『ジョジョの奇妙な冒険』に受け継がれる「人間讃歌」というテーマ

連載を開始から30年という年月を経ても根強いファンをもち、ゲーム、アニメなど様々なメディア展開を行い続けている、名作漫画。絵柄、言い回し、擬音など、強烈な作風の中でも、時代を経て人々に愛される、シンプルな「人間讃歌」というテーマ、そこに描かれる唯一無二の世界観と、世代を超えて受け継がれていくキャラクター達の生きざまについて解説する。

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第5部にて、主人公ジョルノ達と敵対する組織「暗殺チーム」。そのチームをまとめるリーダーの男・リゾット

「正義」には必ず、対比として「悪」が存在し、主人公を阻む「敵」も存在する。「ジョジョ」の世界でも多種多様な敵が存在するが、彼らにもまた、戦うだけの確固たる理由、そしてそこに至る過去が存在する。
第5部で、主人公・ジョルノ達の前に立ちはだかる「暗殺チーム」。元々はジョルノらが加入するギャングの中で、文字通り暗殺を主に活動していたが、チームの「ボス」について探ろうとしたあまり、逆鱗に触れ、メンバーを惨殺されてしまう。
殺されたチームメンバーの死体をバラバラにして届けられる、というその所業に彼らは怒り、戦うことを決意する。
「地位」や「金」といったものより、なにより仲間を殺されたということに対する思いが、彼らを逆境の中へと進ませ、傷だらけになっても前を向かせる。それゆえに、ジョルノらと暗殺チームの戦いは、常に凄惨を極めた。
各々が戦いに挑むだけの「過去」、そして「覚悟」があるというのは、繰り広げられるバトルを必然的に熱くさせ、見ている者を惹きこむ。
正義も悪もとにかく前向きに、全力で生きているという姿は、第1部でツェペリ男爵が述べた「人間の素晴らしさ」に繋がる部分かもしれない。

「0」に向かって歩き出す、物語 第7部、ジョニィ・ジョースター

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ファンから「ジョジョの集大成」とも謳われる、第7部の主人公、ジョニィ・ジョースター

数々のドラマが繰り広げられる「ジョジョ」の中でも、第7部である「スティール・ボール・ラン(以下、SBR)」の主人公、ジョニィ・ジョースターは、作中を通して最も成長した「ジョジョ」と言っても過言ではない。
19世紀末に開催された「アメリカ大陸横断レースSBR」。莫大な賞金、そして名誉の手に入るこのレースに、7人目の「ジョジョ」である、このジョニィもエントリーすることとなる。
しかし、ジョニィは天才ジョッキーであったにもかかわらず、過去に起こした不祥事により、下半身不随となっている。
車椅子生活の彼は当初「世間を見返す」という名目でレースの出場を決意するも、やがてその使命は歴代の「ジョジョ」同様、大きな戦いの波へと飲み込まれていく。

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師であり、ライバルであり、友である騎手、ジャイロ・ツェペリ(上)。彼との友情が、ジョニィを成長させ、前へと進ませる

SBRの中で、ジョニィは「鉄球の回転」という技術を使ってレースで活躍する謎多き男、ジャイロ・ツェペリと出会う。
ふざけた態度ではあっても、彼は事あるごとに摩訶不思議な「回転」の力で、危機を乗り越えていく。
この「回転の秘密」こそが、自身の足が動くために必要な新たな力だと確信するジョニィ。彼は好敵手としてジャイロと共に、この壮大な大陸横断レースを駆けていく。

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激闘を繰り広げ、傷を負っても止まらず、臆することなく「歩き出す」ために進むジョニィ

第7部冒頭で、ジョニィは「この『物語』はぼくが歩き出す物語だ。肉体が、という意味でなく、青春から大人という意味で」と、自身から述べている。
戦いを通じて、技術を学び、やがて「スタンド能力」を身に着け、敵に立ち向かっていくジョニィ。
彼は一時、ジョッキーとしての名誉や地位を全て失い、名門であるジョースター家の人間として限りなくどん底まで堕ちてしまった。それゆえ、彼は「誰か以上になりたい」わけではなく「周りの人間と同じラインまで戻りたい」という、当たり前ではあるが、どこか絶望を味わった者にしか分からない、純粋な「願望」を元に行動していく。
ただのレース参加者だった彼は、その信念を頼りに、やがてSBRという一大イベントの影に隠された、大きな陰謀へと立ち向かっていくこととなる。
その折れない心が友であるジャイロを突き動かし、彼の「回転」の技術をジョニィへと受け継がせていく。
人としての過去、栄光、尊厳を一度は失い、どん底まで堕ちてしまったジョニィ。ジョースター家の名に泥を塗った彼は父からも勘当され、事故で死んでしまった天才ジョッキーの兄の代わりに「お前が死ねばよかった」とまで言われてしまう。
親の愛を受けれず、動かない足を見て「人としての価値などないのではないか」と苦悩するジョニィ。しかし、ジャイロから学んだ「回転」の技術こそが彼が前に進むための希望となり、襲い掛かる敵を退けさせる。数多の苦難が降り注ぐ大陸横断レースの中で、逆境にも折れない心を育んでいった。
「成長」によって苦難を乗り越え、文字通り「ゴール」を目指すというストーリーこそ「ジョジョ」という作品が描く「人間の素晴らしさ」が良く表れているのではないだろうか。

展開を続ける「奇妙な冒険」。描かれ続ける「人間讃歌」

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アニメ、映画とメディアを変え、それでも変わらず「ジョジョ」の歴史は描かれていく

昨年で連載30周年を迎え、「ジョジョ」の勢いはとどまるところを知らない。
時を経て第1部~第4部がアニメとして放映され、今までのファンだけではなく、若いユーザや今まで浸透していなかった女性にも、その世界観は広がり始めている。
また、今年2017年に監督・三池 崇史の手により、主演・山﨑 賢人の他、豪華キャストを揃えての実写映画が公開された。最新のCGと外国をロケ地として使用し、その「奇妙な世界観」を新たな切り口で描いた。
表現の手法こそ変われど、そこで描かれるのは「信念」を武器に戦う「人間達」であり、彼らの姿が、台詞が、見ている者の心へと突き刺さる。
現在も月刊誌ウルトラジャンプにて、第8部・ジョジョリオンが連載を続けている。
作者、荒木飛呂彦氏の生まれ故郷である仙台をモチーフにした「M県S市 杜王町」にて、記憶を失った青年、東方 定助が、自身の過去や経歴を追い求め、記憶――すなわち「自分を見つける」ために奮闘する物語だ。
世代を超え、年齢や性別も越え、さらに広がり続ける「ジョジョ」の世界。
様々な表現技法、場面を変えつつ、それでもなおぶれることのない、キャラクター達の生き様が描く「人間讃歌」は、これからも人々の心を震わせ、感動を生み続けていくだろう。

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