムに適合させたものである。適合度数が低いほど下位として扱われ、下位存在であるこれら量産型のネイトの上位には適合度数が高く固有の名前を持つネイトが存在する。

「お父様」

パラデウスの支配者。声を変声機で加工しており、自身はその姿を見せない。「お父様」という呼称はネイトからのものであり、男性であることは確かなようである。
ネイトをはじめパラデウスの機械兵を造り出した人物。献身的に振る舞うネイトたちに対して極めて傲慢かつ冷酷に接する。
グリフィンの指揮官を拉致し、持っている情報を聞き出すためにネイトたちを使って拷問や自白剤を使った苛烈な尋問を行い、最後は実験に使用するため首を切断させようとしていた。
ネイトたちが口にした言葉から、アンジェリアは彼の正体または背後にいる勢力に心当たりがある模様。

その正体はかつてWish90に所属していたペルシカやリコリスの元同僚・ウィリアムであった。

ニモゲン

服の紐が金色なのがニモゲンである

固有名を持つ上級のネイト。マーキュラスとは姉妹であり、ほぼ同じ外見であるが服の紐が金色なのがニモゲン。固有名を持つ上級個体であることに誇りを持っており、そのため名前を与えられなかった下級個体である「ネイト」の名称で呼ばれると激怒する。
長い袖に隠された両手は機械式の触手であり、これを伸ばして相手を締め上げるだけでなく地面に突き刺して地中から死角を衝いて攻撃することも可能。
性格は凶暴かつ残忍なサディストで、敵を痛めつけるのが大好き。ネイト特有の「お父様」への強い依存心はニモゲンにも備わっており、功績を上げて「お父様」に褒めてもらうことが行動原理となっている。

イベント「異性体」では、ベルグラードで開催される国際会議を襲撃し汎ヨーロッパ連合の主席であるギルダ・ウルリッヒを暗殺するため暗躍。自身が率いるパラデウス機械兵の投入だけでなく汎ヨーロッパ連合に敵意を持つ警備兵に反乱を起こさせ浄化壁を破壊、市中にE.L.I.D感染者の群れを流入させるといった多重の策でベルグラードを地獄の戦場へと変えた。その混乱の中で、ウルリッヒ主席を護衛して市外に脱出させようとしたROとSOPIIへ幾度となく襲いかかってきた。しかし、その真の目的は混乱に乗じてベルグラード城塞地下の旧ソ連軍施設に封印されている古代文明の遺産「バラクーダノード」を奪取することであった。
終盤、自身の中のOGASから助言を受けたM4の策によりOGASシステムを制御する装置であるカチューシャを破壊され、OGASシステムの暴走で発狂。そのままパラデウス部隊と共に撤退した。
その後、用済みとみなされてタリン市の失格異性体廃棄場に投棄されたニモゲンはその身体を失格異性体に乗っ取られてしまった。
名前の由来は「人間」の日本語をローマ字表記したものから。

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@yukusa_kana

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