GAD GUARD(ガドガード)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「GAD GUARD(ガドガード)」とは、「GONZO」製作のアニメーション作品。2003年にフジテレビで放送された。数百年後の未来の街で、主人公「ハジキ」はGAD(ガド)と呼ばれる不思議な物質に出会い、GADから鉄鋼人と呼ばれる人型の機械「ライトニング」を手に入れる。ハジキはGADに纏わる事件や戦いに巻き込まれ、成長して行く。

ジャック・ブルーノ

CV:江原正士

ナイトタウンの裏社会を仕切るジャック一味のリーダー。
テンションが高く、時にカッコイイ、敵役であるが憎めないキャラクター。
アイコを誘拐した際は、アイコに手荒な真似はせず、むしろ自分は価値が無いと言うアイコの悩みを聞き、アイコを導いてあげた。
カタナの事を「カターナ」と呼んでいた。
カタナを雇うことが多いのか、良く一緒に行動していた。
しかし、カタナが野心で行動し始めるとカタナを恐れ、街を出て行くためにハジキ達に協力を仰いだ。
その矢先にバルト達から襲撃に合い死亡してしまう。

ワンダ・ウーマン

CV:山口由里子

ジャック一味のセクシーな悪党の女性。
GADに魅了され、うっかりガドを飲み込んでしまい、亜鉄鋼人のモンスターと化す。
後に生還し、GADによって負った傷がドラゴンのような痣となって体中を巡っていた。
ジャックが死んだ後はアウトローたちのリーダーとして動き、カタナを味方につけて戦おうとするが、カタナが街を出て行ってしまったため失敗する。
その後、エピローグでは刑務所で楽しそうに暮らしている。
ジャックの恋人(愛人?)のような振る舞いをするが、若くてイケメンで且つ鉄鋼人と言う絶対的な力を持っているカタナにも興味があるようで、事あるごとにカタナを色仕掛けで誘惑する。
しかし、残念ながら一度も相手にされなかった。
だがサユリが居なくなって心に隙が出来たカタナは、ワンダに自分の過去を少し語り、これがカタナがサユリの存在の重要性を認識するきっかけになった。
その結果、皮肉にもワンダの警察と戦う作戦は失敗することになってしまう。

『GAD GUARD』の用語

鉄重機(てつじゅうき)

遥か昔に使われていた作業用ロボットを戦闘用に改良したもの。
鉄重機を持つ事は非合法であり、また扱える人間も少ない。

GAD(ガド)

本作のキーになるアイテム。
裏社会で高価で取引されている謎の物体。
稀に人の意志を汲み取って鉄鋼人を作り出す。
しかし時に人と融合して自らの意思を持って動くモンスター「亜鉄鋼人」にもなる。
一つのGADから二つの物を生み出すこともあり、ハジキの場合はライトニングとコウジロウ、カタナの場合はゼロとサユリを生み出した。
GADから生み出された生命体の命は短く、寿命が来ると消滅してしまう。
ガドは宇宙から来る物とされていて、宇宙にあるロケットの墓場(宇宙デブリの集まる場所)から飛来するといわれている。

鉄鋼人(てっこうど)

GADから生み出された人型の機械。
ハジキからはライトニング、カタナからはゼロ、アラシからはハヤテ、タクミからはサンダーボルト、アイコからはメッサーシュミットが生まれた。
個体によって姿や出来る事が違う。
作中で、人となったGADを亜鉄鋼人と呼ぶのか鉄鋼人と呼ぶのかはまちまち。

ユニット

ガドガードの世界は、都市別にユニット名がついている。
ハジキが住んでいるのが「ユニット74」で通称「ユニットブルー」。
ユニットブルーには12時で電気が切れてしまう治安の悪い「ナイトタウン」、ナイトタウンよりも治安が良い中流階級が住む街「デイタウン」、さらに上流階級が住む街「ゴールドタウン」の三つがある。
ユニットブルーの他には、ユニットイエロー、ユニットグリーン、ユニットグレー、ユニットコバルト、ユニットカーキーなどがある。

『GAD GUARD』の名シーン・名場面

エピソード9 「雪が心を融かす」

瀕死のラディゲを腕に抱くカタナ。

カタナは腕が取れてしまったゼロを修理するために、サユリを連れてユニットグレイへ行く。
そこにはカタナの知り合いのラディゲがいた。
ラディゲは鉄重機の発掘の仕事をしていて、カタナも一年前まではラディゲの元にいて一緒に暮らしていたようである。
しかし鉄重機を持つことも、鉄重機のパーツを掘ることも違法でありラディゲは警察に狙われていた。
ラディゲの元にいるカタナはそれまでのカタナとは少し違い、何処か幼く、そして人間らしい部分が見えて、サユリは喜んだ
だが、カタナの留守中にラディゲは襲撃を受け、銃撃されてしまう。
瀕死のラディゲを見たカタナは怒り狂い、その気持ちに反応してゼロの腕が再生し、その場に居た警官達を一掃した。
もはや施しようのない程の怪我を負ってしまい死んでいくラディゲを見つめるカタナは、これまで見せてきた非道な性格の青年とは違う顔をしていた。
この話の中で、カタナはトランペットが好きという事が発覚し、ラディゲと住んでいた頃もトランペットを欲しがっていたようである。
ラディゲの死後、ラディゲが所持していた恐らくカタナのために買ったのであろうトランペットを貰いうけ、その後のシーンでトランペットを吹いているシーンがある。

エピソード10 「夕日に花束」

父が乗っていた飛行機の名前が「ライトニング」であった。

ハジキは見知らぬ男から鞄をある場所に届けて欲しいと頼まれる。
しかし男を追ってカタナが現れ、ハジキに鞄を渡すように言うが、ハジキはカタナへの反発心から鞄を渡さずにその場を去った。
ライトニングを使ったため警察にも追われ、ハジキはほとぼりが冷めるまでナイトタウンに帰れなくなった。
そして指定されていた場所にハジキが行って見ると、カタナが先回りして待っていた。
ハジキに鞄を託した人物は組織の裏金を盗んだ人物だと聞かされ、知らずにその片棒を担がされていたと知り唖然とするハジキ。
案の定カバンの中には大量のお金が入っており、カタナは分け前だとハジキにお金を渡した。
常日頃お金を溜めていたハジキは、そのお金を受け取ってしまう。
ナイトタウンに帰るに帰れずにいると、クラスメイトの少女「メリッサ」と出会う。
メリッサはユニットブルーにあるスペースポートを探していると言う為、ハジキはメリッサと一緒にスペースポートを探し当てた。
その場所は、幼いハジキが父「コウジロウ」の爆発事故を見た現場でもあった。
父が死んでからハジキ達家族の生活は変わり、住んでいた大きな家も出なくてはならなくなった。
ハジキは前に住んでいた家を買い戻すためにお金を溜めていたのである。
そして父のようにはならないと父に嫌悪感を持っていたハジキであったが、スペースポートを見て父への嫌悪感が少しなくなり、父がどんなことを考えていたのか興味を持つようになった。
本来ハジキは父に憧れていたのである。
帰り道、ハジキは夕日が綺麗だからという理由でカタナから貰ったお金をビルの上からばら撒いた。

腕っ節が強すぎるアラシ

行かないで!とハジキを物理的に止めようとするアラシ。

デイタウンから引っ越してきた、大人しくて清楚な雰囲気のあるアラシ。
何事にも自信が無く、優柔不断な姿は隙だらけのように見えるが、空手を習っているため物理的にとても強い。
引っ越してきた日、学校の自己紹介で特技は無いと不安げに語るが、ハジキの友人からナンパされるとまさに特技である空手でキレのあるキックをお見舞いした。
またハジキが人知れずユニットブルーから出て行こうとした時、アラシは真っ先に気づいてハジキを止めた。
言っても聞かないハジキに殴ったり蹴ったりし、「どこにも行かないと言って!」と物理的に迫った。
そのヒロインが主人公をボコボコにする現場を見ていたカタナは「とんだ濡れ場だな」と口にしたが、これは塗れ場ではないだろと視聴者の総ツッコミを受ける形になった。
又このシーンはカタナの声優である諏訪部さんが本作の印象に残るシーンとしてあげている。

謎の少女サユリの正体は?

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