ドールズフロントライン(ドルフロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ドールズフロントライン』とは、中国のサンボーンが開発しているスマートフォン用のゲームアプリである。民間軍事会社の指揮官であるプレイヤーは、第三次世界大戦により荒廃した近未来を舞台に、人工知能の反乱により襲い来る機械の兵士たちを撃退するため、銃の名前を冠する戦術人形と呼ばれる機械の少女を率いて戦うことになる。

妖精のステータス画面。部隊付加効果や主要スキル、天賦スキルや現在の強化段階を確認できる

戦闘妖精と戦略妖精

妖精は大別すると戦闘妖精(戦闘中にスキルを発動させる型の妖精)と戦略妖精(マップ上でスキルを発動させる型の妖精)がある。

部隊付加効果

妖精は部隊に配置するだけで一定のステータスを強化することができる。強化されるステータスは妖精の種別によって異なり、また妖精の強化段階が上がるほど大きい効果が得られる。

主要スキル

妖精のスキルが発動中の戦闘画面。味方上方に妖精の姿が確認できる

妖精の最大の特徴である。妖精指令を消費することによりスキルを発動させ様々な効果を得ることができる。スキルの効果はスキルレベルに左右される。

・アグレッシブ(勇士妖精):使用した戦闘時に20秒間一部ステータスを上昇させる(最大時で火力+20% / 射速+10%)。

・フュリオス(激怒妖精):使用した戦闘時に20秒間一部ステータスを上昇させる(最大時で命中+50% / 会心率+25%)。

・ライオットシールド(装甲妖精):使用した戦闘時に20秒間、所属部隊に配置されたSG全員の防御力を最大時50%上昇させ会心抵抗(被クリティカル率低下)を付加する。

・エネルギーシールド(守護妖精):使用した戦闘時、所属部隊に配置されたSMG全員に最大時150ダメージを吸収するフィールドを張る。

・臨時プロテクト(防御妖精):使用したターンの各戦闘において、ターゲットとなった部隊の被ダメージを最大時30%軽減する。

・挑発ドローン(挑発妖精):使用した戦闘時に敵の攻撃を引きつけるドローンを部隊最前列に配置する(ドローンの最大HP1600)。

・狙撃指令(狙撃妖精):使用した戦闘時に敵部隊の中で最もHPが高い相手を狙撃、目標に最大20000ダメージを与える。

・砲撃指令(砲撃妖精):使用した戦闘時に2.5ヤード範囲内の敵に最大1200ダメージを与える。

・デスエアレイド(空襲妖精):使用した戦闘時、開幕1秒後に敵全体に最大500ダメージ(必中・固定値)を与える。

・リインフォース(増援妖精):使用した戦闘時、最もHPが減少している人形のHPをダミーリンク1体分回復させ、部隊全体の回避を最大10%上昇させる。

・ヘリボーン(空挺妖精):一定範囲内(スキルレベルにより変動、最大でマップ全域)にある任意の飛行場に配置された部隊を降下させる。降下した部隊は2ターンの間火力 / 命中 / 回避 / 防御力 / 会心率が最少で40%低下する。降下する飛行場は未占領(白)や敵占領下(赤)でも良く閉鎖状態の臨時飛行場でも良いが、他ユニットが配置されている飛行場は対象外となる。

・地雷埋設(地雷妖精):配置された部隊の現在マスに隣接する無人マスに2ターン持続する地雷を設置、侵入してきた敵部隊全体に最大で残HPの50%のダメージを与える。ボスには無効。

・モータルゾーン(火箭妖精):指定範囲内の無人マスにロケットランチャーを設置、次ターンに設置マスから2マス以内のランダムな敵部隊(最大5部隊)に最大で残HPの20%のダメージを与える。ボスには無効。

・トーチカ建設(工事妖精):配置された部隊の現在マスに3ターン持続するトーチカを建設、トーチカが持続している間はそのマスでの戦闘時に火力 / 命中 / 回避 / 防御力 / 会心率を最大30%強化できる。

・経験値ブースト(指揮妖精):使用した戦闘時、所属部隊の取得経験値が最大25%増加する(模擬戦闘の「経験特訓」では使用不可)。

・捜索効率化(捜索妖精):使用した戦闘の終了後、レアリティの高い戦術人形のドロップ率が上昇する。倍率は非公開情報。いわゆるトレハン。

・夜間照明(照明妖精):夜戦のみに効果がある。使用から最大2ターンの間、配置された部隊の視界を最大+2する(Lv1~2で0、LV3~9で+1、Lv10で+2)。また、効果発動中は全部隊の戦闘において開始から20秒間は最大30%の命中増加効果を得る。

・連携奥義(連撃妖精):発動ターン中、配置された部隊が戦闘するごとに連撃と呼ばれるスタックバフを付与する(最大3までスタック)。連撃の効果は最大で火力+15%、命中+30%を最大20秒間付与するもので、スタックが1つ増えるごとに加算される。つまり、1ターン内に連戦することで火力と命中が大きく増加(スタック3で火力+45%、命中+90%)することとなる。

・防御強化(障壁妖精):使用した戦闘時、防御値を持つ人形(全てのSG、一部のAR)にシールドを付与する。シールドの耐久値はその人形の防御値の150%(最大時)となる。

・ツイン・ガーディアン(双子妖精):使用した戦闘時、HP750(最大時)を持つ分身を2体召喚する。分身1は防御値30を持ち、最も近い敵の半径2ヤードに150ダメージを与える。分身2は回避値30を持ち、最も遠い敵に450ダメージを与える。分身はHPが0になると消滅する。

天賦スキル

天賦スキルは妖精1体ごとに1つ習得できる確率発動型のスキルである。発動率は妖精のランクによって変動し、最大ランクの妖精は100%で発動可能である。
天賦スキルは、配置されている部隊全ての戦術人形または特定銃種のステータスを上昇させることができる。
所持している天賦スキルが気に入らない時は、較正チケットを消費して「妖精較正」を行うことで変更することができる。

天賦スキルは下記のものが存在する。

・殺傷型 I / II:部隊全体の火力を12% / 15%増加

・精確型 I / II:部隊全体の命中を20% / 25%増加

・回避型 I / II:部隊全体の回避を15% / 20%増加

・防護型 I / II:部隊全体の防御力を8% / 10%増加

・必殺型 I / II:部隊全体の会心率を40% / 50%増加

・先鋒型:部隊内のSMGの火力を8%、回避を12%増加

・突撃型:部隊内のARの火力を10%、射速を8%増加

・照準型:部隊内のRFの火力を8%、射速を10%増加

・強靭型:部隊内のSGの防御力を8%、会心率を40%増加

・鎮圧型:部隊内のMGの火力を10%、命中を15%増加

・鋭敏型:部隊内のHGの回避を10%、会心率を30%増加

・激昂型:部隊全体の火力が開始時に10%、その後8秒ごとに+10%(累積で最大30%)増加

重装部隊

重装兵舎で待機する重装部隊。単体の戦術人形では使用できない大型火器を扱う部隊である

日本語版では2020年5月のアップデートにより実装されたシステムである。同月末から開催のストーリーイベント「秩序乱流」より本格的に使用されるようになった。
特殊な戦術人形部隊により、戦闘時に支援砲撃である「火力支援」を行うことができる。育成や運用についてはこれまでの戦術人形や妖精とは違う独自の内容が用意されている。

重装部隊の特徴

重装部隊は、戦術人形部隊と同様にマップ上に配置され、移動や補給を行いながら戦闘を行うことが可能な戦力である。しかし、その運用方法にはこれまでの戦術人形とは大きな差異がある。
まず、重装部隊の初期配置やマップへの呼び出し、修理、配給を所持したままの撤退は「大型飛行場」でのみ行うことが可能である。補給については「飛行場」でも行うことは可能。大型飛行場が存在しないマップでは重装部隊を使用することはできない。
マップ上に配置できる重装部隊には、「展開ポイント」と呼ばれるコストが設定されており、展開ポイントを超過するコストの重装部隊を配置することはできない。展開ポイントは、「大型飛行場」を占領することで増やすことができる。また、重装部隊はマップごとに展開可能数が設定されており、展開ポイントが足りていても展開可能数を超過する数の重装部隊は配置できない。
重装部隊は、単体で1つの編成済み部隊として扱われる。夜戦時にはHGを編成した戦術人形部隊と同様に視界1マス分を所持している。移動は通常の戦術人形部隊と同様に1マスにつき行動ポイント1を消費する。また、マスの占領や人質の救助を行うことも可能である。

重装部隊のステータス

重装部隊の詳細ステータス画面。能力値やスキル、回路による補正が表示されている。

重装部隊のステータスは、戦術人形とは大きく異なっている。敵部隊との直接戦闘を行わないため、耐久や防御、回避などのステータスは存在しない。
銃種:現在はATW(対戦車兵器)・AGL(榴弾発射器)・MTR(迫撃砲)の3種。
ATWは障壁の破砕に優れ、MTRは敵への殺傷力に優れる。AGLは射速に優れるが破砕・殺傷で劣る。
支援範囲:火力支援の射程マス数。
殺傷:敵に与えるダメージに関係する。
破砕:敵の「偏向障壁」に対して与えられるダメージに関係する。
精度:火力支援の命中精度。
装填:火力支援の射速。
回路:強化チップを装備するマスの形状と面積、シンクロボーナスを得るチップの種別(色で区別される)。
配置コスト:マップ上に配置するための展開ポイント必要量。

火力支援

重装部隊は敵部隊と直接戦闘を行うことはできない。そのため、敵部隊と接触すると自動的に敗北扱いとなり撤退してしまう。その代わり、重装部隊は自身の支援範囲内にある味方の戦術人形部隊に火力支援を行うことが可能である。また、支援範囲内に特定の敵施設がある場合はその敵施設を攻撃することが可能である。耐久が0になった敵施設は破壊される。
火力支援とは、味方の戦術人形が敵部隊と戦闘を行っている時に、一定時間(重装部隊の「装填」により射速が決まる)ごとに敵エリアの一定範囲へ支援砲撃を行うというものである。
重装部隊による火力支援は特定の敵が持つ「偏向障壁」と呼ばれるダメージ軽減能力を破壊すること(「破砕」と呼ばれる)が可能であり、通常の戦術人形部隊による攻撃ダメージを大きく軽減できる敵部隊を弱体化させることが可能。火力支援は夜戦の特殊ルールである命中率低下の影響を受けないため、夜戦装備を必要としない。
火力支援は妖精のスキル発動と同様に戦闘開始前にオンオフが可能であり、火力支援が必要ない場合は戦闘前にオフにできる。火力支援は発動ごとに大量の弾薬と配給を消費するため、資材の節約のためにも火力支援のオンオフは覚えておく必要がある。

重装部隊の実装に伴い、一部の戦術人形が持つスキル「フォースフィールド」にも効果の修正が行われた。これまでは完全に一定時間無敵となっていたが、「フォースフィールド」が「偏向障壁」として扱われることになったため、「破砕」の効果を持つ敵の攻撃を一定量受けると破壊されるようになった。

重装部隊の入手

重装部隊を運用するためには、その拠点である「情報センター」と「格納庫」を開放する必要がある。EP08(通常)のマップ8-5をクリアすることでこれらの施設がアンロックされる(既にクリア済の場合自動開放)。その後、まず「情報センター」内の「傍受施設」へ行き、支給されている「原始サンプル」を受領。それから「記録機」へ移動し、右下の「情報解析」からサンプルの解析を開始する。その後ホーム画面へ遷移すると実績報酬として重装部隊「BGM-71」の中枢データを5個入手できる。それから「格納庫」へ移動し、実装済の重装部隊一覧から「BGM-71」を選択し、詳細ステータス画面の名称欄左にある「開放」のタブをクリックすることで最初の重装部隊「BGM-71」が入手できる。
それ以降の重装部隊は、「傍受施設」で得られたサンプルを「記録機」で解析する作業を繰り返し、該当する重装部隊の中枢データが5個集まったら同様の手段で開放していく。余剰の中枢データは重装部隊の「ランクアップ」や「バージョンアップ」に活用できる。

重装部隊の育成

重装部隊は火力支援を行うことで通常戦闘と同様に経験値を取得することができる。しかし、常設の戦役マップは重装部隊を配置するための大型飛行場が設置されているマップが少なく、また火力支援には大量の弾薬と配給が必要となるため資材効率が著しく悪い。そのため、重装部隊の育成は特種作戦報告書を使用しての経験訓練が主要な手段となる。特種作戦報告書は、通常の作戦報告書と同様に「データルーム」でトータル経験値とバッテリーを使用して生産することができる。また、「前線基地」内の「ブラックマーケット」で「雪原の贈り物」を使用して購入することも可能(月ごとの購入上限あり)。なお、重装部隊の必要経験値は戦術人形の5倍であり、育成には長い時間が必要となる。
重装部隊も戦術人形と同じくレベルを上げただけではステータスが強化されないため、増幅カプセルによるステータスの補強が必要となる。戦術人形と違い各ステータス個別に増幅カプセルが必要なため使用数は多い。
重装部隊は単体でスキルを3つ所持しており、スキル1がメインスキル、スキル2と3がサブスキルである。スキルの強化は「総合室内訓練場」で行うことができる。重装部隊のスキル訓練は、訓練資料だけでなくバッテリーも消費される。スキル1は妖精と同量の訓練資料と訓練時間が必要となり、スキル2と3は訓練資料と訓練時間がその半分である。
製造されたばかりの重装部隊は☆1であり、ランクアップすることで総合的なステータス数値が上昇、強化チップの装備枠が拡大される。重装部隊のランクアップにはその重装部隊の中枢データが必要となる。ランクアップにより☆5まで強化した後は、中枢データを分解することで得られる「データパッチ」を消費してのバージョンアップを行うことで更にステータス数値を上昇させられる。バージョンアップの上限は10である。

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