少女終末旅行(Girls' Last Tour)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「少女終末旅行」とは、WEBマンガサイト『くらげバンチ』で連載された作者「つくみず」による漫画作品。2017年に「WHITE FOX」製作でアニメ化。文明崩壊が起こった終末世界を主人公の「チト」と「ユーリ」は半装軌車「ケッテンクラート」に乗って旅をする。ほのぼのした日常系の作風でありながら、時折垣間見える世界観が切ない。

カナザワから譲りうけたカメラには、かなり昔の、チトとユーリが古代人と呼んでいる人たちのデータが保存されていた。
そこにはチトとユーリと同じくらいの年代の女の子が映った動画や、小さい赤ちゃんを移したホームビデオ、アイドルの映像やサッカーの試合など、人々の営みを感じ取れる物が多数保存されていた。
そして戦争が始まるニュースや、街が襲撃されたというニュース、5億人の人間が死んだというニュース、葬式の映像、終末を迎える世界で宗教を頼りにする人々の映像、巨大なロボットが街を焼き尽くす映像も保存されていた。
チトとユーリは同年代の女の子たちなど幸せなほうの映像に夢中になり、ほぼ二人っきりの世界で生きてきた二人は、過去に生きていた沢山の人間の存在を感じ取り、今なら寂しくないと笑った。
視聴者には幸せな日常の映像と戦争の悲惨な映像を交互に見せられ、具体的では無いがイメージとして大体何が起こったのか分かるような演出となった。

チトとユーリ

エリンギたちからこの世界が終焉を迎える事を知らされる二人。
しかし、二人はさほど動じることはなく、「世界が終わろうとどうでもいい事だろ、私とユーがいればそれでいい」と手を握り合い微笑んだ。
カナザワに会った時に大事な物はないかと聞かれ、二人は食べ物や本など自分の好きな物の事を考えていた。
カメラとは記憶でもあり、後々の時代まで撮ったものを残しておける事を知り、チトとユーリは自分達の姿をカメラに収めた。
寺院に行った時は、死と死後の世界について考えた。
食用魚生産区画を通った時は、ユーリは食べ物としか見ていなかった魚に「共感」を覚え、魚を食べずに救う行動を取った。
イシイの実験では夢と失敗を目の当たりにした。
ユーリが巨大ヌコに丸呑みにされるとチトは武装し、ユーリを助けるために必死になった。
カメラに入っていた映像で過去に沢山の人間が生きていたことを知り、歴史を感じた。
世界の終わりを知らされ、チトもユーリもお互いが居れば寂しくないと笑いあった。
ほのぼのとした日常でも終末世界に生きているという刹那的な要素があり、見たもの会話した内容からチトもユーリもほんの少しずつ成長もしているのである。
はじめの方ではお互いに淡白な印象があったが、次第にチトとユーリの行動の端々にお互いを大事に思ってる事が感じ取れるようになる。

『少女終末旅行』の主題歌

オープニングテーマ「動く、動く」

作詞・作曲・編曲:毛蟹
歌:チト(水瀬いのり)ユーリ(久保ユリカ)

エンディングテーマ「More One Night」

作詞・編曲:emon
作曲:emon、ヒゲドライバー
歌:チト(水瀬いのり)ユーリ(久保ユリカ)

挿入歌

「雨だれの歌」
作詞・作曲・編曲:baker
歌:チト(水瀬いのり)ユーリ(久保ユリカ)

「フニクリ・フニクラ」
訳詞:妹尾幸陽
作曲:Luigi Denza

「Happy Birthday to You」
作詞・作曲:Mildred J.Hill、Patty Smith Hill

『少女終末旅行』のコミック

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『少女終末旅行』のBlu-ray

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『少女終末旅行』の公式HP

girls-last-tour.com

www.kurage-bunch.com

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